🌸ブログで読む『ただいま大須商店街⑥-後編-』~正さんと優太のお散歩~ 2021.09.27 12:15 優太と正さんの初めてのお散歩。大須観音から大須観音スケートリンクへと正さんの思い出と共に歩く、2人は…そこから北東方向にある「第1アメ横ビル」へと向かいました。 🌸前回のお話し🌸 🌸ブログで読む『ただいま大須商店街⑥-中編-』~正さんと優太のお散歩~ 優太「これ…何に使うの?」 正さん「(覗き込んで)ん…ふふふ(笑)分からん(笑)」 優太「(別のパーツを掴み)じゃあ…これは?」正さん「(見て)…これも、分からん(笑)」優太「ふふッ(笑)おじいちゃんも分からないことってあるんだね…?」正さん「わはっはっはっはっ(笑)」 とろけそうな瞳で優太を見つめる正さん。正さん「(遠くを見つめて)おじいちゃんが…。30代の頃かな…?今から40年くらい前、この当たりはね…《シャッター街》と言ってたぁ~くさんの店が潰れてまって…。人がまぁ~ったくおらんくなってまった…」 優太「…」 正さん「そいでね…。これじゃあ~イカン!って言ってね…。このビルを建てて、東京の秋葉原ってところから電気店を呼んだんだ。」 正さん「店を開けてみたらドーッと人が押し寄せて来た。」 優太「おじいちゃん!物知りだね?」 正さん「じいちゃんはね…。ここに住んでるから…。ずーっと…この大須の街を見て来たんだよ。」 優太「…」 正さん「大須にはね…。映画館がたぁっくさんあったんだ。」優太「…」 正さん「この辺りもそうだぞ…。」 正さん「じいちゃんもね…小さい頃、よく映画を観に連れて来てもらった…。」 正さん「市川雷蔵…。格好良かったなぁ…」優太「…」 正さん「えいやぁッ!いやぁ~ッ!」優太も振りかぶって…正さん「うぉぉぉーッ…!(お腹を押さえて)斬られたぁーーッ!」 優太「(笑)」正さん「殺られたぁ~~(笑)はっはっはっはっ(笑)」 格子戸の窓からぼんやりと灯りが見える… 勉強机に座った優太は熱心に絵を描いていた。久美子「優太、ただいま~!」優太「お帰り!」直ぐに向き直る優太。久美子「(覗き込み)何描いてんの~?」 優太「当ててみて!」久美子「う~ん…。お花畑!」優太「(首を振り)違う!」久美子「じゃあ何?」優太「内緒…」 久美子「あっ……!お母さんに隠し事する子は~こうだぁ~(笑)」優太「きゃははは(笑)」久美子「くすくすくす~(笑)」 優太「やぁ~め~て~(笑)」久美子「くすくすくす(笑)」 優太「きゃはははは(笑)」優太「や~め~て~(笑)」 🔗ロケ地情報🔩◻️エイコー電子🗾第1アメ横ビル1階フロア☎052-242-3977⏰10:00~20:00📖取扱商品:防犯カメラ、電子部品、AVコード各種、ACアダプター各種万松寺からそのまま…新天地通りを北に向かった所に第1アメ横ビルがあります。2つのビルが建ち並んだ左側の建物の1階にロケ場所となった「エイコー電子」さんがあります。 第1アメ横ビルでドラマ撮影!「ただいま 大須商店街」 | | 大須アメ横ビル 上の記事は撮影当時の様子を第1アメ横ビルの公式HPの中で紹介して下さっていたもの。記事の中の写真に「エイコー電子」のご主人がチラッと写っていて…ロケ地巡りの時にお見かけしてドキドキしました。 ビルの入り口からずっと歩くと手前に防犯カメラがたくさん並んでいてその奥に、正さんと優太がお喋りしていた電子部品のパーツがぎっしりと陳列されていました。残念ながら写真撮影はお断りされてしまいましたが…ここに平泉成さんが立っていらしたんだなぁ…と、しばしドラマの世界に思いを馳せてしまいました。 第二次世界大戦で大須は壊滅的な被害を受けさらに戦後の大規模な都市計画の関係で、人の流れは栄へと…。かつて徳川家康や八代藩主・徳川宗春の元で門前町として栄えた大須には、たくさんの芝居小屋がありました。そして―明治41年1月には大須観音の境内の南側に、東京、大阪に続き、日本3番目の映画館、文明館が誕生しました。その後一時は23館もの映画館で賑わっていた大須は太平洋戦争ですべての映画館が消失。戦後は14館の映画館が再建しましたが…1959年頃から一般家庭にテレビが普及。さらに…1972年には人気の東宝名劇が火災で焼失。劇場のオーナーはこの場所にビルを建て、再起をかけたと言います。1977年6月26日に〈大須は生まれ変わる〉をキャッチフレーズにオープンした「ラジオセンターアメ横ビル」。東京秋葉原の70店舗もの人気電気店が集まった店内には、4万人もの人が押し寄せたと言われます。◻️第1アメ横ビル🗾名古屋市中区大須三丁目30番86号☎052-251-0100(管理事務所)⏰10:00~20:00🎌年4回の休館日有(※詳細は電話で確認)