Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

口を育てるブログ

離乳後期 前歯に惑わされるべからず

2020.06.29 08:29

左右どちらかの歯ぐきですりつぶすような動きがみられたら、後期の「歯ぐき食べ期」の到来。この頃は、前歯も生えてきて、手づかみ食べをしだすお子さんが多いです。手づかみ食べしだしたし、歯も生えてきたし、多少硬くてもオッケイ?と食パン切ってあげてみると、前歯ではかじれるけど、カミカミせずそのままゴクン。丸飲みです。「なんで?」


そう、前歯に気をとられて、歯ぐきで噛むということを忘れていたのです。


人生ではじめての「カミカミ」


「カミカミ」といっても、大人の「噛む」とは、まったく別もの。

大人の「噛む」とは、食べものを舌と頬の圧で歯の上に維持し、唾液と混ぜながら噛むことで塊を作り、飲み込みます。

対して、赤ちゃんの「噛む」は、舌が左右に動かせるようになったとはいえ、歯ぐきの上に維持して自分でまとめて塊を作るなんて、器用なことはまだできません。上下の歯ぐきで挟み込みやすくする必要があります。


迷ったらおだんご

上下の歯ぐきの隙間は閉じた状態だと、約5mmだそう。つまりそれより大きくなければ、噛むという動きに結びつきません。


つまり、5mmより分厚く、舌<歯ぐきで潰せるもの。バナナや大根の煮物などは、素材ひとつでそのまま与えたらいいので簡単。

バナナより硬かったり、硬いからといってキザんでも「丸飲み」の原因に。

キザむ場合はご飯や肉だんごに混ぜたりして、一口大の塊にしてあげましょう。




筆者の考え(参考文献とは一切関係ありません)


後期は3回食になり、余計バタバタ。食べないと余計イライラ。よりいろんな具材が食べれるようになったぶん、離乳食の本に乗ってるレシピ、手の混んだものが多くないですか?美味しそうだけど、それ通り作れたことありません正直。材料がなかったり、ダシ取るとこからはじまったりw

そのあたりも、レシピやマニュアルしか頼ってないとしんどくなります。

月齢と離乳食で結びつけるのではなく、我が子の口の成長と、それに合わせた食材•調理方法を、頭の中で理解してアレンジ出来たら。

子どもにもイライラしないし、冷蔵庫の中のもので手抜きできることも。


横で口呼吸してる我が子に願います。

将来、矯正せず済みますようにと。




参考文献

口腔機能不全対策 全身の発育を口から見る 口育/日本口育学会

そしゃくと嚥下の発達がわかる本/山崎祥子

歯と体の発達に合わせた 赤ちゃんと幼児のごはん/婦人之友社