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「自己紹介」放課後等デイサービスみのりⅡ

2020.06.17 07:41

この春からスタッフに加わりました、松場未希子(まつばみきこ)です。

長らく高校で英語の教員をしていました。

心理師として初心者マークで日々勉強中です。

相談事などお気軽にしていただけるよう願っています。 

このブログではかかわり教室での気づきや、印象に残った映画や本を紹介したいと思っています。

まずは最近、涙でぼやけながらも読み進めた本をご紹介します。 

『あふれでたのはやさしさだった』 

絵本作家の寮美千子さんが奈良少年刑務所で殺人犯や窃盗犯を相手に詩の講座をうけもったノンフィクションです。

グループ内で少年たちが詩を発表して仲間からの感想を受け止め合っているうちに、誰一人として前向きな姿勢に変わらなかった子はいなかったという奇跡のような実体験のお話です。 

少年たちが作った詩も紹介しています。

彼らは美しい言葉を使おうなんて意図はおそらく全然ないんでしょうけれど、出来上がった詩はまぎれもなく美しいんです。

虐待されたお母さんを守り切れなかったとか、刑務所では一日三回ちゃんとご飯が食べられるから刑務所が好きだ、とか。

美しく切ないです。 寮さんはまえがきのところでこのように述べています。 

「加害者になる前はみんな被害者であったような子たち…自分を守ろうとして、自分なりの鎧(よろい)を身に着けて…鎧を脱ぎ捨て、心の扉を開けたとたん、あふれでたのは、やさしさだった。

重い罪を犯した人間でも、心の底に眠っているのはやさしさなんだ。」 

人にレッテルを貼って分類して終わり、ということは避けようと改めて思いました。