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造園銀松

剪定の値段の違い ②

2020.06.15 02:31

 剪定の値段の違いについて 主に スピードを重視した点で 記載させて 頂きました。 技術の低下によってスピードを変化させる事で、値段の違いを 多少なりとも 説明させて頂き 解りにくい部分も多数有ったでしょう。

 では、スピードとは どのような 内容になるのでしょうか? 

 剪定後の写真 主に上記の写真では、 剪定での通常刈り込みとされる 

参考写真です


 スピードでの金額差とは、(1本の樹木管理) 

① 超スピード 剪定時間 1分~2分   飛び出た 細い枝や新芽とされる 芽を切るだけ 1本から10本ぐらいの本数    

② スピード剪定   剪定時間5分程度   出来るだけ 切り込みを薄くして 丸く刈り込みをする事に意識を集中するのみ 

③ 普通剪定  剪定時間 10分以上   剪定の濃さを 健康診断や 樹木状況を判断して剪定 切り屑を 残さないように 樹木内清掃もする

 ④ 樹木重視剪定  剪定時間 15分以上   普通剪定の内容にプラスされた 剪定で、 普通剪定された後に さらに 余分な枯れ枝などを除去作業したりします。

 ③・④ の特徴は、剪定する前に健康診断(樹木状況を確認する)等をして 剪定の濃さや 今後の判断を決めながら 剪定しており  樹木第一で剪定対策をしています。 

③と④ の大きな違いは、 剪定を終了した後の違いが、 外から見た違いが解り難い事で 樹木内の掃除以上の細かな作業が 行われています。 スピードを重視する事で、値段が大きくなる事とは、作業が多くなる事と はっきりと わかります。

 では、スピードを重視する事で、樹木の影響が無いの? 

①の樹木では、どんどん樹木が大きくなる事は 誰でもわかります。   樹木が大きくなってから一気に剪定すればいいのに! との 意見が多いと思われます。 樹木を一気に小さくする事になると 樹木の樹形無視 が発生しやすくなります。 樹木内の枯れ枝ばかりで、 新しい芽が出る保証も ありません。 樹木が弱ってしまい、次の年や年内に枯れる事が発生する場合の危険性があります。 樹木が枯れれば 枯れた後の除去作業費もかかります。 

②の樹木では、 樹形ばかり気にしており、樹木の枝葉密集度などが発生し 樹木年数によっては 突然、穴が開いたように枯れる部分 が 発生しやすく 樹形を元に戻す事が さらに難しくなる事もあります。  

③ 普通剪定では、数年で目立った症状が出にくいので、細かな作業が必要な部分が とり残されていき だんだん 枝葉密集が 発生してしまい新規の枝など作り替えれることができなくなってしまいます。

 ④ 剪定の最も時間がかかる 理由として  健康管理から 細かな剪定を していく事によって 枝葉の出方など 新芽の新規利用などを考え剪定します。 又、全体管理に影響しやすく 肥料が必要な 判断をしながら 剪定して います。 とても 時間がかかりますが、剪定のした後の 伸び方などは、 ①② と違い 次の剪定(来年や芽かき など) がしやすく 健康管理のチェックもしやすい為、樹木の寿命を大きく伸ばす事ができます。

 ①から④まで 大きく分けて スピードの違いを記載してきましたが、 職人達は、自然と分かっており、 樹木の対話とは 細かな気配りをみについています。 あえて 気配りを無視する事とは、 値段の設定に制限された事により その 気配りに目をつぶって来た事も 事実でもあります。 値段設定は、お客様にとって 解りやすくて とても良い事でも ありましたが、 値段に囚われすぎた事により 値段が一番安い事に重視しすぎたのです。 

 庭の値段設定は良いように見えるが、

 樹木の健康や 日々変わる樹木の現象など 値段設定に難しい事も 解って頂きたいのです。 値段設定は、お客様側からしたら 高額な金額な事は、誰しも解っています。 高額な金額が払えないならば 自分で剪定するしかないのです。 低価格での庭師依頼は今後不可能に近い部分もでてきています。 低価格金額での剪定依頼になると ①のように なり さらに  加速する事が 間違いないでしょう。 剪定が低価格になれば なるほど 庭師や植木職人の不人気が 加速していき 剪定する人物が いなくなってしまう事でしょう。

 私が 実際に感じる事は、 

団塊世代の子供となる 私の次が あまりにも 少なすぎるのです。 このまま 3kといわれる仕事を 魅力的仕事に変えていかなければならないのです。 庭師でも 最近では、機械作業をより多く使用し 作業の効率化を図っていますが、 機械作業をしてより効率化すれば するほど スピードを重視して より 単価を下げる事を 望む方もいます。  仕事をする方にとって 作業効率をあげて より単価をあげて いる事に 反対されているものようなのです。  

 機械作業をどの部分に効率化しているかは 

④と 変わりないように ある程度の機械作業によって近づけておき 最終的作業は やはり 人間によって 樹木を診断し 判断して 仕上げている事です。  庭は 生きている事を 忘れて欲しくないのです。 

ここまで 読んで頂きありがとうございました。 個人の見解でもありますので、御了承ください。