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墨亭 -BOKUTEI-

2020.06.20.「第5回 とメはね」無事終演!

2020.06.24 16:16

 ご無沙汰をしております。

 二ヵ月にわたるコロナ自粛期間中、墨亭も休業していました。

 ウィルスの感染拡大防止対策のためである一方で、2019年5月1日からの一年間、齢60を超える老体?に鞭打って働いてくれた「墨亭」に休んでもらう時間と解釈しての休みでした。その間、昼寝に読書にボーっとするためのSTAY HOMEの空間として使わせてもらっていました……。当初予定していたGWの一周年興行を中止せざるを得なかったのは残念ですが、それは5年目、10年目に取っておこうという目標に切り替えることに。

 中止にした番組も多々あったのですが、ここにきてレギュラー番組も復活!

 6/20(土)には月例の「とメはね」を二ヵ月ぶりに開催。ただし、10名様限定で、手指の消毒にマスクの着用、会場は冷房を効かせながらも、窓を開けての興行と、こちらもコロナ対策を。

 それでも、生で落語を聴くのは久しぶりというお客様の笑い声と、これまた高座に上がるのは久々という演者の熱演が、表通りまで聞こえてくる。落語の濃い渦が向島の町並みを包み込んだ…といったら大袈裟かも知れませんが、そんな雰囲気に包まれた梅雨の合間の晴れやかな時間を過ごすことができました。

 トップバッターは瀧川鯉丸さんで『かぼちゃや』。落語芸術協会では四代目春風亭柳好や現・十代目桂文治師匠が、持ち前のフラで聴かせてくれる(くれた)ネタですが、鯉丸さんの『かぼちゃや』も、どこかフワーッとしている与太郎がとぼけた味わいでかぼちゃを売り歩く。そんな姿を想像していると、聴いているこちらも買わざるをえなくなるような…そんな滑稽噺として聴かせてくれました。

 続く柳亭信楽さんは『片棒』。歯切れの良さは師匠譲り。調子上がりでテンポよく、明るく演じてみせる、若手はこう演じるべき!という手本のような心地良い一席に仕上げてみせました。これは信楽さんの十八番になる!そんなことをも感じさせた高座でした。

 トリは春風亭昇吾さん。本当に自粛期間は仕事がなかったそうで…。そんなマクラをたっぷり振っての『たらちね』完全版。先に「フラ」という言葉を示しましたが、嫁をもらう八五郎はまさに昇吾さんのフラにピッタリ。だからこそ、噺の世界に引き込ませる。そんな内容でした。

 最後には三人でのあれこれトーク。これもまた「とメはね」ではお馴染みの時間。内容は……来た人だけのお楽しみということで…。

 次回の「第6回とメはね」は7/11(土)11時~、1500円。

 「セブンイレブン、とメはねでいい気分」です…。(雅)