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失恋から立ち直る方法とは?!(その4)

2020.07.18 04:27

今日は「失恋から立ち直る方法とは?!(その4)」をお送りします。



失恋から立ち直る方法について色々とお話をしてきました。立ち直りの早い場合と遅い場合では一体何が違うのかを、人それぞれと言う観点、つまり価値観の違いや個性の違いで考えて来た訳ですが、最後にもっと具体的な例を参考にしながら、なぜ失敗を繰り返してしまうのか、なぜ立ち直ることが難しいのか、を分析して、どうすれば困難な失恋から抜け出すことが出来るのか、を導き出してみたいと思います。


失恋から立ち直る過程は、勿論それを経験する個人の違いによるところが大きいとは思いますし、自由恋愛の場合の失恋とは違い、お見合い婚活での失恋は、状況やお互いの関係性が違うので、理由も様々で多岐に渡ると思いますが、もし具体的に「こんな失恋は特に抜け出しにくい」、「このケースの失恋にはこんな立ち直り方があるかも知れない」と言ったエピソードに即した“立ち直りノウハウ”があればとても助かるのではないかと思うのです。


お見合いから始まった恋愛でも、自由恋愛同様に、その数だけストーリーがあり、幸せな結末を迎える恋愛よりも、残念な辛い失恋で終わるか、そこまで辿り着かずにお見合いを繰り返すケースの方が多いのではないかと思います。「婚活疲れ」を感じる場合もあるのが現実でしょう。でも殆どの会員さんが婚活開始から一年後に成婚退会の目標を見据えている現状を考えれば、効率的な婚活を進める上で、“失敗に学ぶ”ことがとても大切ですし欠かせないことだと思います。“同じ轍を踏まない”ことで、少しでも早く「成婚」を実現して、「結婚生活」と言う人生のスタートラインへ立って欲しいのです。早速幾つかの具体例やエピソードを交えながら考えて見ることにいたしましょう。



<お見合いは成立するのに交際に至らない>


流石に、最初の一歩でつまずいてしまうなんて予想もしていないものだと思います。一度や二度ならまだしも、5回6回と度重なってお見合い後にお断りされてしまうと、結構凹むことになります。お見合いは問題なく成立している訳ですから写真やプロフィール情報はお相手から興味と好感を持っていただける内容なのだと思います。ではいったいどの様な理由があるのでしょうか?。


大方の理由で考えられるのは「お見合いの最中に起こったこと」だと思います。例えば、「時間に遅れても連絡もなしで謝罪もなし」、「恥ずかしくなるくらい服装のセンスが悪すぎる」、「最初も最後も挨拶が無かった」、「汗やニオイで相手に不愉快な印象を与えてしまった」、「相手の気持ちを考えもせずに延々と話し続ける」、「人の話を真剣に聞いている様子がない」、「言葉遣いがやたらと馴れ馴れしい」、「上から目線の物言いをする」、「パーソナルスペースが近過ぎる」、「笑顔が無く楽しそうじゃない」、「理想が多く妥協できない」、「写真と実際のギャップが大きい」、「受け身で積極性が感じられない」...。


この様な理由が挙げられると思います。自由恋愛の場合と違って第一印象はとても大切です。お見合いを一大イベントと考え、細心の注意を払って当日に臨みましょう。少しでも不安な要素があれば、担当仲人さんから注意事項を細かくレクチャーしてもらうことも可能ですし、模擬お見合いをしてみるのも良いと思います。弊社の場合、実際に婚活中の一般女性との模擬お見合いサービスを紹介することが出来ますので、評判も良くお薦めです。


お見合いは結婚相談所で婚活をする際のスタートイベントです。お互いプロフィール情報だけで当日を迎えますので、ワクワクドキドキするのも当然ですし、希望に胸を膨らませる気持ちもあるのが普通です。見ず知らずの初対面同士ですから、良い意味での緊張感を持ちつつ、お見合いを承知してくれた相手へのリスペクトと感謝の気持ちは、きちんと言葉に出して伝える様にしなければなりません。この行動が誠意となって相手に伝わることが出来たなら、多少の失敗があったとしても、それだけで次が無いことにはならないと思います。お見合いの失敗で立ち直るには、何故失敗したのかの正しい分析と次への活かし方を学ぶことです。


担当仲人さんを交えて「振り返り面談」を丁寧に繰り返すと良いでしょう。自分では特に意識していなかった何気ないことが、実は相手から断られる原因になていることは決して少なく有りません。交際成立を目指して障害となっている可能性の部分を一つづつクリアしていきましょう。次のお見合いでの成功をイメージすることも良いアプローチだと思います。くよくよしている時間はハッキリ言って無駄です。分析と対策を講じるのみなのです。



<交際成立後の初デートで振られてしまう>


「普段着に近いラフな服装で来た」、「お見合いの時の様な緊張感や気遣いが感じられない」、「質問攻めにされて楽しい時間が過ごせなかった」、「自分への興味を感じられなかった」、「ランチをご馳走したのに感謝もされず礼も言われなかった」、「居心地の悪さを感じた」、「間が持たず話が弾まなかった」、「隣のテーブルの女子をチラ見していた」、「食べ方が汚い」、「マナーが悪い」、「丁寧語が使えない」、「食べる速さや歩くスピードを合わせてくれず疲れてしまった」、「過去の恋愛をしつこく聞かれた」...。


お見合いの時の初対面での緊張感は完全に消え、交際を承諾してくれた感謝を伝えることもなく、普段のプライベートモード全開になってしまう人が残念ながら居ることは事実です。交際相手として選ばれた自分を過信してしまうのか、単に相手への配慮が足りないことに気付かないのか、少しづつ気の置けない関係を築いていくプロセスをすっ飛ばしてしまうと、残念ながら信頼関係は生まれないものです。


度重なる初デートの失敗から立ち直る方法は、自分のことは二の次三の次にして、とにかく相手の一挙手一投足に関心を持って応対し、自然な笑顔を添えながら「頷き・相槌・アイコンタクト」を守る姿勢を通すことが一番大切だと思います。やはり担当仲人さんと時間をかけて「振り返り面談」をし、何がいけなかったのかを明確に理解して、次回こそは相手に“また会ってみたい”と興味を持って貰える存在となれる様に自分自身をブラッシュアップすることが必要だと思います。



<中々真剣交際に進まない>


お見合いが成功するとめでたく交際がスタートします。と言いましても「プレ交際(仮交際)」と言いまして、お互いに恋愛対象として見ることが出来るか、お相手からも見ていただけるかを意識する期間となります。「お友達関係」→「仲の良い友達」→「友達以上恋人未満」と言う段階を踏んで、頻繁にコミュニケーションを取りながら、慎重にデートを重ねて行きます。


当然、この「プレ交際」ではお相手を一人に絞った訳ではありませんから、今迄通りお見合いも継続しますし、複数の方との「プレ交際」も制度として認められています。交際が成立してから約2ヶ月間で「この人と結婚前提にお付き合いがしたい」と思うお相手を見つけて行くことになります。どのお相手と真剣交際に進むべきか、毎回のデートなどを担当仲人さんと振り返りながら丁寧に見極めて行くのです。


しかし全ての会員さんが上手に交際を深めて、そのまま真剣交際へとステップアップ出来る訳ではありません。中にはここで振り出しへ戻らなければならない会員さんもいらっしゃいます。原因は様々ですが、勿体ないなと思うのは、「結婚生活を見据えた大切な話をしていない」と言うのがあります。毎回のデート報告では楽しかったエピソードが沢山で、相性も良さそうで一見何の問題もなく思われるカップルでも、「話すべきことを話すべきタイミングで話し合っていない」と言うことは大きな問題をはらんでいることになります。


例えば、お相手の担当仲人さんから「肝心な話をしようとしてもはぐらかされてしまう」と言う不満情報を教えていただくことがあります。私は1回目と2回目のデートでは楽しい時間を共有することに集中しましょうとアドバイスします。そして3回目のデートが終了する迄には「どんな結婚生活を送りたいか」、「結婚後のお互いの仕事の話」、「結婚後の住居をどうするか」、等々をお互い今どうしたいと考えているのかを話し合い、摺合せをしながら共有できそうかを誠意を持って話し合って下さい、と何度もお話いたします。


しかし、中々そのタイミングを逸してしまうと言いますか、「何マジになってるの?!」と自分だけが結婚を急いでいる様で気恥ずかしくて躊躇してしまうとか、他のプレ交際の相手とも上手くいきそうで、気持ちを一人に絞りきれないとか、自分は今の相手と真剣交際へ進みたいのに、家族から反対されていて決断出来ないとか、自分の気持と真正面から向き合っているのか、お相手の“本気”にこちらも本気で答えようとしているのか、いったい何を優先すべきなのか、何を決断しなければいけないのか...。


「優柔不断で迷ってしまう」、「何を優先すべきか分からない」、「決断できずに先延ばし」、「もう少し恋愛期間を楽しみたい」と言った気持ちが悶々としていて相手を不安な気持ちにさせてしまう場合は、当然交際をお断りされるケースが増えてきます。その場合のお断りの理由は「価値観が合わない」とか「相性が合わない」とか「新しい出会いを探したい」と言った言葉になります。断られて始めて事の重大さに気付き、失うことの大きさを後悔しても、もう“覆水盆に返らず”“後の祭り”になってしまうのです。


この場合の振られた側の立ち直る術は「本当に結婚したいと本音で思っているのか??」をとことん話し合うことだと思っています。相手の結婚したい気持ちを知っていながら決断出来なかった“裏切り”の罪は重いと言うことをきちんと認識してもらわなければなりません。そこがクリアにならないと次の相手を責任持って紹介することが出来なくなってしまうからです。しかし失恋の経験は決して無駄にはなりません。何度かの面談後には一回り逞しくなってくれている筈です。



<真剣交際中でも二人の将来が描けなかった>


「真剣交際」は「プレ交際(仮交際)」とは違い1対1のステディな恋人関係での交際期間です。言葉を変えれば「結婚判断期間」です。結婚に向けた話し合いを行い、結婚生活のイメージを共有する大切な時間となります。成婚退会したカップルは皆さん仰いますが、出会いのきっかけがお見合いなだけで、恋人関係に発展するプロセスは自由恋愛と変わりません。


恋愛感情の高まりを五感で感じ合い、ふとした時間に相手のことを考えてしまう、少しでも相手の近くに居たいと想う、「~して欲しい」と自分の欲求を満たすよりも「~してあげたい」と相手に奉仕する気持ちが強くなる、多少の嫌なことを受け入れて許せる広い心を持てる、お互いを尊敬し信頼関係を築くことができる...。ここまで恋愛感情を深め合えた時に“プロポーズ”をしても良いサインだと判断することが出来るのです。


自由恋愛の場合は“一か八かのプロポーズ”もありますが、結婚相談所婚活の場合は「真剣交際」の末に先程の様な状況が調っての“プロポーズ”はほぼ100%失敗は有りません。何故なら、双方の担当仲人がそれぞれの気持ちを本音で確認するからです。じゃあ心配ないですね!と考えがちですが、リスクは状況が調う前にあるのです。


例えば...「会社の先輩や後輩、或いは友人に紹介されて知り合った相手から、思いがけずに告白されて気持ちが高揚して好きになってしまった」とか、「突然仕事上のトラブルで会社を辞めることになった」とか、「実は多額の借金を隠していた」とか、「学歴や経歴や給料などのプロフィールを詐称していた」とか、「両親との同居や住居問題で折り合いがつかなくなった」とか、「実は共働きに反対で、結婚後は専業主婦になって欲しいと言われた」...。何で今頃そんなことで揉めるの??と言うことが起こるものなのです...。こうなると二人の将来が描けなくなってしまう事にも繋がってしまうのです。


お見合いからプレ交際と真剣交際を経てプロポーズに至る平均3ヶ月、最長でも6ヶ月の時間は本当に真剣勝負です。だからこそ色々な感動的なドラマが生まれますし、真逆の辛く悲しいエピソードも起こってしまいます。善と悪がはっきりしているものもありますが、誰も悪気はなく真剣なお付き合いの末にお互いの齟齬が生じて深い溝となり悲しい別れとなることがあるのです。そんな時の立ち直る方法は、「ここで気付いて良かった」と本音で思える迄とことん面談を繰り返すことだと思います。これが不十分だと「婚活疲れ」に陥ってしまい兼ねません。それだけは防がなければなりません。



<成婚退会後に浮気が発覚して破局してしまった>


順調に交際を重ねて、正に“運命の出会い”を自認していた二人が成婚退会した後に、挙式を前にして破局してしまったことが一度だけありました。それは“男性の浮気”でした...。何故この期に及んで“浮気”したの???と双方の両親も含めて周囲から総攻撃をされた彼でした...。本人も「酔った末の間違いでした...反省しています...。」と平身低頭していましたが、正に“後悔先に立たず”の言葉通り、お相手の彼女の“別れたい”意思は固く、最後までもう一度微笑むことはありませんでした。



<それでも成功したエピソード>


この場合、浮気に走った男性は自業自得な訳ですが、立ち直るのが難しくなるのは寧ろ裏切られて心を閉ざしてしまった女性でした。自分の愛情が足りなかったのかも知れないと自責の念に駆られてしまったのです。私は何とかして失意のどん底にいる彼女を立ち直らせようと必死でした。幸いなことに彼女には幼馴染の親友が居ました。二人の趣味は海外へのグルメ旅だと聞き、それだ!と思いました。早めの夏休みを取って“地中海グルメ旅”をしてはどうかと提案しました。何とか気持ちを切り替えて貰い、彼女達は何と10日間の地中海グルメ旅へと出発して行きました。


帰ってきた彼女は軽く日に焼けて、もともと魅力的な笑顔が更に磨きがかかった感じがしました。「どう調子は?」と聞くと「もう最高だったわ!景色も料理もゆっくり流れる時間も、明るすぎるイタリア男性にモテまくりだったわ!全部私達の味方になって自信を取り戻すことが出来た気がしたわ!」...。会員に戻って活動を再開した彼女は、何とそれから3ヶ月後に出会った“運命の彼氏”と見事に本当の成婚退会を果たすことが出来たのです。



<おわりに>


元米沢藩主の上杉鷹山(うえすぎようざん)曰く、「為せばなる為さねばならぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」の言葉を残しましたが、これ即ち「どんなことでも強い意志を持ってやれば必ず成就する」と言う意味で、やる気の大切さを説いたものだと言い伝えられています。“幸せな結婚をする”強い気持ちを諦めずに持ち続けることが出来れば、必ず成就すると言うことを彼女が身を持って示してくれたのだと思っています。そしてその諦めずに持ち続けることが出来たのは、“失恋から立ち直る手段”だったと今も信じています。


今日も良い一日であります様に。