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ハーバード大教授 - #トランプ に #汝の敵を愛せ

2020.07.05 23:35

「クリスチャントゥディ」様よりシェア、掲載

ありがとうございます。感謝です。

米国家朝餐祈祷会、ハーバード大教授「汝の敵を愛せ」 トランプ、ペロシ両氏を前に

2020年2月10日19時04分

米国の第68回国家朝餐祈祷会が6日、首都ワシントンで開催され、ドナルド・トランプ大統領や、4日の一般教書演説でトランプ氏の原稿を破るなどして注目を集めたナンシー・ペロシ下院議長らが出席した。


現職の大統領が出席することが伝統になっている祈祷会で、トランプ氏は3年連続の出席。今年は、米ハーバード大学ケネディ行政大学院のアーサー・ブルックス教授が講演し、「汝(なんじ)の敵を愛せ」と伝えた。


同祈祷会は、下院議員が毎週行っている朝餐祈祷会の延長として、毎年2月第1木曜日に開催されるのが恒例となっている。


例年100カ国以上から、さまざまな国籍、宗教、政治的背景を持つ3千を超える人々が参加する。


今年は、ジョン・ムールナー議員(共和党)とトマス・スオジ議員(民主党)が司会を務め、12回のグラミー賞受賞経験のあるゴスペル歌手シーシー・ワイナンズが、自身の曲「Peace from God」を独唱。


途中、フィリピの信徒への手紙4章7節「そうすれば、あらゆる人知を超えた神の平和(Peace from God)が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう」を引用する場面もあった。


今年は特に、迫害を受けている宗教者に焦点が当てられた。


キリスト教徒だけでなく、ユダヤ教徒や仏教徒、イスラム教徒など、自身の宗教を理由に迫害を受けている世界中の人々を映像で紹介。


最後には「義のために迫害される人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである」(マタイ5:10)が映し出され、ペロシ氏が迫害されている人々のために祈りをささげた。


その後、デイビッド・クストフ議員(共和党)が、旧約聖書の申命記6章4~9節、20~25節を朗読。


この箇所は「聞け、イスラエルよ。我(われ)らの神、主は唯一の主である」から始まり、ユダヤ教徒が1日2回ささげる祈りにも含まれていることを説明するなどした。


また、ソーシール・トレス・スモール議員(民主党)が、「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟(おきて)である」と書かれた新約聖書のヨハネによる福音書15章5~17節を朗読した。


聖書朗読の後、下院少数党院内総務のケビン・マッカーシー議員(共和党)が、米国内外の指導者のために祈りをささげた。


そして、『汝の敵を愛せ:まともな人々がどうすれば米国を軽蔑の文化から救えるか』(英語)など11冊の著書があり、ハーバード大学経営大学院で上級研究員も務めるブルックス氏が主題講演を語った。


ブルックス氏は「今日、私は皆さんに最も大きな危機について語るため、ここに来ました。その危機とは今日、われわれの国、また他の国々も直面しているものです」と述べ、社会を分断する「軽蔑と分極化」について語った。


一方、この危機は、信仰者にとって、国を立ち上がらせ、人々に一致をもたらすことのできる、これまでにない「好機」だとも指摘。その上で「軽蔑と分極化」には、これまでとはまったく異なる考え方でアプローチする必要があると語った。


ブルックス氏は、イエス・キリストを偉大な「事業家」「思想家」だと言いつつ、イエスが語った「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」(マタイ5:43~44)を引用。


「軽蔑と分極化」の社会でこの言葉を実行するためには、「問題を自分自身のこととして受け止めることが必要」だと語った。


「軽蔑の習慣をどうすれば断ち切ることができるでしょう。

ある人々は、われわれがもっと礼儀正しく、寛大であるべきだと言いますが、私は、それは無意味だと言いたいです。

なぜでしょう。なぜなら、礼儀正しさや寛大さというのは、基準が低いものだからです。

イエスは『あなたの敵に寛大でありなさい』とは言っていません。イエスは『あなたの敵を愛しなさい』と言われたのです。憎い人に愛で応えよと」


その上で、参加者に3つのチャレンジを促した。


1つ目は、「人間の生まれつきの性質(敵を憎むこと)に反して、イエスの教え(敵を愛すること)に従い、この難しい行為を行えるように力を与えてくださいと神に求めること」。


2つ目は、誰か他の人が軽蔑することをやめるように、全力で取り組むこと。


そして3つ目は、「軽蔑を探し求めて外に出て行くこと」。


「これはあなたが道徳的に完璧になる機会です。なぜでしょう。人々があなたを、憎しみを持って取り扱い、あなたが愛で応えるとき、あなたはこの国を変えるのです。これは宣教師になるようなものです。これは、リーダーシップが何であるかを人々に示す機会です。暗闇に向かって行き、そこで皆さんの光を照らしてください」


そして最後には、「この国家朝餐祈祷会から出て行くとき、それは皆さんが軽蔑にあふれた社会に戻って行くことです。それを機会と考えてください」と促した。



一方、ブルックス氏の講演の後にスピーチをしたトランプ氏は、「何もないのに、皆さんが弾劾裁判を起こされたら、その人たちを好きでいられますか?」とコメント。


「汝の敵を愛せ」というメッセージは、弾劾裁判においては同意するのが難しいとする立場を示した。


トランプ氏は、前日5日にウクライナ疑惑をめぐる弾劾裁判で上院から無罪を言い渡されており、祈祷会の冒頭には、無罪を伝える新聞を大きく掲げる一幕も見せた。


スピーチでは名指しは避けたものの、「とても不誠実で不正な人々」によって、自身や家族、また米国が非常に大きな試練を通らされたと述べ、弾劾裁判を起こした人々を批判。


さらに「間違えていると知っているのに、信仰をそのことを正当化するために使う人々は嫌いだ」「そうしないにもかかわらず『あなたのために祈ります』と言う人も嫌いだ」などと語った。


これは、弾劾裁判を主導したペロシ氏と、共和党で唯一造反し、有罪に賛成票を投じたミット・ロムニー議員に対する批判と見られる。


カトリックの信徒であるペロシ氏は昨年12月、トランプ氏のために祈ると発言していており、モルモン教徒であるロムニー氏は、造反について説明する際、自身の宗教的信条について触れていた。