オオゴキブリ
足元をうごめく黒い昆虫!
「あ!クワガタ!!」子どもが喜ぶ、
「どれ、つかまえてあげようか・・」親が手を出す、
「な!なんと!ちがうぞコレ!ゴキブリだぁ、ゴキブリ ゴキブリ ゴキブリだぁあああ」
「キャー!!やめて やめて」妻が叫ぶ、なにしろゴキブリは妻の大嫌いナンバーワンなのだ。
こんな会話が聞こえてきそうな公園でみつけたオオゴキブリ、だけどオオゴキブリは台所に出没するあのゴキブリ達とは一線を画す「似て非なるもの」と思ってもらいたい自然界にとって大切な大切な生きものなのです。決して彼らオオゴキブリの住処にゴキブリホイホイを仕掛けないようにお願いします。
オオゴキブリの食べ物は朽木です。人間のご飯は食べません。ふだんは森の中の倒木しかも相当古びて朽ちた木専門で、そんな朽木をひっくり返すと中からよちよち歩きのオオゴキブリが出てくることがあります。
体長は成虫で4センチぐらいになります。羽もありますがなんだか短いです。これは仲間に食べられちゃったから短くなっているのだそう。仲間同士でお互いの羽を食い合う、そんなヘンな習性の持ち主。そういう個性ある森の管理人が昔から日本の森で暮らしてきました。
下にオオゴキブリが公園で走る姿を撮影した動画を載せましょう。
本人さんは、不覚にも人間に発見されてしまったので大急ぎ、全速力で逃げているんですね。これでフルスピード。台所のゴキブリさんより相当ノロいです。
簡単に手で捕まりそうです。
手の中に収めるとトゲトゲの脚でぐいぐいと手の隙間から逃げようともがくから手が痛いですが、なんとなく可愛いヤツ!というムードも漂ってまいります。
もしオオゴキブリに会ったら、よく見て、少しぐらい指で撫でてみてくださいな。そうすれば昆虫との距離感がグッと縮まることでしょう。