次世代の楽器 インスタコード は団長の救世主になるか
こんにちは、団長です。
実は昨日、とある次世代型電子楽器の体験会に行ってきました。今日はそのお話をば。
誰でも弾ける新しい楽器~インスタコード~
皆さん、楽器って弾けますか?ピアノ、ギター、ヴァイオリン...残念ながら私はそちら方面の才能は露ほども恵まれなかったようです(ピアノはちょびっとだけ、発声練習程度なら何とか...)。
弾き語りとかできたらカッコイイよなぁ。コード伴奏だけでもできれば練習が捗るんだけどなぁ(南方先生、練責Nせんぱい、いつも本当にありがとう( ノД`)シクシク…)。スマホのアプリや折り畳み式キーボードだと物足りない、かといって大きいキーボードだと置き場所がないなぁ...。
はい、そんな方—というか、悩める団長—にピッタリの楽器を見つけました!それが"インスタコード"という楽器になります。
インスタントカメラの様なお手軽さでコードを弾いたり学んだりできる。言いえて妙!!
体験会に行ってきました(^^)/~♪
さて、6/21(日)@荻窪アルカフェ、14:00からの体験会に参加してきました。詳しい製品の説明は公式HPにお任せしまして、団長の気になっていたポイントをいくつか述べさせていただきます(こういう商品レビューみたいなやつやってみたかったんだー)。
※インスタコードは3つの弾き方で楽しめますが、私は基本"ピアノ弾き(Hitモード)"の話をします。
インスタコードってこんな感じ!
まずはインスタコードの楽器全体図と液晶画面部分をご覧ください。こちらは旧型の試作機とのことで白色ですが、製品版はグレーのみ販売になるようです。
手に持った感じだとウクレレくらいのサイズかなぁ。とても軽いので(仕様書では800gとのこと)、小さなお子様でも十分演奏できると思います。鍵盤ハーモニカやリコーダーみたいにつば抜きする必要もないし、衛生的ですね。
本当に初心者でも弾けそう?
液晶画面の上部を見ると、「Key C/Am」とあります。これは、C-dur=ハ長調(とその平行調であるA-moll=イ短調)にキーが設定されていることになります。他のキーに設定したい場合は、♯や♭のボタンを押して、まるでカラオケのように調整することも出来ます。
よく出てくる和音は左下から1~7番のボタンに対応していますので、楽譜にCが出てきたらそこに1とメモして、Fが出てくれば4とメモして...といった流れで演奏の準備をしていきます。
「液晶画面に出てないヤツが登場した!」という時も大丈夫。例えば、上の画像の状態で"D7"を弾きたい場合はどうするか。Dmだったらありますね、2番のボタンです。でもm要らないですよね、こういう時はmにくるくる矢印のついてるボタン(語彙力...)を押します。便宜上くるくるボタンと呼びますが、これがメジャーとマイナーを切り替えるボタンです。そして、その上に7と書いてあるボタン、便宜上セブンスボタンにしましょうか、これも押します。つまり、「2番+くるくるボタン+セブンスボタン」で演奏出来る訳です。楽譜には2m7などとメモするといいかな?自分が分かればOK!
実際に指で押さえるとすると、「2番を中指、くるくる&7を人差し指で同時押し」といった感じですね。私は机の上に置いて弾きましたが、特に弾きづらさは感じませんでした。ただ、ギター弾きの方が絶対にやりやすいとは思います(笑) あと、そっちの方がカッコイイ!(←Fで挫折した人)
さて、本当に初心者でも弾けそうかどうか。ズバリ、99点だと思います。
あと1点はなんだろうと思われるかもしれませんが、それは「この曲ってキーは何?」というのを"本当の初心者"は分からないだろう、という点です。「曲やサビの出だしが主和音で始まることが多い」なんていうことはある程度経験なり勉強なりしないと気付かないですよね。ボタンひとつで半音の上げ下げができるというのは非常に魅力的ですが、初心者のことだけを考えれば「この曲は楽譜の最初に♭が3つ付いているから、♭ボタン3回押せばいいんだな」という仕様の方が分かりやすいですね。ボタンひとつで五度圏表を1マス分移動するイメージです。
※私の愛用するクリアファイルです。山野楽器で買いました。色んな種類があります^^
コードを1~7の番号へ変換するための専用のWEBサービスが用意されるようですが、キーを指定すると対応するダイアトニック・コードが番号化されるのか、それとも楽曲のタイトルを入力すれば自動でキーも分かるのか。しまった、そこちゃんと聞いておけば良かった。どこか有名なサイト上でできるって言ってたんだよなぁ...。
気になったポイントは?
事前にチェックしようと思っていたポイントが3つありました。
まずは実際に弾く部分であるゴムのところ。軽く触れるだけで音を出せるので、打鍵感(押したときにボタンが沈み込む感じ)はありません。耐久度で言うと、本日使用したのは試作機ですからそこそこ使用されてきた機体かと思いますが、見た目・弾いた感じ(反応しない、とか)は全く問題ありませんでした。
次に、機体本体の音量調整です。本日使用した旧型の機体ですと最大音量で音割れが発生します(事前にその説明を受けています)。ただ、別の機体を小型のスピーカーに繋いで演奏していたのを聞く分には問題なさそうです。パワーもそこそこありますね。パー練の時の補助伴奏程度なら、スピーカー無しで使っても丁度良いかなと思います。
最後は転調についてです。こちらは"現時点では"△でしょうか。よくある半音、全音の転調であればボタンを1、2回押せば済むので(楽曲のスピードにもよりますが)変に演奏を中断することなく操作が可能でした。また、こちらもよくあるケースですが、平行調同主調(C-dur→A-dur)への転調や同主調平行調(C-dur→Es-dur)への転調ですと流石に忙しいですね。ただ、事前に登録したキーを呼び出す機能が製品版には実装されるかも...ということで、そちらに期待でしょうか。
その他、私の中では気になった点はないです。...あ!9thのボタンあるなぁと思ったら、なんとこちら、add9でした!!私はadd9大好きなので嬉しいです^^ アラジンの「ホールニューワールド」の前奏、アレがadd9です!
初級と中級の間くらいの—そう、まさに私のような―合唱関係のみなさまへ
J-Popの楽曲と違って、我々の取り扱う楽曲では楽譜にコードが書かれていないことの方が多いですよね。曲の調性は判別できるし、縦がバッチリそろう箇所だったらコードも分かる。ただ、コード理論とか楽典とかきちんと勉強した訳じゃないし...という方、下手に音楽理論の本を買って挫折するなら、インスタコードを買って、ジャンジャンと鳴らしながら耳で感覚をつかみながらやった方が100倍良いと思います。
まず、液晶画面にそのキーのダイアトニック・コードが一覧で表示されるので、自分や他のパートが鳴らしている音が含まれているコードを片っ端から鳴らせば、どこかで"しっくりくるコード"が出てくるはずです(相当凝った作りの現代曲とかでなければいける...多分)。そうすればそこのコードを手掛かりに前後のコードも探しやすくなりますから、前後の繋がりや終止への道筋が見えてくると思います。歌詞の意味や音楽記号から表現の方法を模索するように、音楽の流れの"感覚"だけでなく"理論"からもアプローチする手助けになります。
次に、コード理論の"あるある"が見えやすくなります。今日、私はアンジェラ・アキさんの「手紙」の楽譜を持参したのですが、コードを番号に置き換えて初めて気づきました。この曲、出だしに1564進行(Let It Be進行)使ってたんだなぁとか、ドミナント終止じゃなくてアーメン終止なんだなぁ、確かに曲の雰囲気的に落ち着いてるから歌詞に合うなぁとか。知識として知っていたことが実際の表現に活かせるようになると、やっぱり勉強して良かったなぁと思いますよね^^
最後に、これは理論の面ではないですが、発声練習のお供に最適です。というのも、ピアノだとキーが上がる(下がる)度に押さえる鍵盤が変わるじゃないですか、あれ、間違えないように弾くのすっごく大変じゃないですか?(←経験者) いつもいつもピアノが弾ける人が練習にいるなら良いのですが、そうとは限らない。そんな時にインスタコードは最強の楽器ですね。コード番号を押さえる順番は変わりませんから。
以下のサイトより購入(支援)が可能です
こちらの商品、ただいま目標金額5,000万円という超大型クラウドファンディングの真っ最中です。"目標"金額5,000万円という規模の大きさを説明するのは難しいですが、商品購入型のプロジェクトでは見たことない金額です。
※寄付型のプロジェクト(商品が欲しい、何かサービスを受けられるといった"リターン"を主な目的としないもの)では目標金額が高額になることもありますし、"調達"金額が数千万~億というのも現実にありますが...。
クラウドファンディングについては、先日ハモラスさんのプロジェクトをご紹介した際に軽く触れましたが、インスタコードはAll-or-Nothing方式("0か100か"のやつ)のプロジェクトです。こちらの記事の下書き段階(2020.6.19)では、達成率は64%(約3,200万円)で、支援終了日まであと一か月くらいです。プロジェクト成立後、実際に製品が届くのは来年の夏頃の予定ですが、その時にまた「合唱団がインスタコード弾いて&ハモってみた」という記事を書くのが楽しみです^^
最後に一言
実は、わたくしKibidangoでの支援者第一号だったりします。多分、クラファン開始から10秒くらいで申し込んだんじゃないかなぁ(笑)
※次回の更新は6/24(水)13:00を予定しています。