言った内容と伝わった内容に食い違いが起きる理由!思った通りに仕事が進まなくて困ったら
仕事をしていてしっかりと伝えたと思っても
実際にはしっかり伝わっておらずに相手が想定外の行動をしたり
伝わってはいたけど捉え方が全然ちがっていることってありませんか?
逆もしかりで、伝えられた通りにやったのに求められている内容と違って怒られた経験もあると思います。
キャッチボールが成り立っていないとこのような状況になってしまいます。
過去にこのブログでもご紹介をしましたが
伝達は手段であって、伝えることを目的にしてしまうことで
ボールを受け取らせるという部分が欠けてしまいます。
仕事のスタンスが事務的であればあるほど相手への親切心といいますか
受け取らせることへの意識は下がってしまいます。
事務的であることにも理由があって
・対象の数が多い
・統一の内容で実施する必要がある
・過去に間違えた人がいない
などがそれです。
事務的な仕事でも大丈夫だったり、公平性から事務的でなければいけない場合などですね。
採用活動では人員的な理由や応募者の分母から
どうしても一定基準を設けて事務的な処理をしなければいけないこともありますが
選考で印象が良くなるのはそれ以外の部分だったりもします。出来て当然と思われてしまうからです。
この中で「過去に間違えた人がいない」が今回のキーポイントです。
「過去に間違えた人がいない」=「誰も間違わない」では決してなくて
人が変われば受け取り方も変わります。
「過去に間違えた人がいない」⇒「誰も間違わない(だろう)」が正しくて
その「だろう」が予期せぬミスを招きます。
常に完璧であることは難しくて、慣れてきたり決まりが出来たりすると
そこに油断が生じます。
大切なのはその油断があることを理解することで
予期せぬミスは予期していないために起こってから初めて理解できることでもあって
そこから次に(もしくは今のトレンドとして)どうするかを考えて実践することです。
当たり前になっているからこそ考え直す機会を設けなくなってしまいます。
常にブラッシュアップをしていくことでオペレーションの向上があって
その過程で新しくたどり着いた内容が受け手にとっての好印象の部分になります。
無理に対応をしようとするのではなく
意識をした仕事であれば
必然的にそのような対応が出来ているというのが正しいでしょう。
一方的な「わかるだろう」を減らせば改善出来ます。
話が変わりますが油断から失敗をする大きな壁が新入社員の際にあります。
新人から独り立ちをするタイミングです。
仕事を全部覚えて任せるという意味ではなく
自立をするという意味で
新入社員は、新卒であれば特に大切にされて研修費を沢山かけたり
先輩社員が自分の仕事外でずっとフォローしてくれるなど手厚く歓迎をされることが多いです。
その過程で自分から吸収をして考えて相談を出来るようになったら
わからないことを質問する際なども「どのようにして良いか」を考えて実践が出来ます。
(別記事でご紹介しています)
ただ、そうではなくて「新人だから教えてもらって当たり前」と考えてしまっていると
自分で自立するタイミングを創ることが出来ずに相手の判断次第で気づいたら扱いが変わっていることがあって
その際に油断が生じます。
同期の他のメンバーが自立をして結果を出してきたり、傾向的に3ヶ月、半年など時間を目安にすることもありますが
その時に「新人だから教えてもらって当たり前」と考えてしまっていると
「これ教えてください」とわからないことだけを質問してしまい
任せている仕事の質は上がっていますので
状況の報告や目的を共有しないとアドバイスの内容も適当には出来ない段階と言えて
しっかりと教えてあげられない状態になってしまいます。
そうなると
しっかり教えてくれない
ちゃんと質問をしてくれない
という双方の不満から人間関係もギクシャクしてしまいます。
放置をされていると本人は考えてしまう状況で退職理由にもよくなっているものです。
これがとても大きな壁です。
いつまでも「考えずに1からわからない」と思われる質問だけをしていると信頼されずに任せてもらう仕事の内容もそれなりになってしまい
そういったレベルの評価になってしまいますので
違うところで挽回をしようと空回りをして
相談をせずに仕事を抱え込んでトラブルを起こしてしまったりと負のスパイラルに陥ります。
新人は新人ですが、いつまでもそうではないわけで
もちろん、1から10まで教えてもらった方が楽ですが
その転換期における油断が自分を苦しめてしまいます。
それに気づいてから挽回するために意識を変えることも
まずはそういったことがあると知らないと難しいです。
原因がわからずにギクシャクをしてしまって悩んでいる場合は
時期によっては一つの原因となる可能性がありますので是非、参考にしてください。
しっかりやっているにも関わらずそもそも放置をされてしまったり
一方的な「わかるだろう」のコミュニケーションばかりで振り回されてしまっている場合は
それを課題ととらえられているのであれば
コミュニケーションの質がきっと高い方ですので、能力を活かして活躍をしやすい環境を探してみても良いかもしれません。