2020年7月ご相談アドバイス①「コーチングをするカウンセラーについて」
◇クライアント様 男性
◇ご相談内容 「コーチングをするカウンセラーについて」
◇アドバイス
○○さん、はじめまして。
Heart To Heartの楠と申します。
お悩み、拝見しました。
もう少し、詳しくお話を伺わないと分からないこともあるので、ご状況やお気持ちを推察させていただきながらお話しさせていただきますね。
○○さんは、コーチングをするカウンセラーに掛ったが、掛からないほうが良かったくらいの状態になり、どうしても許せなかったのですね。
今回のカウンセラーのコーチングでは、○○さんは納得がいかないどころか憤りを感じてしまったようですね。
このような結果となり、大変嫌なお気持ちになれたことでしょう。
とても、残念です。
しかし、よくお話しくださいましたね。
○○さんにとって、カウンセラーは嫌な印象になってしまったと思いますが、こうしてまたお話しくださるのはまだほんの少しでも、カウンセラーにご期待を寄せていただいているのかもしれない、挽回のチャンスはあるのかもしれないと考えました。
もしそうだとしましたら、大変幸甚に存じます。
私は、いちカウンセラーとしてご回答とご提案をさせていただきますので、どうぞご参考になさってください。
○○さんのお気持ち、よくわかりますよ。
もしかしたらちょっと違うかもしれませんが、昔、私も、カウンセラーや占い師の先生に相談したことがありました。
話を聴くだけでなく、この苦しい状況を打破するための何かよい方法やアドバイスを言ってよ!って、解決策を求めて内心イライラしていました。
ズバッとこうしなさい、ああしなさいとは言ってくれないし、結局何どうしたよいの!聞くだけなら誰でもできるし本当に困っている人の気持ちわかってるの!?
という、虚しさと腹立たしさもありました。
その気持ちは、今でも少しは残っています。
しかし、その後、カウンセラーになろうと勉強をはじめてからそのように思っていた思いが少しづつかわりました。
現代のカウンセリングは、カウンセリングの大家ロジャーズの、人は誰でも、自分の中に、自己を成長させ、実現する力を持っている、受容や共感的理解を通してクライエント自身が自分の力で問題解決をできるようにサポートする、という考えがベースのひとつになっていると思います。
実際に、傾聴がクライアントの気付きを導き、解決していくのを何度も見ています。
コーチングでも、傾聴はベースの一つとなっておりますし、また催眠療法の天才エリクソンは、催眠の際に言語での誘導は要となっています。
小手先だけのテクニックとおっしゃられたような質問は、気付きや催眠誘導的な雰囲気が感じられ、カウンセリング技法の観点からいうと決して的外れの質問ではないと思いました。
ただ、タイミングや場面がミスマッチだと、なんでそんなこと聴くの?になりかねませんね。
もしかしたら、○○さんのお気持ちがまだ準備できていないときでかつ信頼関係を築く前に、早すぎる質問を投げかけられてしまったのかもしれない、と感じました。
カウンセラーのスキル不足もあるでしょうね。
カウンセラーも十人十色で、今回は残念ながら○○さんにとって合わないカウンセラーだったのだと思いました。
でも、これは、カウンセラーに限ったことではないのです。
例えば、体が疲れたときに、マッサージや整体に行ったことはありませんか?
マッサージも整体院も、決して安い料金ではなく、セラピストのスキルや経験により満足感が大きく変わりますよね?
また、マッサージなのか、整体なのか、鍼灸なのか、はたまたリフレクソロジーがいいのかなど、どの方法が自分にとって良さそうなのかは、受けてみないとわかりません。
カウンセリングも同じです。
どんなカウンセラーで、どんなカウンセリングスキルなのか、受けてみないと分からないですよね。
今回はとても残念でしたが、コーチングを行えるカウンセラーが皆そうだとは限りませんので、どうぞ1をみて10だとは思わないでいただければと思います。
もしよければですが、ひとつ提案をさせてください。
カウンセリングの勉強をしてみませんか?
かつて私はそうだったのですが、自分のもどかしい気持ちを他の人も感じているかもしれない、クライアントは自分にとってベターな提案を求めていたり背中を押してあげられるような言葉を求めているのではないか?
どんな勉強をすれば、そんなスキルが身につくのか?
そこで、色々な勉強をし今に至ります。
少し遠回りになってしまうかもしれませんが、○○さんがご自身に合ったカウンセラーと出会うために、またご自身でお悩みを解決できるようにもなるかもしれません。
一度、ご検討なさってみてください。
○○さんのお悩みが改善されますように、心からお祈り申し上げております。