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京都市桂坂 動物図鑑

キムネクマバチ

2020.06.10 07:17

ハチは怖い!と思っているみなさん、ご安心ください。写真のクマバチの仲間は少しも怖くありません。見かけが怖そうに見えるだけです。

写真を見ると花にとまっているのが分かりますよね。彼らクマバチは花の蜜や花粉を食べる草食性のハチで、スズメバチのように他の昆虫などを襲う肉食性ではないし、ミツバチなどみんなで同じ巣に暮らす集団生活もしていませんからサムライ係みたいなのもいません。クマバチはいつも穏やかに花を探して飛び回り、オスはメスが近くに来るのを飛びながら待っているという生活をしています。

春になると空中に黒いハチがブーンと羽音をたてて空中静止しているのを見たことがありませんか。

あれがクマバチのオスです。

クマバチの縄張りに入って来る動くものを空中で見張っているのですが、侵入者を攻撃するために見張っているのではなくて、メスが来たかどうかを確かめるために飛びながら空中で待っているという感じなのだそうです。

クマバチのオスはお目目が大きいです。たぶんあの大きなお目目を使ってメスのハチかどうか、まず見極めて、あ!メスかも!?と思ったらその後をスピード上げて追いかけて行って確かめるようなのですね。桂坂ふれあい公園にあるフジの棚に花が咲く4月頃にこの藤棚の下に行くとそんなクマバチのオスがメスを待って、飛び込んで来る他の虫をいちいち確かめる様子を観察することができます。

そんなブーンと羽音をたてて空中静止するクマバチが、なんか人も襲うのではないか?と怖くなる気持ちも分かりますが、人に襲うことはありません。オスに針が無いから襲えないし、ただハチが動く人間を見ているだけなんです。

だからうまくいくとクマバチのオスとしばし見つめ合うことができます。