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藤田晋 invitational RTDリーグ

がむしゃらに! BLACK DIVISION 第3節 3回戦A卓レポート

2016.06.01 11:00

5/28(土)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」およびAbemaTV FRESH!「RTDマンスリーリーグ公式チャンネル」にて配信された、RTDマンスリーリーグBLACK DIVISION 第3節 3回戦A卓の様子をお届けします。

対局者は、起家から順に

鈴木 たろう(日本プロ麻雀協会)

多井 隆晴(RMU)

柴田 吉和(日本プロ麻雀連盟)

滝沢 和典(日本プロ麻雀連盟)

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

開始前の成績はこちら↓

10年ほどたろうの麻雀を観て、話を聞いてきたが、そのたびに、たろうの麻雀を表現する的確な言葉を、私はなかなか見つけられずにいた。

開始前、たろうは語った。

「やれることをがむしゃらにやろうと思います」

そうか、「がむしゃら」だ。

たろうには、この言葉がよく似合う。


たろうは自身のオヤ番で点数を稼ぐと、東2局で勝負に出る。

滝沢が東をアンカンし、發もポンして打1m。

多井もここに応戦する形で白をポンして、直後の2巡で4mのトイツ落とし。ソウズのホンイツ気配を漂わせている。

そんな中、たろうにテンパイが入る。

テンパイとは言っても、役もドラもない「The テンパイ」だ。

ドラが1枚でもあればリーチしていく手もありそうだが、これはさすがにリーチとはいきにくい。

しかし、たろうは当然のようにリーチをかけた。

カンが入っているためウラドラが2枚ある状況で、場に安いピンズ待ち。

たろうに言わせれば「チャンス」となる。

これを一発でツモってウラを乗せ、見事マンガンに仕上げた。

東4局でオヤの滝沢に7700を放銃し、一時は滝沢に並ばれるが、ノーテン罰符などでジリジリ差を広げると、南2局には1巡目にこの仕掛け↓

北家のたろうは1巡目にここから北を積極的に仕掛けていく。

これは、たろうが言うところの「がむしゃら」の一つ。

明確なソウズのホンイツにいくことで相手をけん制し、字牌を抱えることで守備力も下げないという、たろう十八番の「ひとまずホンイツやってみた」である。

他家をけん制する間に稼いだ時間で手を作り、中盤にテンパイまで持ち込むと、同じくソウズの一色手模様だったオヤ多井に対して6sを勝負してテンパイ。

すぐに8sをツモって1000・2000の決定打とした。

「今この瞬間にできることをやる」

麻雀において基本中の基本だが、たろうの麻雀を観ていると、まだまだやれることがあるのではないかと気づかされることだろう。

たろうは、このトップで再び藤田をまくり、トータル2位に浮上した。

やれることはただ一つ。がむしゃらにポイントを積み重ねることだけである。

鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)