【助走】速く走るためには”姿勢”を正そう!
『Posture, Posture, Posture』
--- "The Pole Vault -A Violent Ballet", p.34より
スプリンターが速く走るためには、正しい姿勢であることが必要です。
棒高跳選手はポールという不安定な重りを保持して走ります。
ポールを保持することは、棒高跳選手の走り方に影響します。
ポールを保持することは、選手の力みに繋がり、リラックスすることを妨げる可能性があります。
ポールを保持するように、バーベルを持ってみてください。
上の手(右利きの選手の場合の右手)をお尻につけるようにして、ポールを体の前で持って見てください。持ち易いですか?
今度は手を後方に下げて、下の手(右利きの選手の場合の左手)がお腹につくように持ってみてください。バランスが崩れるのを感じますか?
選手は重り(ポール)を身体から吊りさげるように保持してください。
ポールが動かないような保持をすると、ポールの重さを支えることで弱い姿勢になり、正しい姿勢は崩れます。
これでは、ポールが降りてきて、ポールの重さが前方に移動した時、力みが生まれ、腰が下がり、走れなくなります。
選手の姿勢が崩れてしまっては、助走中の加速は不可能です。
棒高跳の助走では、ポール保持とポール降ろしは姿勢に影響します。
ポールが動くように保持すると、選手はリズムよくポールを降ろすことが出来ます。
一方で、ポール保持が低く、ポールが動かないように保持すると、選手の重心は落ち、助走が重く感じるでしょう。
このような良くない姿勢は、弱い突込みと踏切、弱いスイングに繋がり、ポールを起こすことをも妨げます。
良い姿勢とは、肩とお尻のラインが垂直になってる姿勢を指します。良い姿勢は、効果的な動きを生み、成功に繋がります。
バレーダンサーの素晴らしい姿勢を見てみてください。彼らの全てのトレーニングはこの姿勢を基礎としています。
素晴らしい器械体操選手を見ると、全ての回転や捻りは、この強い姿勢が可能にしています。
これまでの指導経験を通して、私は2つの共通点に気づきました。
女子選手は姿勢が良いが、筋力強化が必要な場合が多いです。
男子選手は十分に筋力があるが、身体全体を使った動きをするには、柔軟性や弾性に欠けています。
より詳細な内容、コーチバトラーによるイラスト付きの解説は、本書中にて!!
【"The Pole Vault -A Violent Ballet"】
Mondo Duplantisやアテネオリンピック金メダリストのTim Mack、Scott Huffmanなど、アメリカのトップ選手やコーチたちからのリクエストに応え、コーチButlerが4年の歳月をかけて完成させた究極の1冊!
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