【助走】1歩目を着く前に、跳躍の良し悪しは決まっている!
『Out of the Back』
--- "The Pole Vault -A Violent Ballet", p.32より
「Out of the back(助走の1歩目に向けて、体重を後方から前方に移動させる技術)」が、助走をいい姿勢で行えるかを決めます。
いい姿勢は、速く走ることが出来る姿勢で、お尻が上がり、まっすぐな姿勢を指します。
いい姿勢のことをあるコーチは「つま先を上げる、膝を上げる、お尻を上げる、ポールの先を上げる」と表現しました。
頭から肩、お尻までがまっすぐになっているかを確認しましょう。
いい姿勢が崩れている場合は、力みがあり、低い姿勢で、速く走れません。
さらに、姿勢が悪い場合は、その後の技術にも悪影響を及ぼし、ケガをも引き起こします。
身体とポールを一体にすることで、助走を難しく感じるかもしれませんが、楽に行えるようになります。リラックスして、背の高い姿勢、パワフルな助走により、アクティブな(止まらない)ポールドロップが可能になります。
このポールドロップは、Out of the backの時に、ポールの先を上げ、重さを感じないようにする所から関係しています。
Out of the backでは、ポールを70~80度の角度にして保持します。この時ほとんどの重さを上の手(右利きの選手の場合の右手)で感じています。
そして、上の腕はわずかに曲がり、太ももの近くで保持します。下の手(右利きの選手の場合の左手)は胸のあたりで保持します。
この時、ポールを非常に軽く感じることが出来、ポールが体の一部となっているように感じられるでしょう。
いつも同じようにOut of the backを行う方法としては、静止したところからスタートする方法があります。
ポールを70度に保持して、直立になり、1歩足を下げ、下げた足の方に体重を乗せます(rock back)。それから重心を前に移動させながら、助走を始めます(Out of the back)。
Rock back(後方に体重を乗せる)時の幅は、肩幅を目安にします。
この体重を後ろ足に乗せる場合に注意すべきことは、お尻を低くしないことです。
ポールの先端を高くしポールの重さを感じない状態でOut of the back、助走を開始できると、背を高くしたまま、力強い、バランスが取れた、リラックスした状態で、加速の走り(ピストンの動き)を行えます。
より詳細な内容、コーチバトラーによるイラスト付きの解説は、本書中にて!!
【"The Pole Vault -A Violent Ballet"】
Mondo Duplantisやアテネオリンピック金メダリストのTim Mack、Scott Huffmanなど、アメリカのトップ選手やコーチたちからのリクエストに応え、コーチButlerが4年の歳月をかけて完成させた究極の1冊!
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