2〜3歳の子どもが楽しめる屋外遊び10選
画像引用:江西桜こども園つくし組
子どもたちの大好きな外遊び。
2~3歳になると体力が付き、走ったり飛んだりと遊びの幅が広がります。できることが増えて遊び方もダイナックに!
よちよち歩きの時は大人がつきっきりでしたが、一人で楽しめるようになるとついつい目を離してしまいがち。
ですが、2~3歳の外遊びにはまだまだ気を付けたいことも多いです。
そこで「外遊びを再び日本の文化に」をミッションに掲げ、外遊びを開発したり広めたりしているNPO法人ゼロワンでは、2~3歳の外遊びの目的や注意点をまとめてみました!
一緒に楽しめる外遊びもたくさん紹介していますので、参考にしてみてくださいね!
目次
- 1. 外遊び、戸外遊びとは一体何?
- 1.1 2~3歳児が外遊びをするときのねらいと目的
- 2. 2〜3歳児の特徴
- 2.1 乳児期と比較して遊びの幅が広がる
- 2.2 戸外で遊ぶ際に注意したいこと
- 3. 2〜3歳児から楽しめる外遊び10選
- 3.1 鬼ごっこ
- 3.2 だるまさんが転んだ
- 3.3 忍者ごっこ
- 3.4 けんけんぱ
- 3.5 しっぽとり
- 3.6 いろはにこんぺいとう
- 3.7 オオカミさん今何時?
- 3.8 むっくりくまさん
- 3.9 くねくね線路
- 3.10 探検隊ごっこ
外遊び、戸外遊びとは一体何?
子どもたちが普段からしている外遊び、そもそもどんな目的や狙いがあるのか、2〜3歳児に焦点を当ててお話していきます。
2~3歳児が外遊びをするときのねらいと目的
画像引用:大阪YMCA
外遊びを行う事によって、体力をつけ、感覚を育てコミュニケーション力を養う事ができます。
室内で遊ぶだけよりも外に出て駆け回る事で、バランスよく身体を鍛えることができますよ。
また、四季折々の自然の中で街並みや植物の変化が身をもって感じられ、地域の人と交流を持つことによってコミュニケーション力も養う事ができますね!
外で遊ぶことのねらいとして、厚生労働省がだしている保育所保育指針には以下のように書かれています。
「周囲の様々な環境に好奇心や探求心を持って関わり、それらを生活に取り入れる力を養う。季節により自然や人間の生活に変化のあることに気づく」
また、外遊びを行う事によって、自然との関わりや生命尊重を育てる効果もあります。
「自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探究心をもって考え言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さに気付き、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになる」
外遊びは、人間として成長するためのたくさんのことを子ども達に教えてくれる最も簡単で効果的な方法です。
積極的に取り入れていきたいですね。
参考資料:厚生労働省保育所保育指針
2〜3歳児の特徴
ハイハイやよちよち歩きが中心だった乳児期から、自分で歩き走ったり跳んだりしてどんどん遊びの幅が広がっていく2~3歳。
運動機能が発達することで、遊び方もどんどん変化していきます。
乳児期と比較して遊びの幅が広がる
画像引用:保育のカタログウェブマガジン
2~3歳になると、走る、跳ぶといった運動能力が発達し、よりダイナミックに遊べるようになります。
公園の遊具をうまく使って遊ぶようになるのもこの時期ですね。
階段を上ったり、滑り台を滑ったり。大人がお手本を見せると真似て自分でも挑戦するようになります。
また、少しずつ物事の理解も深まり、おにごっこやだるまさんがころんだなどの簡単なルールのある遊びもできるようになります。
乳児期と比べると遊びの幅が広がり、様々なことにチャレンジできる時期なので、いろいろな遊びを積極的に取り入れていきたいですね。
戸外で遊ぶ際に注意したいこと
画像引用:HagKum
子どもたちが大好きな外遊び。
しかし、室内とは違った危険がたくさんあるため、注意が必要です。
公園や散歩の際、車や自転車などに気を付けることはもちろんの事、意外に盲点などが服装。
子どもはとにかく汗をかきやすく暑がり。服装の目安は大人の着ている服マイナス1枚とも言われています。
冬はある程度厚着する必要もありますが、汗をかいてそのあと冷えてしまうと風邪をひきやすいです。
こまめに子どもの様子を確認したいですね。
また、夏は熱中症や日焼けなど最も気を付けたい季節。
外に出る際は帽子を着用し水分や塩分の補給も忘れずに行います。
日焼け止めや虫除けも併用しておくと、やけどや虫刺されによる傷の防止にもなりますよ。
また、意外と盲点なのが遊具。
夏場の陽ざしで金属製だけではなくプラスチック製の遊具もかなり温度が高くなり火傷をすることもあります。遊ばせる前に大人がしっかりと確認しましょう。
できれば日中の暑い時間帯は避け、夕方や早朝といった一日の中でも比較的涼しい時間帯に外遊びを行うようにしたいですね。
2〜3歳児から楽しめる外遊び10選
2〜3歳児が楽しめる外遊び1.鬼ごっこ
画像引用:鬼ごっこ|公益財団法人日本スポーツ協会
おすすめポイント
- 子どもたちが大好きな鬼ごっこ。まずは追いかけてタッチするという事から始めてみるとわかりやすいです。
- ルールが単純なのでわかりやすく、追いかけてタッチすることだけであれば2歳からでも十分楽しめます。
- 対大人と遊ぶのはもちろんの事、友だち同士で遊ぶのも楽しい!
- 鬼ごっこのルールがわかり、楽しめるようになってくると、色鬼やバナナ鬼など様々なバリエーションを楽しむことができます。
- 初めて行うルールのある遊びにもぴったりです!
遊び方概要
画像引用:鬼ごっこ|OYAMANA
- ジャンケンなどをして、鬼を決める。
- 鬼は10秒数える。鬼じゃない人は、その間に鬼から距離を取っておく。
- 鬼は10秒数え終わったら、鬼じゃない人たちを追いかける。
- 鬼が誰かの体にタッチすることが出来たら、タッチされた人が鬼になる。
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
2〜3歳児が楽しめる外遊び2.だるまさんが転んだ
おすすめポイント
- 大人数でないとできないイメージがありますが、2人でも十分楽しめます。
- 最初は「だるまさんがころんだ」ではなく数字を数えて10になったら止まる。
- 「よーいどん!」「ストップ!」と声掛けをする。等の簡単なやり取りにすると、2歳児でもわかりやすく楽しんで遊べます。
- だるまさんにタッチした後はまたもう一度スタートに戻ったり、多少動いても目を瞑ってあげたり。
- 大人が主導になってできるようになったら次のステップにつなげていけるとわかりやすいですよ!
遊び方概要
- オニを1人決めます。 オニ以外の人は少し離れたところで横一列に並び、「はじめの一歩」と言って大股で1歩前に進みます。
- オニは後ろを向き「だるまさんがころんだ」と言い、その後振り向きます。オニ以外の人はオニが言っている間に近づき、オニが振り向くと同時に止まります。
- オニは振り向いたときに動いてる人がいたらその人の名前を呼びます。呼ばれた人はオニの方に行き手をつなぎます。
- 2、3を繰り返します。全員捕まえることができたらオニの勝ちとなります。
- 誰かがオニにタッチできたらその人が「切った」と言って捕まっていた人も含め、全員遠くに逃げます。オニはストップと言って全員の動きを止めます。
- オニは決められた歩数(5〜10)を移動し誰かにタッチできたらオニが交代になります。
- 移動後誰もタッチできなかったらオニの負けとなります。
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
2〜3歳児が楽しめる外遊び3.忍者ごっこ
画像引用:ゼロワン:忍者ごっこ
おすすめポイント
- 子どもが大好きな忍者。「忍者走り」「忍者とび」など動きに「忍者」という単語を付けるだけで、普段の遊びが早変わり!
- 手裏剣を一緒に作ってみたり、手甲や鉢巻といった小道具を作っておくと更に世界観に入る事ができますね。
- いつもの公園も忍者になりきって遊ぶとまた違った景色に見えるので、公園遊びに飽きた時にもおススメです。
- 遊ぶ前に絵本やアニメなどで忍者に触れておくと、更に楽しめますよ!
遊び方概要
- 忍者を発見する敵を決めます。
- 語尾を「〜ござる」にしたり、忍者のポーズを取ったり、忍者になりきります。
- 「忍者歩きの修行」をします。「ぬきあし、さしあし、しのびあし」といいながら足音を立てないように歩きます。
- 「隠れみの術の修行」をします。木や塀に隠れ、敵に見つからないように隠れながら移動します。
- 「塀歩きの修行」をします。花壇などのブロック塀を移動していきます。
- 敵に見つかれば忍者の負け、時間内に見つからなかったら忍者の勝ちです
- その他 ゴールなどを作って見つからないように、たどり着く遊び方もおもしろそうです。
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
2〜3歳児が楽しめる外遊び4.けんけんぱ
画像引用:ゼロワンの外遊び紹介:けんけんぱ
おすすめポイント
- 公園で木の枝や石などを使って書くことができる「けんけんぱ」。準備するものもなく、どこでも楽しめます。
- フラフープなどがある場合は、地面に置いて○の代わりに使っても便利です。
- 最初のうちは「ぱ」の動作が難しいので、両足ジャンプを連続して行う事からはじめ、できるようになったら足を開いて跳ぶ、片足で跳ぶとどんどんできることを増やしていきましょう!
遊び方概要
1. 上の図のように丸を書きます。続いて、縦に1つ、横並びに2つを2回繰り返して書き、最後に縦に2つ、横並びに2つ書きます。
2. 「けんけんぱ、けんけんぱ、けんぱ、けんけんぱ、けんけんぱ」と歌いながら、書いた丸の中を跳んで行きます。「けん」の時は片足で着地し、「ぱ」の時に両足で着地します。
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
2〜3歳児が楽しめる外遊び5.しっぽとり
画像引用:しっぽ取り|ほいくる
おすすめポイント
- しっぽを引っ張って取るという目で見てわかりやすいルールなので、小さい子どももわかりやすく、2歳からでも十分に楽しめる遊びです。
- しっぽにする紐は長すぎると危ないので、おしりから少し出ているくらいの長さにしておき、鬼は大人がやるようにしましょう。
遊び方概要
画像引用:しっぽ取り|放課後NPOアフタースクール
- 全員のズボンの後ろの所からしっぽが出るように、全員にしっぽを付ける。
- 線を引いたり、話し合ったりして、逃げる範囲を決める。
- よーい、どんの合図でお互いのしっぽを取るために走り回る。この時、上手く体を入れ替えたりして、しっぽを取られないようにする。
- 全員のしっぽが取られたらゲームは終了です。
- 一番多くのしっぽを取った人の勝ち、一番最後まで逃げ切った人の勝ち、チーム制にして、相手のしっぽを取り切ったチームの勝ちなど、ゲームごとにルールを考えて行うと楽しむことが出来ます。
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
2〜3歳児が楽しめる外遊び6.いろはにこんぺいとう
画像引用 : 江西桜こども園~いろはにこんぺいとう(ゆり)~
おすすめポイント
- 2人の鬼が持っているゴムひもの間を、紐に触らないように通り抜けるゲームです。
- 最初はゴムひもを1本にして「くぐる」「またぐ」といった動きを楽しむようにします。
- 慣れてきたら「触ったら×」「2本にする」「うえ、したと見てから決める」と展開していくと2~3歳でも十分楽しむことができます!
遊び方概要
画像引用 : 浜松こども館~こども館の今日の風景~
- 鬼を2人決めて、鬼はそれぞれ紐の端を持ちます。
- 鬼以外のプレイヤーは後ろを向いて、目を閉じます。
- 鬼は「いーろーはーにーこんぺいとうー」と歌いながら紐を振ったり、交差したりします。「うーえか、しーたか、まんなかか」と歌い終わると同時に、鬼は動きを止めます。
- プレイヤーは、上、下、真ん中の内の1つを選んで、どこを通り抜けるかを宣言します。この時、プレイヤーは後ろを向いて目を閉じたままです。
- 宣言した後で振り向き、それぞれ宣言した場所から紐を通り抜けます。(例:上を選んだ場合は紐を飛び越える。)
- 通り抜けるときに紐に触ってしまうと負けです。負けたプレイヤーが鬼を交代します。
- 2から6までを繰り返します。
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
2〜3歳児が楽しめる外遊び7.オオカミさん今何時?
おすすめポイント
- 鬼ごっこを楽しめるようになったら楽しみたいオオカミさん今何時?
- 最初のうちは時刻だけではなく、「お昼の時間」「お風呂の時間」とジェスチャーを交えて伝えると、ルールがわかりやすくなります。
遊び方概要
- オオカミ役を決めます
- その他の人は子ヤギになり、オオカミから離れた場所で待機します。
- 子ヤギは「オオカミさん今何時?」と聞きます。
- オオカミは「3時」や「7時」と答えます。
- 12時以外は「ああよかった」と言って、数字と同じ歩数だけ前に進みます、3時なら3歩、7時なら7歩前に進みます。
- やり取りを繰り返して、オオカミが「12時」と言ったらオオカミは子ヤギを捕まえるために走り出します。
- タッチをされて捕まった人が次のオオカミになります。
- 1~7を何度か繰り返して遊びます。
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
2〜3歳児が楽しめる外遊び8.むっくりくまさん
画像引用:むっくりくまさん:ほいくる
おすすめポイント
- 歌もわかりやすく歌いやすいので2歳~でも十分楽しめるむっくりくまさん。
- 人数が少ない時は手をつないで周りを囲まず、全員一緒に手をつないで歌を歌うのも楽しいですね。
- くま役も逃げる方も両方役割があるので、どちらになっても楽しく遊ぶことができます。
遊び方概要
- くま役と逃げる子を決める。
- くま役は目をつむってしゃがみ、逃げる子は手をつないでくま役のまわりを囲む。
- 「♪むっくりくまさん、むっくりくまさん、あーなーのーなーかー×2♪」←くま役のまわりを歌いながら回る。
- 「♪ねむっているよ、ぐぅーぐぅ、ねごとをいって、むにゃーむにゃ♪」←手を繋いだまま止まり、円の中を向いて歌う。
- 「♪めをさましたらー、めをさましたらー、たべられちゃーうーぞー♪」←手を離して、ちょっとずつ後ろに下がって逃げる準備をする。
- 歌が終わり、「にげろー!」と言ったら、くま役はくまの真似をしながら追いかける。
- くま役の子が逃げている子を全員捕まえるか、逃げている子が逃げ切ったらおしまい!
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
2〜3歳児が楽しめる外遊び9.くねくね線路
参考画像:くねくね迷路:ほいくる
おすすめポイント
- 道具が無くても楽しめるくねくね迷路。1列になって楽しむのもいいですが、最初から線を書いておいて、落ちないように気を付けて遊ぶ「一本橋」にみたてても楽しむことができます。
- 一本橋から落ちたらアウト!食べられちゃったーと子どもにぎゅーっと抱きついたり、こちょこちょしたりしてスキンシップを楽しむのもいいですよ。
遊び方概要
- 子どもたちは一列に並ぶ。
- 先頭の子が木の枝を持ち、地面に自由にくねくねの線路を描く(この時、線と線が交わらないように注意する。広々と大きく場所を使って描くと良い)。
- 2人目以降は列車になり、先頭の後に続いて、脱線しないよう線路をたどって走る。
- 線の先に終点場所を作っておき、そこまで走って遊ぶ。
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
2〜3歳児が楽しめる外遊び10.探検隊ごっこ
参考画像:探検隊ごっこ:ほいくる
おすすめポイント
- トイレットペーパーの芯やラップの芯といった廃材で双眼鏡を作ったり、牛乳パックに紐をつけてカバンにしてみたり、いつもと違うパパの帽子をかぶったり。
- ちょっとした工夫で探検隊に変身!いつもの公園があっという間に冒険の舞台になります。
- 公園遊びに飽きた時などに取り入れても楽しいです。
遊び方概要
- トイレットペーパーの芯やラップの芯などを使って探検隊のなりきりセットを作る。
- 場所を決めたら、いざ、探検へ!
- そーっと周囲を観察しながら歩いたり、探検しながら元気にぐんぐん進んだり。遊んでいくうちに、木をおばけや動物に例えて楽しんだり、子どもたちからイメージやストーリーが生まれたら大人が膨らませます。
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
その他にも外遊びを100個以上紹介しています。
今回は、2~3歳の子どもが楽しめる外遊びを10個紹介しましたが、それ以外にもゼロワンでは「外遊び図鑑」というコンテンツに100個以上の外遊び記事を紹介しています。
気になる方は是非チェックしてみてください。
2~3歳児が楽しめる外遊びを紹介しました!
遊びがダイナミックになり、表現力も豊かになる時期。乳児から比べると遊具で遊んだり友だちに話しかけに行ったりと、どんどん成長する姿に驚くことも多いと思います。
できることが増えて、ついつい目を離してしまいがちですが、外遊びには危険がつきもの。
服装や遊具の危険個所などはあらかじめ大人がしっかりと確認しておきましょう。
子どものやりたい!やってみたい!という気持ちを大切にしながら、大人がサポートしてあげると良いですね。