マイメリブルー
有難いことに大日本美術工芸さんのマイメリブループレゼントキャンペーンに当選しました。
カワセミのトートバッグがとてもとても欲しくてですね…マイメリさんの話になるといつもうるさいくらいカワセミパッケージが〜とつぶやいていたので、DM頂いて飛び上がりそうでした……裏はキャンソンロゴになっていて、ドットシートもこちらの水彩紙を使用されている模様。
水彩紙そのものはまだ持ち合わせていないので、これをきっかけに触れてみたいと思います。
日記はさて置き。
相互さんが分かりやすい記事を書いて下さっていたのでもういいかなぁと思いつつ、覚書きも兼ねて長々とオタオタしいおすすめを書き残して置こうと思います。
他メーカーさんの名前がばんばん出ていますが悪しからず。他意はありません。
マイメリブルーとは
2018年に全72色、内単一顔料絵の具52色というラインナップを一新。
リニューアルしたマイメリブルーは全90色、単一顔料オンリーというなんとも珍しいブランドに。
絵の具の歴史に詳しくない私ですが、全色単一顔料という透明水彩ブランドは初ではないでしょうか? 違ったらすみません。
全色単一顔料と聞いてピンと来ない方もいらっしゃるかと思いますが、単一顔料好きの私的にとっては夢のようなブランドです。
単一顔料絵の具の良点といえば、混色しても濁りが少ないところ。
ただ私の単一顔料好きはほとんどコレクター精神のようなものだったり……この顔料はこの色が出せるのか! という個々の振れ幅が分かるところが最高に好きで。
本当にもうドットシート試している間オキシトシンどばどば出ていたと思います……幸せ。
話が逸れました。
単一顔料絵の具はいいぞ、と言われて、ではどの絵の具が珍しいのか。
私的に「黒顔料との併用」「白顔料との併用」がベターな絵の具が珍しいのかな? と思いますが、折角なので新色や顔料変更した絵の具を重点的に、独断と偏見を混じえて幾つかおすすめを上げて行きます。
廃盤、新色については公式さんが分かりやすくまとめて下さっています。有難いことこの上ないです。
要の色見本なのですが、ドットシートはドットシートとして管理したかったので自分用に新たに作りました。
ドットシートと色見本を兼ねようと思ったら結構厄介だということをミジェロさんのドットシートで学んだ風井戸。
ハイセンスな標本スタイルで作って頂いているのにすみません……折角戴きましたし、キャンソンも初めましてだったので全色試させて頂きました…!
全色あると色見本も作りやすくて良いですね…抜けがないって気持ちが良い。
色見本用にと張り切って購入したホワイトワトソンが早速役に立ってくれました。前置きが長い。
新色
・ブラウンマダー(アリザリン)
顔料はPR206。
廃盤色ではアビニヨンオレンジが同単一顔料。
・キナクリドンレッド
顔料はPR209。
廃盤色ではティッツァーノレッドが同単一顔料。
・マンガニーズバイオレット
顔料はPV16。廃盤色ではミネラルバイオレットが同単一顔料。
・ガンボージ(ヒュー)
昨今混合顔料がベターなこちらは旧パーマネントイエローディープと同顔料のPY139。
新生パーマネントイエローディープはPY227となっているのですが、こちらがどうも調べた感じ珍しい顔料のようで気になります。
どうしようかな…でも私イエロー系の認識力バグってるんだよな…。
・ピロールレッド
顔料はPR254(ホルベインさんのピロールレッド等…)、ではなくPR255。ややオレンジ寄りの赤。
マイメリさんではサンダルレッドが引き続きPR254を担っています。
・ピロールオレンジ
色名からPO73(セヌリエオレンジやミジェロさんのレッドオレンジ等…)を思い浮かべてしまいましたが、こちらは涼し気なオレンジのPO71。
ホラダムの人気色、トランスペアレントオレンジと同じ顔料です。
因みにですが、見た感じPO43のオレンジレーキがかなりPR73の色合いに近いです。
・コバルトグリーンブルー
・コバルトブルーグリーン
よく使われる顔料ではありますが、ネーミング的にこれは比較しろと言われているような錯覚がしたので上げておきます。
顔料はどちらもPB36です。
・ターコイズコバルト
顔料はPB28。コバルトターコイズ狂ホイホイですね。
青過ぎず緑過ぎず、同じくPB28のミジェロさん寄りかな? と思いましたが、ミジェロさんのコバルトターコイズより濃ゆい? 強い? 印象。
・フタロターコイズ
15:4初めて見ました! 色味としてはW&Nさんのアクアグリーンに近い感じ。
手持ちの絵具の中ではリキテックスアクリリックプラスのターコイズディープ(PB15:3/PG7/PW6)に似てました。
画像でお分かりかと思いますが凄くPG7の入ってそうな色味をしています……青緑好きさんにおすすめ。
・ウルトラマリンブルー
名前だけ見てえっウルトラマリン? となりましたが、顔料はPV15。
W&Nさんのスマルト(PV15)ほど青くはありませんが、青みよりの紫でとても可憐な色合いです。好き。
・マルスブラック
顔料PBk11。
ターナーさんの海外色より暖色よりに感じました。集めたくなる衝動。
(ひとつだけ物申したいのですが、マルスブラックがグラニュレーションカラー枠にない点だけはどうしても解せません……)
混合顔料から単一顔料へ
・ドラゴンズブラッド
旧→PBr7 PR209
新→PBr25
人気色らしい、ということと相互さんからお裾分けを頂いたこと以外私は知識がなく……混合顔料絵の具だったのですね。
人気色の顔料変更って中々ハードル高そうな印象があります。
・インディゴ
旧→PB27 PBk7
新→NB1
リニューアル後のマイメリブルーで唯一私が持ち合わせている色。
インジゴといえば黒系顔料と青系顔料の混合がベター。
余り詳しくないのですが、中でも天然インジゴのNB1が使われている絵の具というのは珍しいのでは。
・ペインズグレー
旧→PB29 PBk9
新→ Vat.Blue1
インジゴより更に混合顔料のイメージがあるペインズグレー。PR系使用のものもよく見られます。
気になったのはこちらに使用されている顔料Vat.Blue1……あれ? インジゴ?
インジゴ、私の知る限りPB66、NB1、Vat.Blue1の3つの顔料がインジゴの名を付けられていると認識しています。なんという贅沢なブランド……。
そもそもバット染料が何だか分からないくらいだったので、顔料名見て調べてテンション上がってしまいました…更に言ってしまうとシリーズ1。チューブ買います。
・セピア
旧→PBk9 PBr7
新→PY164
これまた黒系顔料との混合が主流な色。
珍しいらしいPY164を調べていたらW&Nさんの限定色がかかりました。
なんだと……悔しいのでこちらを買いますね。
・ニュートラルチント
ざっと調べた感じですと、レンブラントのスピネルグレー(海外展開カラー)で使われているくらいでしょうか?
あまり使われているのを見たことがありませんが、粒子の滑らか〜な寒色系の黒がとても好みでした。
単一化された絵の具はまだまだありますが、ひとまず自分が気になったのはこの辺りでしょうか。
個人的に元からある色でノーマークだったものがいくつか見つかったりして、今回頂いたご縁に改めて感謝です。
パンフレットにあった蜂蜜入りのメディウムも気になってしまったのでそちらも一緒に購入しようかなと思います。
ここは折角なので輸入でなく国内で……世界堂さんかなぁ。お世話になります。
それでは、ここまでお読み頂き有難うございます。
局地的なご紹介となってしまいましたが、少しでも絵の具選びの参考になりましたら幸いです。