失恋から立ち直る方法とは?!(その3)
今日は「失恋から立ち直る方法とは?!(その3)」をお送りします。
失恋から立ち直るのは、ある意味「処世術」と言っても過言では無いほど、幸せな人生を送るのに重要な意味を持ってくるのではないかと思います。前回でも「辛い失恋の痛みをいつまでも継続させるのは困難」と言う話をいたしましたし、前々回でも「失恋を重ねると“慣れ”が生じてくる」話もさせて貰いました。勿論失恋への思いはそれぞれ全く別の経験ですし、同じものなど一つも無いでしょう。
失恋の痛手が分かっていても、人は誰かを好きにならずには居られません。年齢や性別には関係ないものだとも思います。好きな人ができた時のワクワクドキドキが忘れられないからか、上手く交際に発展した時の充実した毎日をかけがいのない喜びに感じてしまうのか、失恋した時の反省を繰り返すまいとして少しずつでも前に進もうとするからなのか...。
とにかくあれほど好きになった人に振られて落ち込んで、仕事も手につかず食欲も減退してしまい、何に対してもモチベーションが上がらず辛い日々を過ごす中で、やがてどこかで「このままではマズい、また誰かを好きになって今度こそ幸せになりたい!」との思いに至るのです。良く「辛い失恋も必ず時間が癒やしてくれる」と言いますが、確かにその通りなのだと思います。
しかし、その解決してくれる時間と言うものは、状況によってと言うよりは、人によってバラバラです。それこそ一晩友人と騒いでベロンベロンに酔っ払って翌日にはスッキリ立ち直ろうモードになろうとする切り替えを早くできる人も居れば、数ヶ月~数年に渡って失恋の相手を忘れられず気持ちが次の恋愛へ向かない人も居ます。先程も申し上げましたが、これは性別や年令に関係ないことだと思うのです。今日は失恋から立ち直るのが早い場合と、中々立ち直るのが遅い場合の違いにフォーカスを当ててみましょう。
<立ち直るのが早い人の特徴>
①自己開示力が高い
毎日の生活でストレスを感じながら生活している人はかなり沢山いらっしゃることでしょう。中でも失恋をしたことでどっと押し寄せるストレスはかなり激しいものだと思います。しかし、そのストレスフルな状況を短期間で過去の出来事だと思い切り、次の恋愛へと自分自身を一歩前進させるのが比較的早い人は、「自己開示力」が高い特徴を持っているケースが見受けられると思います。
「自己開示力」と言うと何か持って回った言い方でイメージがつきにくいかも知れませんが、要は「自分の有り様を何も隠さずにそのままさらけ出す」と言う事です。ストレス発散には一番効果的な方法だと思いますが、「そんなの恥ずかしさが先に立って“さらけ出す”なんて無理...」と言う人も居れば、「何でも話せる友人が居ないから無理...」と言う人も居るでしょう。
そんな時は逆の発想をしてみたらどうでしょう。つまり「何でも話せる友人を作りたいから」とか、「もう一歩お互いに踏み込める忌憚のない関係性を作りたいから」と言うことを理由にして、そのための手段として自分の心の内や悩みや価値観を積極的に誰かに伝えてみる...即ち“自分をさらけ出す”のです。
皆さんは「返報性の心理」と言う言葉を聞いたことはないでしょうか?。人は、自分の心の内を隠さずに本音で話してくれたと素直に感じられた場合、自分でもその誠意に答えて心を開きたい衝動に駆られると言う心理のことを言います。今現在自分の本音を積極的に話すことが出来る相手が居ないと言う方は、その“本音を打ち明けられる大切な友人を作る”のと、“失恋を自己開示することで乗り切る”と言う一石二鳥を試してみては如何でしょうか。お互いを受け入れ合うことで円滑な人間関係を作ると言う自信にもなると思います。
②何事も大らかに受け入れる
結婚相談所へ入会する会員の皆さんは、良く「運命の人とめぐり逢いたい」と仰います。だったら、その奇跡的なめぐり逢いを信じてみるのも良いのではないでしょうか。つまり「今回の失恋は運命的な相手では無かっただけの話し」だと受け入れるのです。
勿論、何故上手く行かなかったのかの反省は“自責を問う”形で振り返りをすることは大切なことですが、自分の気持ちにケリを付けるのに運命の相手では無かったと言う“必然説”で考えて過去を忘れて前を向けば良いのです。
運命の出会いを信じて“偶然”ではなく“必然”な別れだったと本気で思えば、今の悲しい辛い気持ちも納得ができ腑に落ちることになると思います。大らかな気持ちで自分自身を上手くコントロールして悲しい出来事も前向きに受け入れることが出来る様になれば、その性格が失恋を短期間で立ち直るノウハウとなるでしょうし、次の運命の相手からより好かれるポイントにもなると思います。
<立ち直るのが遅い人の特徴>
①過去の恋愛に執着してしまう
「やたら記憶力が良い」、「思い出の印象的な場面が頭から離れない」、「プレゼントや連絡手段や写真等を捨てられない」、「復縁を願ってしまう」、「失恋が腑に落ちていない」、「一人で抱え込んでしまう」、と言った執着してしまう要素の一つ一つを断ち切って目の前から消さなければいけません。
先ずは、「振られたから仕方なく別れなければ...」と思わないことです。別れることが自分以外の意思で自分が望んだことではない...と思い続けていると被害者意識が増すばかりでそれこそ納得などしませんし腑に落ちません。だから考え方を180度変えるのです。即ち「自分を振った相手は私を幸せにしてくれる人ではない」→「私と一緒に幸せになろうと思わない相手は運命の相手ではない」→「運命の相手ではない人に執着するのは無駄だ」→「そんな相手とは僅かな時間も共有すべきではない」→「無意味な交際に執着しないと自ら決断する」、このプロセスを仲人と一緒に考えを進めれば良いのです。
執着心が消えないのは理由は二つだと思っています。一つは「自分にとって掛け替えのない価値のあるものだと思っているから」、そして「自分の意志に反して否定されたことが許せないから」だと思います。先程のプロセスを丁寧に辿ることで、何れの理由に関しても執着することからキレイさっぱりと自分自身を開放することが出来ると思います。恋愛感情に終止符を打つ行動は自らの意思で実行しなければ、“振られてしまった”と言う被害者意識は消え去らないものなのです。
②恋愛することが怖くなってしまう
「信じていたのに裏切られた」、「自分の真剣な想いを拒絶された」、「今回もやっぱり上手く行かなかった」、「未だに告白して成功したためしがない」、と言ったマイナスの経験が何度も重なってしまうと、人間の心は臆病になってしまいます。行き着く所は「男性とデートするのが怖い」、「傷つく辛さが怖くて自分の感情を伝えられない」、「自分はどうせ愛されることの無い存在だと自信を喪失してしまう」と言った正に“恋愛恐怖症”の症状になってしまいます。
こうなってしまいますと、ただ「過去は過去としてキレイに忘れてしまいましょう」、「一歩踏み出す勇気を持ちましょう」等と言ったところでそう簡単には克服出来ないと思います。そんな時は無理に克服しようと思わないことが大切です。やはり考え方を180度変換しましょう。「恋愛に恐怖やリスクはつきものだ」、「怖いと思うことが普通のことなんだ」、「世の中はハッピーエンドの方が少ないに違いない」と思い込むことです!。新型コロナウイルスにワクチンが望まれる様に、失恋は恋愛を成就するための“免疫”として寧ろ有効な経験になるのです。
「辛い恋愛経験を重ねた自分は人として深みが増している」、「振られた痛みを良く知っているからこそ相手に優しくなれる」、「裏切られた悔しさがあるから絶対に自分から裏切ることはしない」、と言った心境になることが出来ればしめたものです!。その時は辛いだけの経験の積み重ねだったかも知れませんが、こんな素晴らしい価値観を備えた人物が恋愛上手になれない訳がありません。単なる“明るく愛嬌のある笑顔”だけではない、大人の魅力が加わることで、今迄とは一味も二味も違った恋愛のチャンスを生かすことが出来ると思います。それを身近に寄り添っている仲人が必ず共有してくれる筈です。
③現実と向き合おうとしない
「自分には恋愛以外にも夢中になれる仕事や趣味がある」、「そもそも結婚相手を探すなんて面倒で急いで無理に見つけようと必死になることではない」、「自分が誰かに振られて失恋してしまうなんてある筈のない何かの間違いだ」、「良く考えてみれば結婚なんて責任の重い決断などしたくない」、「相手が本気になると責任を取らされる様な気がして逃げたくなる」、「中々相手を信じられず疑心暗鬼になり決断を先延ばしにしたくなる」、と言った“現実逃避”の症状は失恋に限ったことでは有りませんが、失恋の経験が重なることで、より強くなることが有ります。
しかしこの場合も180度とまでは行きませんが、ほんの少し発想の転換と言いますか別の角度からの発想が必要になります。その理由は“現実逃避”すなわち「目の前の問題から逃げてしまう」、「何かと言うと言い訳をして先延ばしにしようとする」には多分理由がある筈です。男性も女性も毎日の生活でストレスを感じています。そこへ失恋と言う辛くて大きなインパクトのあるストレスが降り掛かってくると、心が悲鳴を上げて“お願いだから助けて!”と叫んでしまうのだと思います。それが“現実逃避”の心理的な側面とも言えるのです。
だとすれば、有効な手段は“癒やし”でしょう...。旅行をして見知らぬ環境に身を置くことで、見知らぬ人の優しさに触れたり、懐の深い大自然の豊かさに感動したり、そんな非日常的な中で“癒やし”を見つけながら、傷ついた自分の心や、叶わなかった本気の想いや、夢中になったが故の心の穴、等々を修復するのです。“何故?”“どうして?”は禁句です。ひたすら周囲の様々な心地良さに触れて“癒やされる”ことに集中しましょう。非日常でのストレス発散こそ“現実逃避”から抜け出す最良の方法であり、次の新しい出会いに一歩踏み出そうとする近道にもなるのだと思います。
<失恋から立ち直る期間の目安>
今回は失恋から立ち直る期間の早い人と遅い人それぞれの特徴の中で私が個人的に普段感じているものをお話しいたしました。一口に早いor遅いと言っても、平均どのくらいの時間を皆さんは目安にすれば良いのかですが、一般的な恋愛婚活の場合でも1ヶ月から2ヶ月程度だろうと考えています。一方で弊社の様な結婚相談所婚活の場合の現状ではどうかと申しますと、お見合いが交際へと発展しなかった場合や、プレ交際(複数交際)がデート3回程度で終了した場合などは、立ち直るのに必要な時間は、ハッキリ申し上げてゼロです。強いて言えば仲人と振り返りの面談をする時間さえあれば充分だと思います。
プレ交際(複数交際)から1対1のステディな真剣交際へと進み、お互いの信頼関係を深める過程で残念ながら結婚後の未来を共に描くことが出来なかった場合は、弊社の場合は数回の面談をしてとことん話し合いますので、個人差はありますが1週間程度かかる場合もあります。先程も申し上げましたが、何故上手く行かなかったのかの反省は“自責を問う”形で振り返りをすることは大切なことです。しかしその後に成婚退会した方でそれ以上長引いた例は殆ど有りません。“偶然”ではなく“必然の別れ”だと気付くのにそれ以上の時間は必要ないのです。“婚活疲れ”なんてなんのその!成婚退会を消して諦めずに最後に“幸せ”を掴むには、仲人との二人三脚でメンタルを力強く維持し続けることがどうしても必要になってくるのです!。一日一日の貴重な時間をどうか有効に使って着実に前に進んで参りましょう!。(次回につづく)
今日も良い一日であります様に。