新型コロナにマスクが最も有効という研究結果
「マスクはすごい。」こんな研究結果が相次いでいます。アメリカのテキサスA&M大学などの研究チームが、新型コロナウイルス対策としてマスク着用が最も有効であるとアメリカ科学雑誌に発表しました。
研究チームによると、マスク着用のおかげでイタリアで7万8千人、アメリカのニューヨーク市で6万6千人以上の大幅な感染防止につながったという計算もされています。
マスクにより、しぶきや空気中の粒子で運ばれるウイルスの量が減るとみられていて、新型コロナの第2波などの流行抑制に最も効果的だとする主張でした。
新型コロナの流行地となったイタリアでは4月6日に、アメリカのニューヨークでも4月17日に公共の場でのマスク着用が義務化されましたが、その後感染者増加のペースが落ちたというデータも残っています。
また、イギリスのケンブリッジ大学とグリニッジ大学はロックダウン(都市封鎖)だけでは感染抑止効果は期待できないが、マスク着用率が十分だった場合には感染率は劇的に減少するとの結果を示しました。
こちらの研究では、マスク着用とロックダウン期間について異なる条件下で、1人の感染者が平均で直接何人を感染させるかを示す再生産数(R)を調査。
公共の場で普段からマスクを着用していた場合、症状が表れてからマスクを着用した場合に比べて、再生産数(R)の減少に2倍の効果があることがわかったそうです。
また、調査に用いた全ての条件下で、全体の50%以上の人がマスクを常用していれば再生産数(R)を1.0以下に抑制することができ、その効果は大きいともまとめられています。
日本は多くの人がマスク着用を徹底したことで、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えてきたのかもしれません。
しかし、これからの季節は注意が必要です。
マスクをすることによって体温が上がる、心拍数が上がる、体内の二酸化炭素濃度が上がる、息苦しさ、色んな弊害も出てくるといわれています。
マスクをすることによってこの夏、熱中症の患者さんが増えるのは確実かもしれません。
厚生労働省は「新しい生活様式」での熱中症予防について、少なくとも2メートル以上人との距離を確保できる場合には、マスクを外すよう呼びかけています。
ちなみに、マスク着用により、体のゆがみが加速する傾向もあります。特に首、のどあたりです。
ここからの歪みが原因で咳や喘息、頭痛やめまい、耳鳴り、不整脈などの症状が出やすくなります。
やはり、マスクをしたままジムでトレーニングをしたり、ランニングすることは健康リスクが高いのでやめた方がいいと思います。運動も室内ではなく屋外、しかも人が少ないところをおすすめします。
ソーシャルディスタンスを取ってマスクを外す時間も確保してください。マスクを外す勇気を持つことも重要だと思います。
コロナの感染拡大の第2波も、熱中症も。なんとかみんなで防ぎたいですね。