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Hell Near Effect Board Design

シールドについて

2016.05.26 04:10

シールドの交換時期について聞かれることがあります。


通勤時、私が歩いている様子を見た人から動きが変でしたよ、と後日言われたことを思い出して例えていきます。先に言っておきます、変なのはアリをよけているだけです。

通勤時に歩く道です。新しい道は舗装もキレイで歩きやすく、特に問題ありません。

しかし古くなってきた道はアスファルトがところどころヒビ割れていたり、蟻が歩いていたりと、いろいろ踏まないようにかわしながら歩いていきます。歩くことに変わりはありませんが、注意深く歩くことで古くなってきた道ではややスピードが落ち、疲れます。


新しくても古くても、音は出るので問題ないように思えるシールドでも似たようなことが起きています。

シールドのプラグ部分、ケーブル内部、金属部分は使用しているうちに年々酸化していきます。この酸化が上記図のアリにあたり、本来の音の伝導を妨げます。あまりにひどいひび割れが進むと普通に渡れなくなってしまいます。これはシールド内部では断線となり、音が出なくなってしまいます。


シールドは絶対に踏まない、たまにプラグ部分を拭く、湿度の高い場所で保管しない、まとめる時は八の字巻きにする、これだけ気をつけるだけでもシールドの寿命は大きく変わってきます。当然のことですがどんなモノでも大切に正しく使用することで永くいい状態を保てます。道も小さい命も同じだと思います。


このパーツの酸化による劣化は楽器内部のポット、ジャックにも同じことがあてはまります。


長年アンプに接続して演奏、通電がある状態での劣化は味となっていきますが、長年単純に放置されただけの劣化にはガリやノイズのトラブルなど、同じ経年変化にも大きな差がでてきます。


グレードアップの交換はピックアップやコンデンサーばかりに注目されがちですが、エレキギターやベース内部の構造は比較的少ないパーツで単純なため、ポット、スイッチ、ジャック、配線材、それぞれが重要な役割をもっています。この部分を交換することでも出音や使い心地が変わることが多々あります。