Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

「インターネット配信は生のエンターテイメントの代替手段になるか」のこと。

2020.06.29 20:03

ものすごく個人的な私見なので、もしかしたら、共感してもらえない方も多いかもしれませんが


インターネット上での、ライブ配信が、コンサートやライブの代替になりえる可能性があるかどうか、

みたいなことが若干話題になっていましたが


ひとりの音楽が好きな人間として、思うのは



ある程度、代替手段には、なりえる可能性があると思っています。



まず、そもそも何を一番重要視するか、によって、考え方は全く変わっていくような気はするのですが



たとえば、アーティストやミュージシャンや芸術家、スタッフも含めたエンターテイメントに関わる方々が


芸術や、エンターテイメントを通じて、対価を得る、という部分に関しては、代替ができる可能性があるとおもいます。



サザンオールスターズのライブ配信では、生のライブを上回る売上になったことが、話題にもなっていましたが


チケットがとれなくて、ライブに行けない人や


ライブ会場まで足を運ぶことが難しい人や


地方に住んでいて、なかなかライブを観れる機会がない人など


今までのライブ公演では、拾いきれなかった需要にも、応えることができるという意味では、大きな可能性があると思いますし


活動を通じて、対価を得るという部分では、代替手段になる可能性はあるとおもいます。


また、無観客ライブで、リアルタイムでコメントを募れば、ファンとプレイヤーがコミュニケーションをとれる場になる可能性もあるとおもいます。



そういう意味では、僕は代替手段になりえる可能性があると言えると思います。



しかし、ネックなのは、既に結果が出ていて、人気のあるバンドやシンガーやミュージシャンであれば、成立しますが


これからのひとだったり、お年寄りからの支持が厚い方などは、なかなか難しいところがあると思います。


なので、いわゆる有料の無観客ライブが、既に結果が出せたひとたちだけのコンテンツになってしまう可能性もあるので、


そういった意味では、ライブハウスで普段行われていたような、

これからのシンガーやバンドが場数を踏んだり、知名度を上げたりしていく場としての代替にできるかどうかは、課題なのかもしれないです。



もうひとつは、「生」という部分において、深く掘り下げていくと、実はすごく奥深くて、難しいところになってくるとおもいます。


と、いうのは、生ライブ、生音、生演奏、生歌唱、生のパフォーマンスといっても


たとえば大きな会場であればあるほど、実際聴いている音は、本当の生の声や生の音ではなく、ほとんどがPAを通して、スピーカーから出ている音を聴いていることが多いので


実は、"生"ではないのではないか、という視点もあるような気がしています。


クラシックのコンサートでは、歌も演奏も、マイクを通していない状態で聴くことが多いので、本当の生音って、このことを言うのではないかな、とも思ったりします。


なので、もしかしたら、ライブ配信を通じて、聴いている音を、良いスピーカーに繋げば、音に関しては、そこまで大きく状況が違うわけではないかもしれないです。


音の部分においても、代替ができてしまう可能性があると個人的には思います。



ただ、代替できない部分は


遠目であったとしても、アーティスト本人を目の前で観れる嬉しさ、であったりとか、


他のお客さんとも一体となって、その空間や温度をリアルに楽しめる充実感であったりとか、


会場で観るからこその、ある種の緊張感みたいなものや、集中して見れる状況であったり


物販で直接グッズを買ったり、プレイヤーとお話ができる時間であったりとか、


あるいは、一緒に観に行ったお友達や家族と、感想を共有しあえる喜びなど


たくさんあると思います。



だから、一時的なある程度の代替としては、成立するとおもいますが


これが永久的に代わりになるかというと、それでは満たされないものがやっぱりあるとおもいます。



今回は、音楽のライブやコンサートに絞って書きましたが


演劇やスポーツ、あらゆる文化や芸術においても、ざっくりと当てはまる部分があるのではないかなとおもいます。



そして、そもそも、

このリンクに貼ったページに書かれている内容としては、あくまでも都知事候補の方々の回答なので


必ずしも、都知事になる方が、芸術やエンターテイメントに対して100%理解をしている必要性はないと個人的には思っています。


と、いうのも、大変なのは、ライブハウスやミュージシャンだけではなく、

他にも接待を伴う飲食店や夜のお店などもありますし、挙げたらキリがないほど。


また、その業種によって、様々な状況があるわけで


それらをすべて拾いきれる人は、まあ、まずいないとおもいます。



なので、都知事は、

芸術やエンタメに理解があるかどうか、よりも、


ざっくり都民の生活に対して、どのような向き合い方をしてくださるのか、みたいな点を重視して見ていけばいいんだとおもいます。


コロナ対策だけが都政ではありませんし…



そういう意味で、

「代替になる」という回答がたとえ大不正解だったとしても、それだけで、この人に入れるのはやめておこう。とは僕はならないです。


もちろん、その回答によって、その方の向き合い方や考え方が読み取れるところも大いにあると思います。


なので、とても興味深い内容なので、ぜひ芸術やエンターテイメントを愛する方々には、ぜひ目を通していただき、僕も、投票するにあたっての判断材料にしたいなとおもっております。



そして、

あした。


7月1日に放送の「特捜9」に出演させていただきます。


非常に有難い役をいただきましたので、ぜひご覧ください。


よろしくお願い致します!


[今後の活動予定] 

《ライブ》

「れいちゃんの弾き語り部屋」@Pococha



《テレビ》

7月1日 「特捜9」@テレビ朝日