「楽しそう」のこと。
よく、自分の音楽活動や役者の活動に対して「楽しそうだね」と言っていただけることが多いのですが
めちゃくちゃ楽しいときも、たくさんあります。
だけど、超最高に楽しんでやっているか、と言われると、そうでもないです。
「ちゃんとやらなきゃ」「しっかりやれなきゃ」という気持ちです。
ライブのときも、きちんと歌や演奏が成立するように、しっかりとやらなくてはいけないし、
それも、たくさんのお客さんが見てる前でも、やれなければいけないという状況は、いつになっても緊張します。
よくステージに立つ直前に「あとは楽しむだけ」という言葉を聞くことが多いのですが、そんなわけはねえです。
その瞬間を楽しんでやらなくてはいけないときもあるのですが、そんなときは、きちんと責任を持って、自分を楽しい気持ちに持っていく
何をするにも、責任がついてくるのは、お仕事としてやらせていただいているからこそだと思いますが
楽しい気持ちでパフォーマンスしながらも、
1小節先のことを考えながら演奏し、お客さんのテンションや反応も敏感に感じつつ、他のシンガーやミュージシャンの歌や音も注意深く聴きながら、自分の見た目的なことも含めてパフォーマンスにも気を遣う。
やらなきゃいけないこと、考えなければいけないこと、感じなければいけないこと、気を遣わないといけないところがいくつもあります。
「楽しむだけ」なわけがないです。
撮影に参加させていただき、役を演じるときも
カメラ位置がどこにあるのか、音はどこで拾っているのか、自分はどういう演技を求められているのか、どういう段取りでシーンが進んでいくのか、まわりに危険はないか、自分は今どんな風に見えているか、どんな風にみせたら、より表現できるか、相手はどんなテンションで演技をしているか、自分が演じている人物はどんな心情なのか
色んなことを頭で考えたり、体で感じながら、トライしなければいけません。
やっぱり、カメラの前は、いつになっても緊張するし
普段テレビで見ているような方が目の前だと、尚更、緊張します。
僕は、いつも緊張しながら、時にはプレッシャー的なものも感じながら、やっているので、
そういう意味では精神的なストレスがないわけではないです。
だから、家でゲームしたりして、遊んでいる時間の方が、楽しいとは思います。笑
それはやっぱり、責任がないから、楽しいのだと思います。
責任が発生すると、どうしても楽しい気持ちだけではやれないし、
もちろん楽しい気持ちが消えちゃうわけではないし、楽しめていないわけではないのですが、やっぱりどうしても、きちんとやらなきゃって意識になります。
だけど、演奏したり、役を演じたりする行為が、好きだからなのか
全く、苦じゃなくやれるんですよね。
これは、やっぱり、すごく幸せなことだなあと思います。