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マヤ

『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生55)

2020.06.23 13:39

「どーいうことぉ?パーパ😡」




隆臣の一言が、凍りついたその場の空気を少し和らげた。




それでも身動きせずに臣と隆二は、険しい表情でお互いを睨んでいる。




「ち、違うんです💦僕が、僕が無理を言って隆二さんを誘ったんです!」




苦し紛れに口から出た嘘に、廉自身が驚いた。




臣は隆二から視線を逸らすことなく口を開いた。




「廉、庇っても無駄だ」




「嘘をつかないのが売りだったんじゃなかったっけ?」




隆二に問いかけた。




「……」




「臣さん…」




「何とか言ったらどうなんだ?」




隆二は掴んでいた廉の腕を離して、ベンチから立ち上がった。




「るせぇな…」




「は!?」




「いい香りを放つ初々しい新芽を目にしたら、触れてみたくなるもんだろ?」




「パーパなに言ってるの?たぁくん、わかんなぁい」




隆臣が間に入ると、どうも調子が狂う。




「隆臣ごめんな。廉と先に観覧車乗っておいで」




「あ、あの、臣さん!?」




「廉、お前に罪はねぇだろ?しばらく隆臣見ててくんないか?」




「隆二とサシで話がしたい」




「…わかりました。隆臣くん、僕と観覧車乗りに行こっか?」




「いーよ✨」




「臣さん、すみませんでした…」




「謝んなって。これも一緒に頼むよ」




臣はジャケットを脱いで、隆臣が着ていたレインコートが入っている袋に放り込み、傘と一緒に廉に預けた。




廉は隆臣の手を取って何度か後ろを振り返りつつ観覧車へと向かった。




二人の姿が見えなくなってから、臣は軽くため息をついてネクタイを緩めた。




「さてと…」




「なに…殴りたいのか?」




「アホか…暴力なんて一番野蛮な解決法じゃんか」




グイッ‼️




臣は隆二の腕を強めに掴んで、アトラクションの窓口へスタスタ歩いて行った。




「大人2枚で」




つづく