東京も梅雨のじめじめした時期を迎えております。
しかし、この梅雨時期にこそ美味しくなるものもたくさんございます。
この季節に全国から取り揃えている旬の数々をご紹介いたします。
前菜:稚鮎の南蛮漬け(琵琶湖)
刺身:鰯(銚子)
炊き合わせ:鱧(淡路)、新はす(茨城)、石川芋(与論島)、おくら(高知)
江戸前鮓:鱚(淡路)、〆鯵(淡路)、雲丹(利尻島)、コハダ(天草)、のどぐろ、鰯(銚子)、煮蛤(三重)、自家製干瓢(栃木)
赤出汁:蜆(茨城)
入梅鰯という言葉があるくらい、今の鰯は絶好調です。
脂の乗りが素晴らしく、個人的には今の季節の鰯は中トロよりも上質な脂に感じます。
鱧は京都で祇園祭がある頃が今頃が一番出荷されるのですが、ことは残念ながら祇園祭は中止となっていますが、鱧は好調です。
石川芋はきめ細かい歯触りとミネラル感にうま味があふれています。
そして、今の時期しか漁が出来ない、利尻島のバフン雲丹は最高の甘みを持っています。利尻昆布を食べるので出汁の風味がするのが特徴です。
コハダは、ちょうど、新子が出てくるシーズンなので、少し大きめになります。
新子はもう少し育って3枚づけ程度になるのが最高の時ですので、当店ではまだ入れていませんが、一方、今のコハダは脂があって美味くなります。
鬱陶しい梅雨の季節を吹き飛ばすように、当店でこの時期だけの美味い季節の食材で、目も舌も心も満たして頂ければと思います。