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参加したい!と思ってもらえるトークイベントって?PRの視点から考えるイベント企画とは〜第4期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第4回より〜

2020.06.10 03:21

イベントを企画する立場の人には、どうすればもっと多くの人に「参加してよかった」と思ってもらえるイベントにできるか?と考えていらっしゃる方が多いです。

「広報・PRプランナー&PRライター養成講座」では、イベントの企画から運営までを、受講生が考えて実際にイベントを開催します。

今回は、PR観点で考えるイベントの企画について、PRライターのナガイエリが紹介します。


PRイベントでは世間から求められることをテーマにする

オンラインで開催することになった今年度のイベント。まずはグループにわかれて、自分たちでイベントを開くとしたらどのようなテーマにするか、それぞれのグループでアイデアを出し合いました。

みなさんが思わず参加したい!と感じるイベントには、どのようなものがあるでしょうか?


自分たちのやりたい!という気持ちだけでテーマを決めてしまってもお客様の心には響きにくいため、テーマ選びも慎重に行う必要があります。

どのような観点からテーマを選べばよいのかは、これから挙げる2点がポイントです。

・わたしたちがそのテーマでイベントをやりたい理由を共感してもらえるか?

・社会が求めていることとマッチしているか?


最終的に、これらを受講生で話し合った結果、「オンラインで魅力を伝えるための自己ブランディング」というテーマに決まりました。

わたし個人としてもこのテーマには興味がありました。なぜならば、この頃の働き方が見直されてリモートワークが中心となった生活のなかで、「いかに自分らしさを伝えられるか」という観点は、これから重要になると感じたからです。また、同じ悩みをもつ人も多くいるのではないかと推測しています。

PRにおいても、ブランディングは重要な要素です。

このように、いまの時期だからこそ多くの人か困っているテーマはなにかを意識して、主催者視点だけではなく参加者視点ももって考えてみてください。


イベント参加後にどんな行動を促すかを決める

テーマが決まったら、次にそのイベントに参加してほしい人の人物像を考えていきます。性別や年齢層はどのくらいか、どのような仕事のスタイルか……。これはPRライティングで記事を書くときと同じ考え方ですね。

今回の場合は、フリーランスや複業家を目指す人はもちろんですが、就職活動をこれからひかえている、もしくは就職活動真っ最中の大学生たちも対象になると考えました。


人物像を考えたあとは、その方にどのような気持ちでイベントを終えてほしいか、どんな行動をとってほしいかを、じっくりと受講生同士で考えました。満足度の高いイベントにしていくには、これは外すことのできないポイントです。

対象となる人たちが抱える悩みはなにか深堀りしていくと、イベントでなにをやったらよいかが少しずつみえてきます。

これからは直接会うだけではなく、オンラインでコミュニケーションを取っていくことが多くなるだろうと仮定したうえで、このように悩みを考えてみました。

・SNS上で自分はどのような人間か伝えていくことが大切だと思っている

・だけど、どのように行動していけばいいかわからない


結果、オンラインで自己ブランディングを上手にされていて、すでに活躍されている方から話を伺うことになりました。


さらに、トークに加えて、参加者みんなでブランディングの仕方を考えるワークを実施することになりました。ワークをイベント中に取り組むことによって、自己ブランディングの方向性が決まり、参加者がすぐに行動にうつせることが目的です。

これまでイベントを企画してきた方は、参加してくれた人にイベントを通してどう思ってもらうか、ゴール設定を考えてみましょう。


イベント当日までにやることを明確にするために、工程をPM表へ落とし込む

PM表というのは、プロジェクトマネジメントの表です。

まずは、イベントに向けた役割の振り分けを行いました。おおまかに分類すると、イベント前の役割・イベント当日の役割の2種類があります。イベント前の準備においては、特定の役割の人がやることが終わってないと、別の役割の人が進められないということが発生します。

これらを管理するための表が、PM表なのです。


講座ではPM表でイベント当日までにやるべきことを管理していく方法、そして、PM表の大切さについてレクチャーがありました。

PM表ではやることごとに書き出し担当を記入し、何日に完了するかを記入します。さらには日にちが横にずらりと並んだカレンダー形式で、やることの期間を線で引いてスケジュールの全体像がわかるように作ります。

自分の役割が遅れてしまうとどこに影響が出るのかわかるので、他の人に迷惑かけずに役割を果たそうと心がけることができるようになります。また、時間がかかりそうな役割の人のために前倒して完了させるなど、前向きな行動もできますね。

このように、PM表でスケジュールを把握する方法は、イベントを企画するとき以外にも、インタビューのお仕事のような、他の関係者とのやりとりする場合も役に立ちます。

企画準備にかかわる人のことも考えて、自分にとってベストな行動をとっていくことも、PRの視点を養う練習になると感じました。


第4回 PR講座を終えて

本レポートを執筆している現在も、イベント本番に向けてよりよいイベントにできるように奮闘しています。

受講生みんなが、共通して満足度の高いイベントにしたいという想いがあるため、結団力が高まったと感じています。

当日のイベントの様子についてもレポートでお届けする予定ですので、楽しみにしてくださいね。

今回の企画の考え方をもとに、今後自分がイベントを開催する立場になっても、PRの観点から参加者の満足度の高い企画をしていきたいと思います。

(執筆:PRライター ナガイエリ)