2020/6/24 Kids Picnic
晴天が続く今週。近所のお友達と、近くの公園でピクニック。
6月頭にNursery(英国の保育園)もオープンしてからは、グループで駆け回るキッズ達の姿を見かけることも多く。。
Nursery には行っていないが、英士も近所のお友達とまたPlaydate(プレイデート:英米でいう日時を決めて子ども達同士を遊ばせること)をし始めた。
ロックダウン後3ヶ月ぶりに逢う他のキッズ達の成長には目を見張るばかり。
久しぶりすぎて最初はちょっと恥ずかしがるが、すぐに、打ち解けていく彼ら。
一方ママ達の話題は、学校選びへと。
“学校選びは家選び”ー。
少しでも評判の良い公立小学校に入学させるために、引越しも厭わない。そんな言葉があるほど、階級社会であるこの国の親(特に中流家庭以上)の教育熱は凄まじいものがある。
(↓以下、イギリスの義務教育制度参照。)
3歳児ママ達は、4歳からの”レセプション“(@Primary School /小学校での就学前教育)を見据え、近くの学校の情報集めでやっきになっている。
そんな中で、パリ育ち、チュニジアンママのOが言った言葉。
“英国人ママの多くは、子育ての中で学校選びを何より大切にしてるっていうけど、本当はそれだけじゃない。それをちゃんと気づいてる一握りのエリート達もいるわ。旦那(=開業医)の友人の大学教授とか、ドクター仲間とかにもいる。環境も大切だけど、最後は本人次第よ。”
彼女の旦那さま(パレスチナ移民)は、苦学し、スウェーデンの大学を卒業して、ドクターになった方。
私自身が東大阪の下町出身、コリヤンタウンも近くにあり、(高校までは地元の公立)多様でディープな環境で育った身としては、激しく同意する。
なぜなら、あの雑多で多様性の塊(=何でもあり!笑)の下町子ども時代が、多様性の極みにある欧州生活で本当に役立ったから。
今はただ、この公園の雑草のように、
色々な種の中で、日の光を沢山浴び、
すくすく育ってほしいと願うばかり、だ。
▼イギリスの義務教育
① 【初等教育(5歳〜11歳)】
②【中等教育(12歳〜16歳)】
③【継続教育: Further Education (16歳〜18歳)】
→③ は、若者の失業率上昇や、NEET(not in employment, education, or training)問題から、2015年より追加。必ずしも就学でなく、職業訓練(Apprenticeship)なども含まれる。
※義務教育期間は、公立学校では原則としてすべて無償。(私立学校は有料)
⚫︎就学前教育 (3歳〜4歳)
3歳から4歳まではNursery(ナーサリー/保育園)に通ったり、小学校の幼児クラスがあるところはそこに行くが、義務教育ではない。
※3歳児以上が通う場合は、週15時間相当の補助金が国から支給。
⚫︎レセプション (4歳〜5歳)
小学校(Primary School)には、Year1(小学1年生)が始まる前の就学前教育として”レセプション”(=Year0)という学年があり、9月の時点で4歳になっている子が対象。義務教育ではないが、クラスはYear 1以降と同じ小学校内にあり、学校給食もスタート。本格的な学校生活が始まるイメージで、殆どの子供はレセプションから小学校に行く。
(公立小学校の場合はレセプションは無償)
⚫︎中等教育 (11歳〜16歳)
中学校(Secondary School )は通常、複数の小学校(Primary School)から来る生徒で構成。男子校、女子校、共学校、またカトリック系など、地域によって種類は様々だが、子供が通える範囲の校区から選出。オープン・デーなどで親子で学校見学をし、複数の学校を訪問してから学校を選ぶ。
⚫︎ナショナル・カリキュラム制度
英国では小中学校の教育課程の基準として、”National Curriculum”という日本の学習指導要領に当たるものがある。(※義務教育といっても必ずしも学校に行かなければならないわけではなく、National Curriculumに基づいて教育を行うのなら家庭でホーム・スクーリングすることも可能。)
公立学校ではナショナル・カリキュラムにより義務教育を4段階に分類。
・Key Stage 1 :Year 1〜2(5歳〜7歳)
・Key Stage 2 :Year 3〜6(8歳〜11歳)
・Key Stage 3 :Year 7〜9 (12歳〜14歳)
・Key Stage 4 :Year 10〜11(15歳〜16歳)
各学校ではこの学習内容に沿って教えており、11歳、14歳でKey Stage テストを受ける。 Year 11 終了時にはGCSE(General Certificate of Secondary Education 全国統一学力試験)を受験, 進学や就職にあたってはこのGCSEの成績が重要となる。
⚫︎継続教育 Further Education (16歳〜18歳)
大学進学希望者は、日本の高校に当たる6th Form(シックスス・フォーム)やCollege(カレッジ)の2年間の受験用コースでAレベルや国際バカロレアなどの試験を受けて大学に進学。
多くの学生が学ぶ、Aレベル(General Certificate of Education Advanced Level)は、多くの科目から大学専攻科目を見据えて3〜5科目選んで学習する。(→よって、この時点での選択はかなり重要)。5月〜6月に試験&8月下旬に発表があり、A*ABCという成績がつく。(この成績で、どの大学に行くかの進路が決まる。)
これらの試験の代わりに、BTECなどのディプロマを取得する職業教育を受ける生徒もいる。
▼Bubble(シャボン玉)が大好きな英士。
▼裸足でハイハイするのに気持ちよい芝生。
▼テムズ川沿では、ビール片手にロンドンの短い真夏日を楽しむ人達の姿が。