◇マスクが少々暑くても…
先週「移動自粛の全面解除」が出された後、テレビでUSJに来ている人がインタビューに答えていました。
多分子ども連れのお母さんだと思いますが、「ずっと自粛で我慢をしていたので、ご褒美でやって来ました」と。その言葉にとても心がこもっていて、「ずっと我慢をしながら、楽しみに、楽しみに待っていたのだろうな」と微笑ましく思いました。
私が盲学校に通った3年間は、とにかく勉強のことで頭が一杯でした。
中間試験、期末試験、実力テスト、国家試験の模擬試験、国家試験の本番と、いつも試験に追われている感じでした。生理学の授業の中で睡眠は1時間半サイクルで深くなったり、浅くなったりするので、5時間寝て起きるよりも、4時間半で起きる方が、スッキリ目覚めると教えてもらいました。
それからは、寝る前に目覚まし時計を合わせる時「6時間にしようか、4時間半にするか、3時間にしようか」と、いつも考えるようになりました。
試験が近づくと、4時間半、試験中は3時間が普通になっていました。
「国家試験が終わったら、勉強を気にせずに眠りたい…」を、いつも、いつも、いっつも考えていました。だから、卒業してからは、寝る時、起きる時に「あぁ、勉強を気にしなくて良いって、有り難いなぁ…」と、毎日感謝していました。
それが半年も過ぎると「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、眠れることが当たり前にな
ってしまいました。
今、「緊急事態宣言」が出ていた時のことを思い出しています。
「日本はどうなるんだろう…」と、不安に怯えていた自分を思い出しています。
この先はまだ分かりませんが、とにかく「一山」は超えました。
自由に動ける感謝を、出来るだけ長く忘れずにいたいです。
マスクが少々暑くても、感謝を忘れないようにしたいです。
それに、相棒の盲導犬・ミッケルの「毛皮」を着ることを考えれば、まだまだ涼しい。
にこっ! 亀ちゃん
※ミッケルも誕生日に買ってもらった「夏服」に衣替えしてお仕事です。