【LIVE REPORT】Vol.2 佐藤竹善
American Express presents InterFM897×COTTON CLUB
THE ROOTS OF MUSIC Vol.2 佐藤竹善
2016.5.7 sat. @COTTON CLUB
<LIVE REPORT>
5月7日(土)、8日(日)にCOTTON CLUB(東京・丸の内)で「American Express presents InterFM897×COTTON CLUB THE ROOTS OF MUSIC Vol.2 佐藤竹善」が開催された。このイベントはInterFM897とCOTTON CLUBがタッグを組み、アーティストが自身のルーツ・ミュージックの
カバーをお届けするプレミアムなライブシリーズ。第1弾の森高千里に続き、第2弾は佐藤竹善が登場した。
会場が暗転すると、このライブから結成された新バンドが登場。ギターのカッティングリズムとともに颯爽と佐藤竹善が登壇しNelson「After The Rain」で軽快に本編はスタート。MCでは「今日は青春に戻りながら僕のルーツ・ミュージックを好きなようにやらせてもらいます。みなさん気軽に見て下さい。」と語り、The Alan Persons Project「Eye In The Sky」、Pages「You Need A Hero」を披露。Richard Marx「Right Here Waiting」では、体を揺らしながら感情的に歌い上げた。MCではそれぞれの楽曲への想いを丁寧に語り、続く松原正樹「BE YOU」、Maurice White「I Need You」、The Eagles「Desperado」では、今年立て続けにこの世を去った偉大なミュージシャンへのトリビュートの気持ちを込めて演奏した。
バンドメンバーの紹介では、「自分たちの音楽を聴いて育った若い世代のミュージシャン達と一緒に出来ることが、ヒット曲を出すより484倍嬉しい」と語った。ライブも終盤に差し掛かり「ポップスの真骨頂」と紹介した、
Bobby Caldwell「What You Won’t Do For Love」を演奏。原曲よりもファンク調にアレンジし、会場からは自然と手拍子が起こる。続くStevie Wonder「Another Star」ではステージを行き来しながら会場を盛り上げた。曲中の各バンドメンバーのソロパートでは、若いメンバーを温かく見守る姿が印象的だった。最後にコール&レスポンスでこの日一番の歓声を集め、ステージは幕を閉じた。
「今日はアンコールは無いかな。」と序盤にMCで話していたが、鳴り止まない拍手を受けて、佐藤竹善が再び登場。本編ではボーカリストに徹していたが、この日初めてグランドピアノの前に座りChaka Khanの「Through The Fire」を弾き語りで披露した。演奏が終わると大歓声の中、ステージを後にした。
若いメンバーを集めた新バンドと臨んだ今回のステージは、AORが多めのセットリストで、懐かしさもありつつ新鮮さがあった。佐藤竹善は自身のルーツ・ミュージックを振り返りながらも、音楽を次の世代に伝えていく姿勢を示したのではないだろうか。