再始動。
昨日の山響ライブをご覧くださった皆様、ありがとうございました。
お楽しみ頂けましたでしょうか。
前回の配信は3月半ば。
あの時は演奏会が当たり前にあって忙しい日々の中、少しずつ公演中止が出てきた中での初めての無観客配信。
今回は3ヶ月弱の休止明けの配信。だいぶ心持ちが違いました。
こんな事なかなかないと思うので、三日間のリハーサルからの感覚を記録しておきます。
・チェロが重い
これはSNSでも多くのチェリストが書いていましたが、私も同じく。
自粛中にチェロが太った訳ではなく、長く持ち運んでいなかったこちらの感覚の問題です。
重すぎて今まで出来ていた早歩きが出来ない。
次の信号青のうちに渡りたいな、とか思うと小走りになっていたけど、今はどうぞどうぞ赤になってください、くらいな気持ち。
これにスーツケースを持って年中旅していた自分が思い出せない。
・家を出る支度に倍くらい時間がかかった。
・化粧の仕方を忘れた。(アーカイブを見るとなんか化粧が濃いしおかしい。。)
・マスクをすれば化粧しなくて良い利点はあるが、演奏は息苦しく、聞こえ方も全然違う。
・譜面台一人一台はめちゃくちゃ弾きやすい。
スペースがある会場なら曲によっては世界的にこうならないかな、なんて思いますがならないでしょう。
・楽器が喜んでいる感じがする。
広い会場で弾けるからか?他の楽器と一緒だからか?
一人脳内トイストーリーみたいに想像していたのはここだけの話。
・オケとソロのテクニックは違う
(耳の使い方、ピアニッシモの出し方などなどなど、細かい感覚はまだまだ。)
・4コマのリハーサルは身体が想像つかない。
(今回弦楽合奏からのスタートで色んな意味で良かったなと思う。
配信の中で阪さんも仰っていたけど、良い意味でリハビリにもなった。)
・ゲネプロから本番までの時間の使い方を忘れていて、妙にそわそわする→どんどん緊張する。
・自粛中は一人最高とも思っていたけど、やっぱり人と弾くのは楽しい。音が重なるのは嬉しい。
やっぱりチェロはアンサンブル楽器だ。
・前回の配信はお客様がいない寂しさの方が強かったが、今回は画面越しにでも音楽を届けられる喜びの方を強く感じた。
(もちろん目の前にお客様がいてくださるのが一番だけれど)
今回特別にリンベル様と山形市農業協同組合様にご協力頂き、コロナで大きな影響を受けた”山形ばら生産者応援企画”として、大山バラ園様の300本のバラがステージに、胸にもバラのコサージュを、まさに華を添えてくださいました。
山形は全国3位のバラの生産量とのこと。
花があると気分の上がり方が全然違います。
私は気をつけないと全身花柄になってしまうくらい花が好き。
予算的に厳しくなかなか叶わないけど、本当は自分の演奏会などは曲のイメージに合わせてお花を飾りたいなといつも思います。
今回改めて花のパワーも強く感じました。
豪華なバラの花束を愛でながら、次回6/21の配信曲の勉強をしようと思います。