I LOVE YOUR DRESS!

60'sロンドンガールなワンピース

2020.07.07 23:00

こんにちは!

今日も見に来て下さってありがとうございます☺︎



今日はmoi本、『Joy of sewing 〜さぁ、縫おう〜』の本はこんな風に作られました。



という事を絡めながら

その中のワンピースのポイント説明をしていきたいなぁと思っています。




梅雨でジメジメしてるから爽やかなものがいいかなぁと思ったのですが



涼しくなってからあんなのやこんなのが作りたいわぁという妄想もいいよね


という事でちょっと秋の香りがするワンピースをご紹介します。




イメージは60'sのロンドンガール。


暑そうに見えるけどリネンなので9月下旬、

いや10月かな


くらいから着られそう。




前にもちょこっと書かせてもらったのですが


このワンピースにはイギリスのオーラカイリーというブランドの

イメージも入っています。



こちらのブランド、残念ながらお洋服の展開は終わっていて

今はバッグやインテリアファブリックや雑貨のみ。



今ふと思ったのだけど、これってイギリス版マリメッコだったのかな。



お洋服のイメージはイギリス版ケイトスペードって感じ。




ちなみに私、来世はこの子みたいに生まれたいです!


神様にもう早めに希望を出しておきます。





本題のチェックのワンピース、

本ではこんな感じ。


おやまぁ、なんと設定が17歳ですって。




大丈夫ですよ、

これはあくまで設定なので“いい大人”となった自分が着ても大丈夫な様に考えてあります。


本に掲載されている服は全て実際私が着る為に仕立てた服。

ちゃんと自分の都合の良いデザインにしてあります。



本にも書いてあるんだけど


パリに憧れて音楽を聴いてるイギリスの女の子。




この設定、実は明確なキャラクターイメージがあって


『17歳の肖像』という映画に出てくるヒロイン、ジェニー。



あの映画のキャリー・マリガンがどうにもこうにも可愛いすぎて大好きすぎるんです。



ジェニーも可愛いけど友人ヘレンの服装もクラシカルですごく素敵だし

60年代のイギリス中流家庭のインテリアも可愛いし(特にジェニーの部屋)

ジェニーのお母さんもお洒落。


なんともけしからん男が出てきますが、お話としても面白いからおすすめ。



ちなみにこれは撮影の事前打ち合わせの時にイメージを共有してもらう為に作っていった資料。




これを見てもらいながら

集まってもらったスタイリストさん、本のデザイナーさん、カメラマンさんと一緒に


撮影のロケーションやスタジオ

お願いするモデルちゃんやメイクさんを選びました。





実はここで書いてあるイメージを伝える為の文章がほとんどそのままが

本に掲載されています。



やっぱりストーリーがわからないと服って好きになりにくいですもんね。




そして

このワンピース、ウエストベルトを取って半袖にしたバージョンが

本では『パリジェンヌのリトルブラックドレス』として掲載されています。




チェックのワンピースと共通しているのですがシルエットのポイントは

ハイウエストで切り替えはしてあるんだけどすぐに広がるわけではなく

ヒップまではある程度フィットしているところ。



これによって子供っぽくなりにくい上に胴の部分がスッキリとコンパクトな印象になります。



でもスカート部分もタイトではないので窮屈感はなく

歩いたり走ったり踊ったりするのに動きを制限しません。




椅子に座った時にスカートがヒュッと上がったりしないのも嬉しいポイント。






このワンピースのビジュアルイメージが

ガーリー全開。


メインイメージがプラダのキャンディという香水のショートムービー。

大好きなウェス・アンダーソンが監督したものです。



このムービーの女の子、キャンディちゃんが着ていそうなイメージで作りました。


実際のムービーでキャンディちゃんが着ているのは白っぽいワンピースなんだけど

キャンディちゃんだけでなく両サイドにいるイケメンのタキシードを表現したかったのでリトルブラックドレスにしてみました。



よーく見てもらうと、キャンディちゃんの着ている白っぽいワンピースにシルエットは似せています。



このワンピースは丈を膝下まで延ばしても綺麗に着てもらえると思います。(ショートムービーの中でキャンディちゃんが着ている白のワンピースも膝が少し隠れる丈。)



誌面ではこんな風になっていて


音楽をかけて踊ってもらったんです、かわいいモデルちゃんに。



ケーキを食べてもらったり

風船をポンポンしてもらったり

バッグをプラプラしてもらったり


何をやっても可愛いってこう言うことね!って感じでした。





そんな楽しい空気も、伝わっていたら嬉しいなぁ。





出来上がって来た本も大切だけど

本のために準備して来た色々も全て宝物。

経験も宝物。


これからも大好きなシネマの世界や憧れのシチュエーションを織り交ぜた服作り


楽しく続けて行きます。





【おまけの思い出】


2019年の今日は

ボストンの青い空の下であほ笑い。



楽しかったなぁ。

早く旅行に行ける日が来ますように。




それではまた!

皆様にとってすてきな1日でありますように。