【6月定例県議会が閉会となりました】
6月定例千葉県議会が昨日3日に閉会となりましたが、今議会は異例ずくめの、まさに「コロナ対策」議会でした。
議会運営においては、飛沫対策として、本会議では議長席、演台、質疑者の議席、執行部席等にアクリル仕切板を設置するとともに、自席で行う質疑・答弁は着席で行い、議員配席を一人置きとし、傍聴人数を制限しました。
また、常任委員会も執行部は少人数での対応と、概ね1時間ごとに換気のための休憩を取る形を取りました。
さらに会議参加の際には原則マスクの着用が求められるとともに、開会中は登庁時に体温計測をし、議会棟玄関、議場及び委員会室等に手指消毒液を配置し、食事や控室でも3密対応を課すなど徹底した感染防止対策が施されました。
こうした中で今回代表質問に登壇したことは大変貴重な経験となりました。
一方、上程された議案等においては、当初案に加えコロナに係る国の二次補正予算の関連議案が急遽、閉会日に追加計上されるなど、6月の補正予算額は2,048億86百万円に上り、一般会計予算は合計2兆475億88百万円と初めて2兆円台を超えた過去最大規模の予算が成立となりました。
コロナ関連だけに絞ってみても、令和元年度を含めて補正が6回に渡り2,278億9千万円の計上となって、これは県内2番目に大きい船橋市の一般会計当初予算をしのぐ規模であり、コロナの影響がいかに大きいものかを物語っています。
これらコロナ関連予算での支援策においては、我が党の議会質問や3回の要望書の内容が大きく反映されました。
医療・介護職員等への慰労金の支給、医療提供体制の強化、感染防止対策の徹底、学校再開後の教育環境の整備、中小企業やNPO法人等の再建支援等が取り組まれます。
さらに、生活支援として「妊婦への分娩前のPCR検査の費用補助」や「ひとり親世帯臨時特別給付金」に加え、観光需要の喚起策として、国のGoToキャンペーンに連動して県内宿泊施設を利用した際の宿泊料の一部をキャッシュバックする「ディスカバー千葉 宿泊者優待キャンペーン事業」や、千葉へ宿泊された方に対して高級食材を提供するなど地域のおもてなしへの取組みに助成する「Welcome to CHIBA 観光キャンペーン事業」が 新設されました。
無論これらは、少し先を見据えた支援策に過ぎず、収束後の本格的な回復には更なる手立てが必要不可欠な事は言うまでもありません。
本来であれば、一日も早い収束を迎え、力強い回復を早期に取り組みたいと強く願い、議会終了後には各地現場への調査活動を想定していましたが、残念なことに新しい生活様式への移行措置が広がるに連れて、再び新規感染者数が増加しています。
そのため、再度の緊急事態宣言発令で経済活動を止めないためにも、まずは第2波に備えた医療提供体制や検査体制の整備を加速させゆくよう、引き続き緊張感をもって取り組んでまいります。