環境から降りかかる変化
こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
昨日の東京都の新規感染者数は55人だったそうです。
まだ気を抜かずに、自身と、大切な人たちを守るための行動をできる限り続けていきたいですね。
皆さまどうぞご自愛くださいませ。
6月もあと5日となりました。
今年の前半は、新型コロナウイルスの流行によって、本当にたくさんの人が大小さまざまな影響を受けた半年だったのではないかと思います。
自ら望んで起こす変化と異なり、環境から降りかかる変化というのは、その影響が自分にとって良いものであっても悪いものであってもその環境にいる限り受け入れるしかなく、時にそれはとてもしんどいものです。
精神医学や心理学の世界では、人を理解しようとする時に「生物学的要因」「心理学的要因」「社会的要因」を複合的に捉え理解しようとする「生物―心理―社会モデル」という考え方があります。
NLPでも、「環境」「行動」「能力」「信念・価値観」「自己認識」「スピリチュアル」という6つの階層がお互いに影響しあいながら、各個人の今の在りようを形作っているという「ニューロ・ロジカル・レベル」という考え方があります。
どちらも、人の在りように、その人を取り巻く環境からの影響を想定している点で共通しています。
「環境」とは、住んでいる場所や勤めている会社、通っている学校がどんな場所か、どんな気候・風土か、自然豊かか都会的かというようなことだけでなく、自分を取り巻く人たちや、いる場所の文化等も含めたあらゆる「外的な要因」のことを指します。
環境から降りかかってくるものは、今回の新型コロナウイルスのように、自分ではどうすることもできないと感じるものも少なくありません。
それでも、先述した「生物―心理―社会モデル」や「ニューロ・ロジカル・レベル」が示す通り、さいわい人は環境から受ける影響にだけ左右されているわけではありません。
「環境」によって「行動」や「自己認識」が変わることも、「行動」によって「環境」や「信念・価値観」が変わることもあります。
私自身も、新型コロナウイルスの流行によって、今年の見通しはすっかり変わってしまいました。
よかった部分もあれば、そうでない部分もあります。
感染症の流行という特殊な変化でなくても、自分を取り巻く外的な要因というのは、たいてい自分の思惑とはまったく関係なく変わっていきます。
環境によってもたらされた変化をどのように意味づけるのか、それによってどんな行動を選択するのかは自分自身にかかっています。
今年の後半も、おそらく新型コロナウイルスのワクチンや治療薬等の有効な対処法が確立されるまで、すっかり以前と同じような生活に戻るということは難しいでしょう。
流行の第二波がくれば、再度動きを止めなければならないこともあるかもしれません。
思惑通りにならない外的な変化にさらされた時、たとえその変化を「味方」にできなくても、「敵」にしてしまわずに向き合うことができると、外からもたらされる変化に振り回されるばかりにはならないのではないでしょうか。
「環境」を変えることがむずかしい時ほど、「行動」や「信念・価値観」等の別のレベルに目を向けてみてください。
「環境」以外のレベルで起こした新しい変化が波のように広がって、「環境」にも新しい変化をもたらすかもしれません。
あらあらかしこ