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エンプラニュース2020年6月号

2020.06.29 07:35

2020年6月末日発刊

主な見出し

<1面>

ポリプラスチックス 耐ディーゼル燃料性を改良したポリアセタール(POM)「ジュラコン® H140DR」を開発した。新グレードは一定数のディーゼルエンジンの需要がある商用車用途で、低品質ディーゼル燃料や酸性雨への耐久性を向上させたグローバル展開が可能な材料。同社では今後、燃料系部品へ広く推奨していく。

<3面>

天昇電気工業 2020年3月期連結(2019年4月1日~2020年3月31日)決算をまとめた。それによると、売上高は自動車関連部品の売上が好調に推移したことにより、前期比4・1%増の183億5、100万円となった。営業利益は生産設備の改善・更新による生産性の向上などにより、同10・0%増の10億4、400万円となった。経常利益は同4・7%増の10億2、200万円、当期純利益は同18・9%増の7億円で、増収増益となった。

東レ 産業用に広く用いることができる新しい高弾性率炭素繊維(CF)と、その炭素繊維を使用した射出成形加工に最適な樹脂ペレットを新たに創出した。このペレットを用いることで、軽量でありながら、複雑な形状で高剛性の部品を効率的に製造することができ、環境負荷の低減に不可欠な材料軽量化に貢献する。

三井化学とアーク 5月14日開催の両社の取締役会において、三井化学を株式交換完全親会社とし、アークを株式交換完全子会社とする株式交換を行うことを決議し同日、両社間で株式交換契約を締結した。

<4面>

JSP 2020年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)の連結決算をこのほど発表した。それによると、売上高は前期比2・4%減の1、133億7、500万円、営業利益は需要低迷の影響などで同7・2%減の50億8、300万円、経常利益は同10・7%減の52億1、000万円、当期純利益は同15・6%減の36億3、800万円となった。

エボニック・インダストリーズ 世界的に高まる非経口薬や医療用インプラント向けの生体吸収性ポリマー「RESOMER®」の需要に応えるため、米国バーミンガムで新たな製造棟の稼働を開始した。これにより製剤添加剤の受託製造(CMO)サービスの提供を拡充する。

<5面>

積水化学 今後、社会課題の大きな変化が想定される中、イノベーションにより持続的成長を続けるために、同社グループの2030年度までの長期ビジョン「Vision2030」を策定。また、同長期ビジョンの第一歩として2020年度から2022年度の3年間を実行期間とする中期経営計画「Drive 2022」を策定した。5月22日、長期ビジョンおよび新中期経営計画のオンライン説明会を開催した。

三井化学 ESG推進室内に「気候変動・プラスチック戦略グループ」をこのほど新設した。同戦略グループ設置の目的は①気候変動対応方針、プラスチック戦略の推進加速②循環経済をはじめとするグローバルなESG情報の収集・分析及び全社戦略への反映③情報開示の強化など。

<6面>

1面のつづき

BASFとヘングスト社 世界初となる再利用可能な自動車用樹脂製スピンオン式オイルフィルターモジュール「Blue.on」を開発した。同モジュールはフィルター交換時にモジュールを取り換える必要がないため、従来の金属製に代わるサステナブルなスピンオンモジュール。

ダイセル 「硬化性樹脂によるウェハーレンズの開発と製品化」が、(一般社)近畿化学協会の2019年度「第72回化学技術賞」を受賞した。化学技術賞は化学に関する研究および技術で、工業化・製品化に対して顕著な業績があると認められた45歳未満の研究者・技術者に贈られる賞。

<7面>

積水化成品 2020年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)連結決算をまとめた。それによると、売上高は前期比20・9%増の1、361億5、500万円、営業利益は同22・1%減の37億2、500万円、経常利益は同29・0%減の33億9、100万円と増収減益となった。

NCネットワーク 11月12、13日の2日間、ベトナムのハノイで「FBCハノイ2020ものづくり商談会」を開催、出展社を募集している。出展申込み締め切りは8月28日。

<8面>

湘南貿易 海外産業機械の総合輸入代理店として知られているが、ドイツHELIX社のシリンダー・スクリュー「HELIBAR」に関しては2017年1月から日本国内の販売代理店として営業を開始している。HELIBARは、汎用樹脂からエンプラ、スーパーエンプラなど高機能樹脂材料までも優れた混錬性能を発揮することから、フィルム製膜機(インフレ、T-Die)、射出成形機、ブロー成形機向けのスクリュー・シリンダーとして、これまで全世界に約1万ユニット販売されている。湘南貿易ではHELIBARを搭載した押出機を北進産業㈱(茨城県古川市)に設置し、押出テストを受け付けているが、PPSやLCPのフィルム製造向けに取り組んでいきたいと考えている。

<9面>

YOKOILabo(横井ラボ、代表・横井秀俊東京大学名誉教授) 対面での講義の独自企画「成形加工道場2020『射出成形現象を極めよう』」を9月7日(9:30~16:30)、東京・品川の品川区立総合区民会館5階の第2講習室で開催する。定員は3密を避け69人の会場で34人(定員になり次第、締め切り)。受講料は2万2千円(税込、簡易テキスト配布)。

<10面>

ユニチカ 2030年近傍を見据え、長期ビジョン「G-STEP30」及び2020年4月から2023年3月までの3か年の新中期経営計画「G-STEP30 1st」をこのほど策定した。G-STEP30は、前中期経営計画で掲げた「3つのG」( Growth:事業成長戦略の推進、Global:グローバル事業展開の強化・推進、Governance:グループガバナンスの強化)を継続的なテーマとして、長期展望にてステップを踏みながら実現していくもの。.

英弘精機 ドイツのLuxFlux社と日本初の商用ハイパースペクトルイメージング(HSI)ソリューションとなるOpsis HSI-1700 イメージングスペクトロスキャナをこのほど販売開始した。

2020年3月のプラスチック加工機械生産実績

2020年3月のプラスチック及びゴム加工機械貿易実績

<11面>

トーヨーケム 新たに生分解性粘着剤を開発した。今回開発したサイアバインシリーズ(ウレタン樹脂ベース粘着剤)の生分解性粘着剤は、廃棄後に土中の微生物の働きによって最終的にCO2、水、窒素、メタンガスに分解される。さらに、植物由来原料を使用することでバイオマス度45%を同時に達成し、CO2排出量削減、石油資源の使用量削減に貢献することができる。生分解性粘着剤と生分解性フィルム基材を組み合わせて使用することで製品トータルでの生分解・環境対応の実現に寄与する。

2020年3月のプラ原材料生産実績

2020年3月のプラ製品生産実績

2020年4月のプラ原材料統計速報

2020年4月のプラ製品統計速報

PSの2020年4月度の実績