Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

【開催報告】オンライン交流会を開催しました

2020.06.08 23:00

 6月6日、オンライン交流会を開催しました。

 毎年6月に総会・研修会を対面で実施しておりましたが、今年は新型コロナウィルス感染症の対応としてオンライン交流会へ切り替えることになりました。大人数でのオンライン交流会は初めての取り組みであり、至らない点もあったと存じますが、参加くださいました皆様のおかげで盛会にて終えることができました。感謝申し上げます。

 初めてではありましたが、どこに住んでいても全国各地で活動する保健師の皆さんと繋がれることがわかり、大変有意義な時間を送ることができました。


 交流会のご報告をさせていただきます。

 交流会冒頭では理事長の青木から挨拶をさせていただき、その後、参加者の皆様に自己紹介をいただきました。現在、へき地にて保健師活動をされている方、以前へき地にて保健師活動をしていた方、そして、へき地での保健師活動に関心を寄せる保健師や看護学生さん。また、公衆衛生の観点からへき地医療に関心を寄せてくださった医師、雑誌編集者の方にもご参加いただき、あらためて、多くの方とへき地の保健師活動を切り口に繋がりを持てた機会になりました。


 今回の交流会のテーマは

「へき地からつながろう、学びあおう」

 事前アンケートで「新型コロナウィルスによってへき地保健師活動は変わったか」について話し合いたいと意見をいただきました。また、昨今の新型コロナウィルスの流行によって生活が変わり、皆がなにかしら不安や不便さを感じていることから、以下のテーマについてワールドカフェ形式で話し合いました。今回2ラウンドのグループディスカッションを行いました。


 第1ラウンドテーマ:

「新型コロナや新しい生活様式により、私たちや住民の生活はどう変化したか」

〜新型コロナを経験し、新しい生活様式を取り入れるようになり、私たちや住民の生活や価値観、人づきあいは、どう変わったか、変わらなかったか〜


 第2ラウンドテーマ:

「今後へき地での保健師活動はどのように変わっていくか」

〜新型コロナ後の住民や生活の変化を踏まえ、これからのへき地の保健師活動で課題となることはなにか、どのような活動に力を入れるか、また、どのような工夫をして活動していくか〜


 7グループに分かれてのグループディスカッションになりましたが、どのグループも盛り上がり、へき地での現状や今後の課題など意見交換する場になりました。

 最後に全体セッションで各グループの話し合いを共有しました。意見の一部をご紹介いたします。


・へき地地域外から来る方の感染対策や今後災害時の避難所はどのように運営していくか。

・テレビしか見ない高齢者が誤った情報を得ることがある。

・ヘルスリテラシーについてあらためて考えさせられた。

・都心部では買い占めがあったが、へき地では常時備えていたり畑をやっていたりしたため買い占めがなかった。

・オンラインの保健活動、健康教育を取り入れていく。

・今後、停止している事業再開の動きについて話し合った。

・キーパーソンを押さえておく。

・縁側で会う等、地域特性を活かした保健活動をしている。

・立場が違う人と対話することで得る気づきが保健活動に生かされる。


 へき地だからこその課題には新たな視点が入り、また、へき地の強みを活かしていくこともグループディスカッションを通して共有することができました。



 いただいたご感想の一部をご紹介いたします。

・「昨年初めて参加して、1年ぶりに会員の皆様と交流し、今後の保健師活動に活かしたり、若い後輩に繋げたかった。(現職へき地保健師)」

・「へき地も、新型コロナ後も繋がりにくい人に対して、繋がること・サポートすることが大切だということが分かり、どう繋げるかを考えなければならないと感じました。(学生)」

・「島は病院がないからこそ、村長さんの協力も得ながら感染対策を強く呼びかけ、住民が協力してくれるというお話や、島での風評被害、台風の時期に避難所をどうするかというお話が印象的でした。(学生)」


★集合写真(一部)

北は宮城県、南は鹿児島県から総勢30名ご参加いただきました。



 楽しい時間はあっという間に過ぎ、閉会になりましたが、「居残りカフェ」と名をつけ、希望者でフリートークの場を設けました。そこでは、学生さんがへき地で働く保健師さんに直接質問できたり、「ぜひまたやりたい」と感想をいただいたり、貴重な時間を過ごすことができました。


 ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。離れた地にいながらもお顔を見てお話できた交流会になりました。出会ったご縁を大切にしたく思っております。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 また、3月から企画チーム一丸となり交流会の準備をしてまいりました。ご協力くださいましたスタッフの皆様には厚く御礼申し上げます。

 そして、雑誌地域保健の掲載にあたり編集してくださいました担当者様にも大変感謝申し上げます。


 次回の交流会は、10月20〜22日の第79回日本公衆衛生学会総会2020の自由集会にて開催予定です。

http://jsph2020.umin.jp/free-assembly.html

オンラインにて開催予定になっております。現在参加申し込み中です。参加が決まった際には是非ご参加くださいませ。また、企画や当日スタッフにご協力いただける方がいらっしゃいましたら、ご連絡お待ちしております。


 最後になりますが、まだまだ新型コロナウィルスの影響を受ける生活が続きそうです。交流会で得た繋がりを胸に、益々皆様が活き活きと明日からご活躍されますことを願っております。

(文責:中村)



【編集後記】

 2019年9月からボランティアとして活動に参加し、初めての交流会でした。へき地勤務経験がない、現時点でへき地勤務予定がない私に、なにができるだろう?と考えながら企画チームに参加させていただきました。

 私が活動に参加している理由は、協会会員皆様の「どこに暮らしていてもその人らしい生活ができる社会を目指して」いる熱い想いに活力を得られているからです。実は、交流会では感極まり泣きそうなときがありました。繋がりや活力は循環します。私も、いま住む街から日本各地へ思いを馳せております。

 交流会に参加させていただき、私は協会の活動を必要な方に届けたい、そして繋がりを広げたいとより一層感じました。広報においてご要望等ありましたら精一杯お応えしたいと思います。お気軽にお声掛けくださいませ。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。(中村)