キャリア教育まで担当する、日本の学校教員はただでさえ忙しい。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/07/post-93829.php
これは、ニューズウィークの記事です。
日本の、特に公立学校の先生はとっても忙しいのです。
授業に、その準備にテストの作成から採点まで、その上に部活の顧問と、学校行事全般を担うだけ負担も大変大きいです。
キャリア教育は文科省でも行う上での指導要綱がありますが、その通りにやるだけやるのが精一杯です。これは言い方を変えれば最低限しかできない、ということ。
学校の先生が成績をもとに進学先を指南することは以前からありますが、これだけでは良くないということはキャリアカウンセラーの私からははっきり言えます。
なぜなら、大学に進学しても卒業せず中退するケースが実際にあるからです。
少し古いデータですが、大学の中退率は平成24年度は2.65%です。
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/10/__icsFiles/afieldfile/2014/10/08/1352425_01.pdf
少ないように見えるかもしれません。しかし、経済的な理由も多い中、進学のミスマッチによる退学もあります。授業についていけない、授業内容に興味が持てず進学した意味がないという中退もあります。
大学を卒業したらどうしたい?
これをした上で進学すれば有意義に大学生活を過ごせますが、ここまでのキャリア教育を行う余裕は現在の先生にはありません。
だからこそ、このニュースが訴えているように、キャリア教育の専門家が別に必要なのです。
大学ではコロナの影響で授業のオンライン化が進んでいます。
以下のように元に戻さなくてもいいのでは、と述べる大学の先生だっています。
http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/11913
授業がオンライン化することによって、同級生と会う機会も減少し、友達作りも簡単ではなくなることで、「友達が頑張っているから、自分も頑張る」という気持ちになることも困難、そうするとミスマッチで進学、そこでオンライン授業、興味持てない、友達もいない、ということで退学。これから起きる可能性は否めません。
昨今、新しい生活様式と謳っているなら、それに伴い、学校の先生は先生の役割に集中し、他の役割は専門家や地域の誰かに任せること、これも必要になってきます。
昨日まで大学の現場にいましたので、コロナの就活の影響が高校生にどのように影響するか、大体はわかります。高校生の就活開始を9月開始から1か月先延ばしすることが決定となりましたが、これは正解だと思います。高校生の準備性の不足にWEB選考の企業への対策も加わってきます。大学生をWEB面接で採用できた、なら、高校生もWEB面接をしたい、というのは、企業として自然の流れなのではないのでしょうか。
高校生のうち、就職希望者は経済的問題で就職希望という生徒もいるので、必ず家にパソコンやネット環境があるわけではありません。進路指導室はじめ、どこかの教室にPCとネット環境を用意し、そこでWEB面接ができるよう、サポートが必要です。
私はZOOMの進路指導室の導入もできますし、企業から別システムによる面接依頼があったとしても事前テストを通して、当日トラブルが起きないよう対応することも可能です。
そして面接対策や生徒のキャリア相談にも対応できます。
そして、高校生だけではなく、一般の方のキャリア相談も、もちろんいたしております。
必要なときには、ぜひ相談を利用してください。