Principles of Naturopathic Medicine: 自然医学の理念 (5)教育者としての医師
それでは前回の
Principles of Naturopathic Medicine:
全体性を大切にした治療
の続きから。
その
生命の最適機能をサポートする統合専門医療
自然医学において大切な
自然療法医(ND)の心構え、
5つ目は、
Doctor as Teacher
(Docere):
Naturopathic physicians educate their patients and encourage self-responsibility for health. They also recognize and employ the therapeutic potential of the doctor-patient relationship.
教育者としての医師
自然療法医は患者を教育し、健康に対する自己責任を奨励します。また医師と患者の相互関係においてあらゆる治療の可能性を認識し、大切にします。
言うまでもなく、
何においても
知らないこと、
って
たくさんありますよね。
ほんと、この世界には
知らないことばっかり!(。-∀-)
自分自身においても
知っているようでいて、
実は知らないことが
知ろうとすればするほど
山ほどあることに気づかされます( ̄¬ ̄*)
だからそれ自体は
さほど問題にはなりませんね。
普通です。フツー。
テクノロジーも発達したし、
グーグル先生もいらっしゃるし、
聞いたり、学んだり、調べたり、
何かしら「知ること」は
可能なことが多いでしょう。
そしてしかし、
一番厄介なのは
知らないことを知らないこと。
知らなければ
知らないことも
わからない(;´∀`)
よって
どうすることもできない!
だからこそ、
一番大切なのは
「知らないと自覚すること」。
古代哲学者ソクラテスの説いた
「無知の知」。
ってやつですね。
ソクラテス以前の哲学者は、
タレスが「万物の根源は水である」💧
と言い、
ヘラクレイトスが「万物の根源は火である」🔥
と言い、
万物の根源について探求し、
それを知っている者として
哲学者は「知者」(ソフィスト)
と呼ばれていました。
そんな中、ソクラテスは
「自分は何も知らない」、
そして「それを自覚している」
自分はソフィストなんかじゃないもーん(*・∀・*)ノ、
と言って(多分)
当時のギリシャ哲学においては
かなり画期的な考えの持ち主だったとか。
そんなことよりも
「いかに生きるべきか」
「よりよく生きるには」
について問い続けたソクラテス。
やっぱり知らないんだ!、
わからないんだ!と気づくと
本当はどうなんだろう?
ってか
そもそも
本当に大切なことって
何だ??(0゚・∀・)
という
そもそもの根底となる
真理を探究する意思や
その行動につながります。
万物の根源も
何かわかったら
面白いし、色々と
役立つことはあるかもだけど
そんなことより
今!
今、大切なのは
今によりよく
生きることなんすよ!(^∀^)ゞ
って言って(多分)
「無知の知」自体が
よりよく生きることへの探究、
つまり
「知への愛」とされたその「知」への欲求は
知への愛の学問💗
「哲学:フィロソフィー」の言葉の
語源となったのでした。
何だかロマンチックな学問ですね。
ちなみにこのきっかけは
デルフォイの神託と言われており
神の預言として巫女を通じて
授けられた言葉。
信頼できる誰かの言葉が、
たったその一言が人生を変えた!
ってのは
あるあるですね。
たった一つの出会い。
たった一つの言葉。
たった一つの出来事。
あなたが
本当に大切にしたい、
健康、人生、いのち、
それらをあなたは
どれだけ知っていますか?
実は
その答えは
自分の中にあったりしますー(人*´∀`)
そしてそれらを「知る」
わかりやすいきっかけとして
病気や事故や怪我や
色々な人生の変容があります。
だからこそ、
そのきっかけを生かして
単なる表面的な知識だけではなく
あなたにとって本当に大切なことを
「知る」ことにできる限り貢献し、
また一緒に取り組むのが、
生命の最適機能をサポートする
統合専門医療の指針であり
それを伝え
その喜びを分かち合う
教育者としての医師である、
それが自然医学5つめの誓いなのでした♪
ちなみにソクラテスは
知らないことを暴かれたりした識者などから
激しい憎悪を受けることになり
やがて無実の罪で死刑判決が下り、
毒を飲んで自害しました( ´・ω・)
知らないことを知るって
恐怖とか恥とか怒りとか情けなさとか
色々沸き起こってきたりも
するんだよね。
成長すればするほど
やっぱり気づけることは
多く、深くなっていくからこそ
そんな人の成長の過程や
人の本質も大切にしていきたいと
心から思うのでした。