積ん読バンザイ!(I)
本棚の整理をどのようにすべきか、という記事を読みました。つねに「あの本どこにいったかな?」と整理整頓ができないので、興味をもって読んだのですが、しばらく読まない本は整理しろという趣旨でした。
⇒本棚整理にはコツがあった!ジャンル別整理のコツとおすすめアイテム(投稿者:ライター 渡辺恵司)2020年6月24日公開
(本好き、読書家たちにはちょっと無理だという評判が今一つのやり方。なぜなら読まない本は1年ぐらいで処分しろというものなので)
卒論の時は、ハードカバーとペーパーバックの装丁違いの本を買っていたし、いまも例えば好きな作家だと、単行本も持っているけれども、全集の装丁がいいなと思って購入することもあり(全集だと解説や未収録作品を読めるという利点もあるけれども)、同じ本を何回も買うことが珍しくないし、キンドルでダウンロードして読んだのにそのあとに著者に会うことになり、サインしてもらう用に紙で買い直したりもしています。このような本の買い方の話を、卒論指導初回に、もう卒業した卒論ゼミの先輩に言ったら「あなたはオタクだから絶対に卒論が書ける」と太鼓判を押された。この言葉が、その後の卒論執筆の支えになったことは間違いありません。
いつか読むかもしれないな、と思って買っておいた本を読む機会もたくさんありました。
「New Literary History of America」は、2013年の2月末に買ったのですが、編者のお一人、Werner Sollors先生のお話を、去年直接伺うことができました。 さらにこの本を使う機会が昨年秋にあり、買ってから7年の時を経て、やっと読むことができました。
2012年9月には、Toni Morrisonの「Beloved」を購入していましたが、きちんと読んだのは一昨年です。また、買った時にはよくわからないなあと思って、途中でやめてしまったけれど、後から読み直すと、すごく面白いこともあるので、自分の成長を信じて、積んでおいておくのは無駄じゃない。
通信の時も、そもそもレポートの課題の意味がわからなかったのですが、「シェイクスピアの言葉遊びって何?」「ナラティヴってどういうこと?」という謎がわかるようになってからレポートを書いたら合格するようになりました。
いまも、本を読んで、それを自分の言葉でもう一度語り直すことが多いのですが、これは通信のときにたくさんレポートを書き訓練したことが活かされています。いますぐに読めない本を買う背徳感というものもありますし、にわかに理解できないからといって手放すのはもったいないと思います。
本棚で、ちょうど今の自分に必要な本を見つけたときの嬉しさは例えようもありませんが、っていうかそれ買ったの自分だし、と思いつつ、一体なぜ、いつその本を買ったのか謎です。
毎年、サンタクロースに何を頼むかという話をよく、こどもたちとしていましたが、わたしは「温泉付き別荘と書庫」と答えていました。
(慶友会メンバー I)