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口を育てるブログ

どうする?!子どもの指しゃぶり、かみ癖

2020.07.06 02:47

指しゃぶりなどの吸い癖や、かみ癖。

「これ、放っておいていいのかな?」と心配になりますよね。

生後6か月くらいまでは見守りで大丈夫な場合が多いですが、あまり長期まで放置しておくと、呼吸や歯並び、顎の成長に影響が出ることもあります。


吸い癖、噛み癖のいろいろ


乳幼児の癖で一番多いのが指しゃぶり。次いで、歯ぎしり、爪噛み、唇吸い・唇噛み、舌噛みなど、いろいろあります。

ほとんどが、おっぱいを吸う延長で習慣化したり、「甘えたい」「寂しい」などの気持ちの現れであったり、生活環境によるストレスであったり、その子によって原因は様々です。

今回は、指しゃぶり、唇吸い・唇噛みについてお話します。


指しゃぶり


生後6ヶ月までは積極的にさせましょう。


赤ちゃんがもともと持っている、おっぱいを吸うための反射(原始反射)を消す効果があったり、離乳食で成人嚥下をするための準備トレーニングになります。


6か月過ぎたら、おしゃぶりを


指しゃぶりは無理にやめさせると、赤ちゃんにとっては精神的なストレスになりかねません。自然になくなるのが一番いいですが、6ヶ月過ぎてもまだ指しゃぶりが続く場合は、おしゃぶりに切り替えましょう。歯への影響も少なくなります。最近は、舌や歯並びのことをしっかりと考えて作られたおしゃぶりも出てきています。購入される場合は、口に優しいおしゃぶりを選びましょう。


6か月を超えるとクセが強い!


指しゃぶりは、取り上げるものがないのでクセになりやすく、長期になるとより辞めるのが大変になります。

大人の歯への生え変わりの時期、5・6歳になっても指しゃぶりを続けていると、出っ歯、開咬(前歯が噛み合わず、隙間があること)それに伴う口呼吸など、お口のトラブルへ繋がってしまいます。また、指しゃぶりから爪噛みや舌の変な癖に繋がることもあります。


赤ちゃんのうちにおしゃぶりに移行し、自然と辞めれるように環境を整えましょう。


唇吸い・唇噛み


下唇を吸ったり噛んだりする癖で、指しゃぶりより出る子は少ないです。原因はストレスや環境、前歯が生えたてで歯がゆいなどが考えられます。

この癖も、放置すると出っ歯や開咬になる可能性があるので、早いうちから辞める方向にサポートしてあげましょう。

唇吸いの場合はおしゃぶり、唇噛みの場合は歯がためを与えて様子をみましょう。


おもちゃ舐め・歯がための重要性


前歯が生えるころから、何かれ構わず口に持っていき、噛もうとすることがあります。

おもちゃを舐めたり噛んだりすることは、口周りに刺激が加わり、成長をスムーズにします。

前歯が生え、唇噛み・タオル噛みなどの噛み癖が出てきたら、無理に辞めさせず歯がためグッズを与えましょう。

積極的にさせることで、前歯に刺激が加わり、奥歯噛みを促しやすくなります。また、脳の活性化、顎の成長にも繋がります。



我が子は、早いうちから唇噛みがみられ、現在生後10か月でまだ続いています。集中してるときや、甘えてるときなど常にみられます。常に下唇を噛んでいるので、下唇やその周りが荒れやすく、キズになっていることもあります。もっと歯がためさせといたらよかったかな、、

成長期は、ちょっとした癖でも長期間になると、身体にいろんな悪循環をもたらします。

赤ちゃんのうちから先手をうち、悪癖がなくなるようサポートができると良いですね。




〈参考文献〉
口腔機能発達不全症対策 全身の発育を口から見る 口育/日本口育協会
床矯正・矯正治療の手引き/鈴木設矢
小児期の口腔習癖とその治療法/嘉藤幹夫