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落語家・柳亭市寿 WEB

新たなはじまり

2020.07.01 14:55

自粛期間があったので春のイベントがすっぽり抜けたかのよう、そうして迎えた今日7/1。

7月、落語界は明るいニュースが飛び交っております!


飛び交うニュース、ここで書くのは割愛して

身の回りの事を書きましょう。


神田の連雀亭がコロナ後再始動。

私含む新メンバーも多く加わり、

客席に多くの制限を設けながら

賑々しくとは言わないまでも

晴れて初日を迎えました。

アクリル板があっても生は生!

多くのコロナ対策うってくださった席亭に感謝申し上げます。




私は三人目に上がって「湯屋番」。

お客様が居る!

嬉しい、いつもより余計に浮かれた湯屋番だったかと思います。


演者も、お客さんも、

春の歓びをようやく迎えたという感触でした。



人生山あり谷あり


こういう時には常套句が落ち着きます。


6/20には師匠、柳家三壽が亡くなりました。


日も経っておらず、

言葉も時間も足りません。


師匠を愛した多くの人たちと

師匠が愛した多くの人たちとが

結集したかのようなお別れの会でした。


有難うございました。


三壽は

落語と向き合うことを第一にしろ、と

5年間私に教え続けました。


哀しむ間もなく、

次の舞台が在ります。


様々な想いが行き交いますが、

この遅く来たかのような春を

新たなはじまりとして、

前向きに進もうと思います。


柳家寿伴