上野博昭

ごしきひわと海の嵐

2016.05.28 13:35

こんばんは。


本日、豊中市立アクアホールにて千里バロック合奏団の定期演奏会にゲスト出演させて頂きました!


実はアマチュアオケとの共演は今回が初めてでした(>_<)


そして、いつかやりたいと思っていた、ごしきひわと海の嵐を演奏できる機会が頂けたことに感謝です(^人^)

普段はオーケストラ、室内楽を演奏するにしてもプロの奏者達と演奏する機会が殆どなわけで、今回の共演はとても新鮮で感慨深いものがありました。

当然プロの奏者達の演奏とは違いアンサンブルがうまくいかない場面や、ハーモニー、テンポ感などが合ったり合わなかったり個々で差が出てきます。


その中でも皆で同じ方向を向いて今出来る良い演奏、良い音楽をしようという想いがリハーサルのときから伝わってきました。


そして、アンサンブルの基本でもある、寄り添って演奏するというのを改めて実感しました。


例えば、ソリストがやりたい音楽を貫き通すということ。それはソリストの音楽への信念や解釈、プレイヤーの個性、一流の奏者達との音の対話、そんな次元で出来る音楽の一つだと思う。


ではアマチュアの奏者達と演奏する時に同じことをして、アンサンブルが成り立つのかどうか。

結果それは良い演奏なのか、良い音楽が出来るのかどうか。


同じ音楽を共有しているなら、良い演奏、アンサンブル、は恐らく成り立つのは難しいでしょう。。


テンポ感を取り上げてみても、あまりにテンポが早すぎても技術の差があり演奏不可能ならばお互いに歩み寄る必要があり、そこから生まれる音楽を一緒に作っていくのが一つのアンサンブルの形でもある。


良い演奏が出来ないんだったら、アマチュアは演奏してはいけないのか?アマチュア同士だけでアンサンブルを楽しんでいたら良いのか?


良い演奏とはそもそも何なのか。

ある一定の評価を得ないといけないのはプロの奏者達だし、当然お客様に満足してもらわないといけない。


だからこそ、アマチュアの奏者の方には心から音楽を楽しんで演奏してもらいたいなぁと思います。それで、お客様にも楽しい気分になってもらえたなら、とっても素敵なことです。


いつからがアマチュアで何処からがプロなのか。でも音楽を一緒に演奏して同じ舞台に立ってる時間、音を出してるその瞬間。そんなものは一切関係なくて、同志だと思った。


色々と考えさせられる本番でしたm(_ _)m

ありがとうございました。


そういえば今回はバロックという事で、モダンフルートでの演奏にはなるのですが、初の試みで頭部管だけ木製にして演奏しました。


当時はフラウト・トラヴェルソで演奏してたわけで、それを想定して書かれた楽曲でもあります。僕はトラヴェルソは、かじった程度しか吹けませんし、現代のクラシック音楽の流れではモダンフルートでの演奏が大半です。


でも、木管楽器特有の温かい丸い音があれば曲の雰囲気ももっと良くなるのでは?との考えから木製の頭部管を使う事に。


海外プレイヤーさんの間では結構普通に行われてる組み合わせでもあります。


シルバーからいきなり木がニョキっと太いのが出てるので、違和感はあります。


チョコバットみたいにも見える(笑)

これがなかなか良くて、木と銀のフルートの良いとこ取りという感じの音がしました(´・_・`)


木管フルートで演奏したら良いじゃない?と言われるかもしれないですが、これもまた違う魅力があるのです。試せる人は一度やってみる価値は。。。ありかもです。


ではではー(^^)/~~~