「今の現状のやり方で足らざるところがあると、考えていかないといけないかもしれない」ー2020年町田市議会第2回定例会本会議その②
現在、町田市議会では、令和2(2020)年度第2回定例会が開催されています(6/26まで)。
前回に引き続き、本会議での一般質問のなかから、中学校給食に関する質疑をご報告していきます。
●保守の会 吉田つとむ議員
5 中学校給食の無料試食の提供と成果目標の再設定
(1)無料試食の提供について (2)本年の成果目標の再設定について
吉田議員:
5番目、中学校給食のことであります。これはあの松葉議員がですね、もうほぼ同趣旨で聴いていただきましたので、お答えのほうは簡単で構わないんですが、「中学校給食の無料試食の提供と成果目標の再設定」。これをお尋ねします。
今回、無料提供の…まぁ先程お聞きしましたがまだ4月5月が休みで、6月からスタートしたんで、ほとんどまだ実際は、実績は今年度はないと思いますけども、ないなかでですね、どういうふうにやったのかってことと、どういうふうにやっていこうとしているかをお尋ねします。
2番めは、本年の成果目標の再設定について。先程この質問はなかったと思いますが、これ、2ヶ月遅れてスタートしたことによって…通常商売の世界では、2ヶ月も遅れてスタートすると、当初目標を入れ替えて、置き換えて考えるんですけども。行政の場合っていうのは、そういうものはそのまま進めていって、最後の段階では、いやぁ行き着かなかったとか、判断するのか。それとも、中間総括をして、これは最初の目標は無理だなぁという風に設定をし直すのか。その点をお尋ねします。
なお忘れちゃいけませんので、先に自分で、質問の一部でありますがお話ししておきます。中学校給食に関しまして、われわれは3月議会で質問する予定で、その前に、八戸(市)さんに視察に行かせていただきました。大変、教育委員会にお世話になりまして、実際の学校の給食の運び方のやり方、あるいはセンター方式で作っておりましたので、給食センターに行って、実際に見せていただきました。公設、民営の施設でありました。あと当然、運営は民間ですから、民間の業者さんが運営をされておりました。まぁ町田市とどこが違うのかと言うと、先程教育委員会の答弁にありましたように、おかずが温かいか温かくないかという違いがあります。われわれの行ったときにはですね、あまりにも準備が良すぎちゃって、早くセットされておりまして…(保守の会の)全員、5人で行ったんですが、せっかく温かいはずのものが若干冷めていただきましたので、本当に温かいものをいただいたというのは違ってますが、出されたときは温かいものが出されてました。まぁそういう、八戸市教育委員会の皆さん方にお世話になったと。本来は、3月議会でこれはお話しようと思っていたということをご紹介申し上げまして、今日の質問とさせていただきます。
学校教育部長:
項目5の(1)の無料試食の提供についてでございますが、中学校1年生に向けた5食分の給食の無料提供は、入学して早い段階で給食を食べて知ってもらい、利用開始のきっかけとすることを狙いとしております。2020年、今年4月に入学した新1年生のうち、6月30日までに給食予約システムに利用登録した方に対して、システム内に5食相当分の給食費を無料で提供いたします。
この5食分の給食費は、7月までの給食の予約に使用することが可能でございます。
最後に(2)の本年の成果目標の再設定についてでございますが、中学校1年生に対する5食無料提供について、当初は利用期間を7月17日までと設定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月5月の臨時休業したことに伴い、利用期間を7月31日まで延長しております。なお入学して早い段階で給食を食べて知ってもらいたいという趣旨から、利用期間を2学期以降に延長することは考えておりません。また、5食無料提供する1年生だけの目標値は設定しておりません。
2020年度の中学校給食全体の喫食率の目標値は30%と定めており、この目標を再設定する予定もありません。約2ヶ月遅れになりますが、新1年生の5食無料提供をはじめ、カラー献立表の配布、リクエスト献立の実施などの取り組みを進め、喫食率の目標値を達成できるように努めてまいります。
吉田議員(再質問):
後半の方の、見直しの件だけ(再質問)いきます。7月のいっぱいまでにですね、給食、5食の無料を実施する。今回の質問の中で、(中学)2年3年のことについての対策自体はお尋ねしないつもりでおりましたので、そちらのことを聞くんですけど、既存の、いくつか広報体制を拡充するような方式をされておりますけども、私は壇上で言いたかったのは、いろいろこう…これ町田市の責任だって言っているわけじゃないんですよ。今回の(コロナの)ようなことが起きた場合に、申し込む人も、やる人もいろいろ支障が起きるだろうと。
支障というのは、要するに、利用率が減少することもありうるんじゃないかと。心配して私は言ってあげてるんですよ?(笑)これを、(喫食率)30%いきますよって言って、来年の3月の時点で、まだどうなのかなぁって。まだ来年の3月はまだまだ任期の途中ですから、そのときどうなったのって確認ができるわけですから。そのときになって「いやぁ違っていました」って言わずに、やっぱりいろんな事情があるんで。会社の決算発表なんかでも正気の目標は言わないとこありますよ、大会社なんかでも。町田市なんかでも、私は、言わないから…言わないほうがいいと言ってるわけじゃないんですけども、当初の目標を変えないというような方針が、本当に行政の施策推進の方法としていいのかなと。諸課題があるんだから、まぁ若干ストレートな言い方をすると、「落ちることもあるかもしれません」と。言っとくほうが無難じゃないかなと思ったんですが、あえて30%を、政治生命をかけて答えられますかね?
学校教育部長:
はい。今年度はスタートが2ヶ月ほど遅れてしまったということはございますが、1年生の入学の当初に、この、試食してもらうというのは初めての試みになりますし、今年度中にはリクエスト献立の実施ですとか、カラー献立表の配布なども行なって参りますので、当初の目標値を、一応、変える予定はございません。
吉田議員:
これ「一応」って言われたわけですよ。そういうのが気になるって言っているわけですよ。「断固として」とかですね、そういう言葉、政治家だって「断固として」って言ったって本当になんか最後はどうなるかわかりませんけども。やはり市長なんかにしたって答弁されるときはね、行く末を見ながら答弁されるはずですよ。そういうときに、あまり威勢をいいことを言ってると、先々苦しいことが起きてくるんじゃないかと…。老婆心で言ってんですよ。私はそういうところが。だから目標値を減らしたから悪いって言ってるわけじゃないんですよ。目標値を減らして、現実化していったほうが、いろんな対応がしやすいんじゃないかと。
実際(喫食率が)10%きってるわけですよね。10%切っているものが…前も数字のことは言ったと思うんですが、3倍にする。10%が30%にってことは、現状から見ると、成果物を3倍に、成果結果を3倍にするわけですから。そんなことが現実的な課題ですかね、というふうに言ってるわけですよ。
だから敢えて(八戸市などの)よその街のことを紹介しているのは、よそではこんな努力をされてる。今の現状のやり方で、やはり足らざるところがあると、なんか考えていかないといけないかもしれないとか、いろんな反省の中で考えてくんじゃないかなと思いますが。当初決定した方針をまったく変えないでやっていくというので、「本当にいいんですね?」ということだけを確認しておきます。どうですか。
学校教育部長:
先程も申し上げましたが、2ヶ月遅れておりますが、今年度また新たな取り組みもしておりますので、目標値としては30%ということで考えております。
吉田議員:
まぁ、今日のところは何回言ったって同じ答えが出てくるかと思いますから、来年の3月が見ものでありますから、私はそのとき健康にしておかなくちゃいけないなと、そういうふうに思っております。