あんた、あの子の何なのさ。
今朝は帳簿を付けながら、珍しく山口一郎と川谷絵音の対談動画をセレクトしてみました。
昭和の歌謡曲やフォークソングにダンスミュージックを掛け合わせる彼の独特の「ダサさの演出」に、物づくりに対する入射角という点で興味深いと思える点が多々あります。
「人が好むモノやカッコいいものを作るのは簡単、いかに違和感を作り出していくか。」
このコピペの時代には、遊び心やオリジナリティの発掘に兎角 強い憧れを抱きます。
さて、最近の私のテーマは専ら「個人と個人の関係性について」に在ります。
私にとって、貴方は何者?
貴方にとって、私は何者?
これは 関係性の証明 (リレーションマネジメント) という分野のお話かもしれません。
社会学の中でも「人と人との関わり」については昔から説かれていますが、今 労使の関係において、その地盤が緩み始めていると強く感じています。
「雇う:雇われる」という関係性から「個人事業主を束ねる企業」という時代に変化している中、それが単なる日本人の金融リテラシーの底上げから成る税金面での優遇を期待しての措置にせよ、年金が当てにならない時代で手取りを増やし自身で運用するという考えにせよ、せよだ・・・
籍の入っていない男女がいつお分かれるするか不安なように、ビジネスの現場においても労使の絆が希薄になっているという社会的変化は否めません。
かつての流れとは「正社員」という重荷を、紙面上の絆という対価によって相殺するかのようなイメージだったかもしれません。
「愛があれば籍なんて・・・」
仰る通り、愛があればその関係性を問うようなコミュニケーションは不要で、その辺りのはっきりしない感覚や気持ち悪さを、古き良き経営者がどこまで対応できるかが4~50代経営者の課題かもしれません。
(60代は変わらずそのままGO)
特に零細のサービス業では、企業負担の社会保険料が重荷となりフリーランスを調律することの方がメリットが多く、またプレーヤーにも高いフィーを支払うことができるというwin-winが成り立ちます。
しかし、籍の入っていない方とのお付き合いにおいて「貴方にとって、私は何者?」というストレートな質問ができるはずもなく「ずっとここに居てくれるよね?」というモテない男のセリフを口にしてしまうという経営者も少なくないはずです。
これは今後の人材マネジメントのトレンドになる事、間違いありません。
今後「上司・部下」という概念がなくなり「先輩・後輩」という位置づけだけが残され、そこに昔ながらのヒエラルキー的な意味合いは姿を消します。
またプロジェクト毎に人と人が集合するという一過性の仕事が増え、私たちも企業とは言え、同じビジョンを掲げた者同士がロングスパンで付き合うことをイメージした集合体(プロジェクター:/一過性参加者)と言っても良いかもしれません。
近年では終身雇用が崩壊したばかりでなく、プロジェクトのサイクルが短くなってきています。
ここでチームの中の「個」について深く考え、どのように「個」を魅せ、有用性を作り、周囲に認めさせ、集団の中での立ち位置を築くかという発想に個々の頭は変化していくべきなのです。
どのチームに属したほうが成長に繋がり、キャリアを積むことができるのかを個々が考え、また企業サイドも、そのような個々の成長欲求を満たす受け皿を作り出していくという持続的かつ魅力的な環境をセットする必要があります。
そんな社会では学歴偏重こそ最も費用対効果の悪いキャリア教育であることは言うまでもありません。
「個人と個人」「個人と企業」がどのように結びつくかを考え無い限り、社会へ出た若者たちは無数に広がるルートを最適化できませんね。
昨日、金融機関の担当者と「抵当権or根抵当権」について話をしました。
数年前からそのような議論があったため理解していましたが、更に踏み込んだ話になったときに私の知識が足らず、存じ上げないワードが出てきました。
そこで大切なのが、知ったかぶりをして進めてしまうことではなく「はい、その件は明日お会いした際にしっかりお話させてください」と言って、電話を切った後にググるという対応です。
知識とは調べれば出てくるものですが、その場で即決をしない判断力を磨いたり、賢者を装う振る舞いがビジネスマンとしてできるかなどは、学校で教えてもらうことではありません。
と、本ブログを金融機関の方も見ておられるので失笑していることかと思いますが、本ブログは「ビジネスマン」「子育て中の女性」「スタッフ」に向けて書いていることが多いため、ご理解頂ければ幸いです。
それでは良い一日を。
いってらっしゃい!