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FTISLAND アリーナツアー『N.W.U~Low of FTISLAND』@日本ガイシホール 参加レポ。日本デビュー6周年を一緒にお祝い。

2016.05.26 06:43

「名古屋はいつもなにかある感じがする」アンコールで6周年のお祝いのケーキが登場するとき、ホンギがそう言った。2013年の秋ツアー「REPLAY」の最終公演もZepp名古屋だったし、ファンにとっても忘れることのできない2014年のツアー「Passion」の最終公演も、今回と同じ日本ガイシホールだった。あの日の出来事はFTISLANDの活動の中でも最も衝撃的なシーンのひとつで、メンバーにとっても印象的なエピソードであるようだ。冒頭のホンギの言葉はその印象が強いこともあるだろう。


5月20日、FTISLANDのアリーナツアー『N.W.U~Low of FTISLAND」が名古屋の日本ガイシホールで行われた。先月行われた東京でのライブの際に6月24日に日本武道館で追加公演が行われることが発表されたが、当初はこの5月20日が最終公演となっていた。そのこともあってか、座席は天井近くの席までぎっしり埋まり、少し窮屈さを感じるくらいの超満員状態だった。

オープニングアクトでは東京、大阪公演と同様に後輩バンドのN.Flyingが登場。日本メジャーデビュー曲の「Knock Knock」と7月に発売される2ndシングル「Endless Summer」の2曲を披露した。客電が付いたままのパフォーマンスだったが、彼らの応援カラーである赤のペンライトを準備する観客も多くいて(実はイ・ホンギソロコンサートのペンライトだったりするが・・・)、N.Flyingの演奏を盛り上げていた。


彼らについてホンギは「頑張ってるから応援してあげてね。でも、愛しちゃダメ。応援だけ」と可愛い後輩だけどアーティストとしてはライバル、という素直な気持ちを伝えて笑いを誘っていた。


4月に発売されたアルバム『N.W.U』をタイトルに冠したライブはアルバム収録曲「AQUA」からスタート。オープニングアクトが付いたこともあってか、いつものLIVEよりも曲数は少なめだったが、疾走感あふれるロックテイストの曲とシックなバラードを織り交ぜ、緩急つけたセットリストが飽きさせない。


そして「この人たち韓国人だったよね?」とふと考えてしまうほどの日本語力で進めるMC。ツアーテーマでもある「N(泣いて)」「W(笑って」「U(歌う)」をコンセプトに進めたいのに、MCが盛り上がりすぎて「ここからどうやって「N(泣いて)」の曲に行けばいいの?」と自分たちで突っ込むほど。


また2日前に名古屋入りして温泉に泊まり、海で遊んだことについては「今まで何度も名古屋に来てるけど、いつもライブだけで帰ってしまって、こんなにいい所だと知らなかった」という感想も。


FTISLANDが日本でメジャーデビューシングル『Flower Rock』をリリースしたのは、2010年5月19日。6周年をお祝いしようとアンコールステージにケーキが登場。その時にメンバーそれぞれが感想を一言ずつ話したが、ミンファンの「小学生の時に音楽をやろうと決めて事務所に入り、最初にジェジン兄さんと会った。その頃はまだKpopという言葉もなくて、周りから(音楽を続けることを)反対された。でも今こうやって、子どもの頃に夢見た姿が見られて幸せです」という言葉が、FTISLANDの最初の歩みを知ることができて、胸を打たれた。


さらに韓国では来月デビュー9周年を迎えるFTISLANDだが、スンヒョンはデビューメンバーではない。そのことについて「僕は韓国では一緒のデビューではないけれど、日本ではメジャーデビューの『Flower Rock』からずっと一緒に来た」という言葉も、彼の気持ちが汲み取れる一言だった。


次の公演は6月24日の日本武道館の追加公演なのだが、ホンギが「これはまだ言っちゃだめなんだけど・・・また、すぐにライブあるよ」と、いつものネタバレ。最後にも「またすぐに戻ってくるから」という言葉も。言いたくて仕方ないのもわかるが、ファンとしては逆に「いつ?」「どこでやるの?」と逆にやきもきさせられるのではないだろうか。


6年前のメジャーデビューから振り返ると、演奏テクニックといい、ステージ運びといい格段に成長してきたFTISLAND。ジョンフンが「バンドは歳とってからの方がカッコイイ」というように、これからもっと「カッコイイ」バンドに成長してほしいと思う。


「アイドルがバンド?」

それでもいいではないだろうか。それこそがFTISLANDの無二の魅力なのだから。

(写真:FNC MUSIC JAPAN 公式Twitter、イ・ホンギのインスタグラムより)