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宙海の音(Sorami no Oto)

私の願い

2020.06.27 10:49

パンデミックで世間がざわめいているうちにもはや今年も半分過ぎてしまった。

行動範囲はまだまだ狭くなったままだし、人に会うのも以前に比べたらまだ限られている。

それでも近頃少しずつお誘いを受けて個別に会うことが増えてきて、いろいろ話をする機会が増えた。


そしてあらためて今の自分の内面状態に気がつく。


自粛期間中家にこもっていたので何の変化もないと思われるのに、自分の内面はどうやらどんどん変化していっている。


あえて言うならばよりシンプルに、より大らかになっていっているような気がする。

仕事をしていないということもあるのだろうけれど、まず本当に心配事や憂えることがなくなっている。大丈夫かと思うほどお気楽になっているうえ、自分やこの世界、宇宙への信頼感が半端なく増しているため、どんなことでもなんとかなるだろうし、なんとかならないとしたらたいていのことはそれは自分にとって必要不可欠な出来事なのだと受け入れることができる。


何かがあってそう思えるようになったと言うよりもむしろ自然に自然に自分の中で熟してきている感じがあるのだ。


声高に何かを言うつもりもないし、

他人と比べてこうあるべきとか言うつもりもない。


なんだろうなあ、この安定感というか、信頼感は。


今日、英語のクラスで休憩中に大学生同士の会話を聞くともなしに聞いていた。

自分にもこんな時期があったはずなのだろうけれど、なんと彼女たちの会話は私には遠い世界のことなんだろうと思った。学生のときだけに通用する会話。社会に出たらおそらく二度と話題にはしないだろう会話。


たぶん、過ぎていくというのはこういうことなんだろうなあ。


今、私はモドリッチの写真や短い動画をせっせと集めているが、一方で彼があと数年後に引退したらもうこの動画は自分にとっては何の意味もなくなることを知っている。

いつまでも過去にしがみつくことはできない。

過ぎてしまえばしばらくは思い出という形になるが、やがて急激に色あせていくものなのだ。なぜならそこには二度と戻れないから。


そしてどんなに素晴らしい思い出も経験もその場所に置いていって前に進まなければならない。


過去が輝かしいものであったとしても、

あるいはいやな思い出としてつきまとうものであったとしても、

我々はいつまでも時をとめることはできない。


この世界から去る時、必ず走馬灯のように人生を振り返る時間がある。

その時に初めて今生が自分にとってどんなものだったか総括できる。

だが、今はまだ途中だ。


常に手ぶらで今に在り続ける・・・今を生きるとはたぶんこういうことではないか。


何も持たない。

何にもこだわらない。

ただ「今」起こることを味わい、むさぼり、もがき、楽しみ、傷つき、そして受け入れていく。


おそらく持っているから思うのだろう。

私の欲しいのは物でもお金でもないと・・・。

だが、本当に今はどっちだっていいのだ。

私に必要なものならば必ず与えられるだろうし、

必要でないものならば出会うこともやってくることもないだろう。


それでも自分なりにこの激動の時代の移り変わりと自分も含めての人々の生き様、反応を観察しているのはとても面白い。この時代に生まれたからこその醍醐味だ。


スピリチュアルの世界では今の時代のことについていろいろな人たちがさまざまなことを伝えている。だが私には正直、彼らの言葉にそれほど関心はない。


世界がどのように動くのか、どのように変化するのかはあくまで予測であって、何かが起こり、そうならない可能性も必ずある。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。

だが、仮にそうでなかったとしても何か問題があるだろうか。


自分にとっての大事なことは自分の内側が愛や思いやりに満ちているかどうかだ。

ここがなければ世界の平和をどんなに祈ったところで決して実現しない。

我々一人一人が自分の内面を愛と思いやりで満たしていけば必ず世界は変わる。


確かに生活は大切だ。

豊かに生きること、たくさん経験を積むこと、自分を表現していくこと・・・

我々の願いはたくさんある。

だが、究極、世界が争いに満ちていて自分一人だけ平安であっても意味が無い。


ともに自分の本質を輝かせる。

ともに幸せでいる。

ともに愛し合い、信頼し合う。


世界は自分一人ではできていない。

それぞれの道に見えながら、我々の前の道はきっと同じところに行き着くはず。

先に行くのか、後から着くのか・・・それだけのこと。

全ての人は進化の途中だ。

どの時点でそれを区切るのかで見え方は異なる。

だが道がとぎれているわけではないのだから区切る必要はない。

長い道のりのなかで少しずつ熟していけたらうれしい。

それが私の願いである。


いまだ最前線でコロナと戦っていただいている全ての人たちに心からの感謝を送ります。

本当にありがとうございます。

おかげで私は平安でいられます。どうぞお体大切に。そして心からの愛と癒やしを送ります。