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開散と記憶に思うこと。

2020.06.16 17:03

視機能のチェックから気づいたことを書きました。

印象強い記憶と視覚機能の関係について。


東京・茨城を中心に全国で活動中。

感覚と感情と思考をつなぐセラピスト

innochi眼鏡目育士のきたみさちです。


目は結果。

その言葉の意味を味わっています。


対象を捉え続ける機能

しばらく前、眼鏡目育士メンバーでZOOM勉強会があり、そこで輻輳と開散のチェックをしました。

この時チェックしたのは、目の動きと両眼視です。


近くを見るときに両眼が寄ることを「輻輳」、遠くを見るときに両眼が離れることを「開散」といいます。


実際に行ったチェックは近くの指標と遠くの指標を使うものではなく、指標の動きを追うものでした。


そしてわかったのが、わたしの目は離れていくものを追うのが得意だということです。対象が離れているのにそう見えていないと言う方が適切かもしれません。


それってどういうことでしょう?このチェックをして以来、ときどき頭をよぎります。


離れているのにそう見えていないということは、すでに離れているという事実を視覚機能のどこかで曲げているのでは?


心当たりとハラオチ

恋愛でもそうだったりする?なんて話題になったのも鍵となり(その答えは伏せますが)昨日ふと、こどもの頃の出来事を思い出しました。


借家に住んでいた頃だから4歳頃だと思います。

詳細は覚えていないのですが、わたしがわがままを言ったかで母に叱られて、そのまま母は家を出て行ってしまったんです。


玄関のガラス越し、去っていく母の後ろ姿に向かって、この世の終わりのような気持ちで泣いたことを覚えています。戻ってきてほしい、声が届いてほしいと必死でした。


対象が離れているのにそう見えていないのは、追うことが出来ているというよりも、離れたことを受け入れていないような気がするんです。


母が去っていく恐怖の記憶と視覚機能が関係しているとしたら、自分の目のことを理解できるなあと思いました。


このことを思い出してから、気持ちの切り替えが早くなりました。これは現在の事実?と問うひと呼吸が出来たからかなと思います。


自分の視覚を客観視することは、冷静に自分と向き合うことに通じます。


開散と両眼視の気づきは、わたしにとってメタ認知の発達を促してくれそうです。


少し寂しさを感じつつ。

大人の階段をのぼっていますねえ。

なんちって。


あっ、母はスッキリした顔で帰ってきましたよ。

どこかでお茶でも飲んできたのかしら。


今日はここまで。

読んでくださってありがとうございます。

また近いうちに。


きたみさち。


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