パントテン酸
パントテン酸は、ビタミンB群の1つで、「抗ストレスビタミン」とも言われています。
ストレスを和らげ、イライラを解消する働きがあります。
糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変える働きもあるので、代謝も上がります。
また、血中の善玉(HDL)コレステロールの合成を促進させるので、動脈硬化などの病気予防にもなります。
パントテン酸は他のビタミンと一緒に働くことが多いビタミンです。
ビタミンB6と葉酸と一緒に働けば、免疫力を強化し風邪予防となり、 ビタミンCと一緒に働けば、肌や髪を作るたんぱく質(コラーゲン)の合成に必要不可欠なので、肌のハリや生き生きとした髪を保つ役割をします。
パントテン酸は、腸内細菌の働きによって体内で作り出すことが出来ます。
また、「パントテン」はギリシャ語で「広くどこにでもある」という言葉に由来しており、由来通り、いろいろな食品に含まれています。
その為、不足することはほとんどなく、「パントテン酸が不足」=「その他の栄養素も不足」ということになり、 パントテン酸の欠乏症は特にありません。
しかし、お酒やコーヒーをよく飲む人、妊娠中・授乳中の女性は、通常よりパントテン酸の消費量が多く、不足しないように注意が必要です。
逆に、摂り過ぎたとしてもすぐに尿として排出されるので、多めに摂っても特に問題はありません。
パントテン酸が特に目立って多い食材は、鶏レバー、子持ちカレイ、うなぎ、いくら、たらこ、ひらたけ、えりんぎ、なめこ、卵、納豆、アボカド、モロヘイヤ、カリフラワーに多く含まれています。
パントテン酸は、熱や酸・アルカリに弱い性質があるので、生で食べられるものはそのまま食べるようにすると、効率よく摂取できます。
風邪を引きやすい、ストレスを和らげたい、コレステロール値が気になる、肌荒れが気になる、生き生きとした髪を保ちたい方は、
日頃から取り入れるようにしてみましょう。