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マヤ

『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生50)

2020.06.11 15:19

お台場にある観覧車が見えてきた。




タクシーを降りてからずっと隆二と廉は手を繋いでいる。




雨も上がったせいか、ライトアップされた観覧車の前に、若い恋人達が列を作っている。




真っ直ぐその列に向かう隆二に廉が尋ねた。




「観覧車乗るんですか?」




「ああ、その方が夜景もよく見えるだろ?」




「二人っきりで?」




「ん?嫌なの?」




「人目が気になるし、僕、恥ずかしいです」




こんなチャンスは二度とないだろう。




だけど…




いくらサングラスを掛けているとはいえ、相手は誰もが知るビッグアーティストだ。




どこでパパラッチに遭遇するとも限らない。




平和な日常であればあるほど、世の中が度肝を抜く様なスキャンダルを求めて、彼らは夜の街を彷徨っているかもしれない。




隆二と噂になる勇気までは持ち合わせてない。



廉は観覧車に乗るのを躊躇った。




「あの、やっぱ食事行きませんか?」




隆二が足を止め廉の方を振り返った時、聞き覚えのある声が聞こえた。




「しゅごー✨観覧車よ‼️とーしゃん!」




え!?




隆臣くんの声が…




その場で固まった廉の口元を塞いでその腕を掴み、隆二は観覧車ではなく別の建物の陰に身を隠した。




「りゅ、隆二さん…💦」




後ろから廉を軽く拘束し、隆二は様子を伺っている。




「なんで臣とたっくんがこんな時間に、お台場にいるんだ!?」




つづく