クラリネットの替え指のこと２

　レジスターキーを使う音域の運指表を作ってみました。

　ファ#の1番右の運指はあまり使わないかもしれませんが、フォルテで鳴りやすいです。音色と楽器を鳴らすツボ位置が変わるので好みが分かれるかもしれません。恩師パスカル・モラゲス氏はこれをむしろ通常運指かというようによく使っていました。

　ソは音色と音程の補正によく小指を足しています。

　シbの右二つはフォークと呼んだりします。ピアノに落とすときに使い勝手が良いです。ドビュッシーの狂詩曲でよく使います。3番目は変ロ長調のアルペジオ音型でレガートの場合、サイドキー7番を使うより楽になります。1番右は音程が高めなので多用はしませんが、早いパッセージで前後関係からこの運指を選択することがあります。

　ドの右側はマルティヌーのソナチネの第2楽章のために編み出したものです。フォルテでこの音を吹くと音程が下がってしまうのですが、緊張感のあるこの曲では何とか高めにしたく考えました。左側は黒丸が基本の運指、青の3番キーを押すだけでも少し音程が上がります。