ホール
山響ライブ第2弾ご覧くださった皆様、ありがとうございました!
まだアーカイブを見れていないので細かい感想は書きませんが、久しぶりに本番の後に飲んだビールが美味しかったです。
山形に素晴らしい2001席の新ホール、
やまぎん県民ホールが出来ました。
オープン後初の無観客本番。
やっぱりホールに行く時のワクワク感って大事ですが、このホールは細部のデザインにもワクワク感満載です。
響きももちろん!
木の伸縮によって時が経つとホールの響きは変わります。
歳を重ねる味わいのような。
その日のお客さんの人数、雨か晴れか、湿度気温によっても変わります。
気分屋な女性のように。
電子系のLiveが多いか、アコースティックな音楽が多いか、使用頻度や使われ方によっても変わるみたいです。
色々なホールに行く演奏家は、入った瞬間愛情を受けているホールか、わりと瞬間的に感じる気がします。
大事に大事に育て支えなければならないお城なのです。
やまぎん県民ホールはオープンが延期になって、早く音鳴らしてちょうだい!と思っていたかしら。
リハーサルやゲネプロでは、ホールの性質やキャパによって弾き方も調整します。
響きが少なめの会場はいつもより音を保つような意識で弾いたり。
逆のタイプでは輪郭や発音をはっきりさせたり。
響きを集めたり放ったり。
響きの良い大きなホールだと、がんばらないで語る意識が大事な気がします。
響かないホールでも変にがんばってはいけないけど。
どうしても大声で叫びがちだけど。
ホールに委ね、
ホール様と信頼関係を築くこと。
キャッチボールのようにこれくらいで投げたら、これくらいで返してくれるだろうみたいな。
響きの友好条約を結べるか。
自分が出した生の音は一生客席では聞けない訳で、
ホールの一番後ろに耳を持って行くように舞台で弾けと言われます。
本当に妖怪みたいに耳が伸びたらなぁ。
きっと世界を飛び回る耳の良いソリストは、実は伸びているのではないか。
私はオランダの名門コンセルトヘボウオーケストラはパリでしか聞いたことがないのでわからないのですが、本拠地コンセルトヘボウで聞いてこそ真の音だそう。
それくらいホールとオーケストラの関係は密接で、ホームのオケが一番そのホールの鳴らし方を知っています。
そしてホールに育てられます。
これから頻繁にお世話になるやまぎん県民ホールさま。
どうぞよろしくお願い致します。