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肘関節は単軸関節か?

2020.07.06 22:24

今日は肘関節について 書いてみたいと思います。 

肘関節は単軸関節で、内転や外転はできないというふうに思っている人がほとんどだと思いますが、よく観察してみると、わずかな外転と内転の遊びがあります。


例えば手首の関節や指、 肩の痛みがある人の場合、肘関節に痛みはなくとも、完全な伸展内転することができません 。

もちろん、それで生活に不自由がある訳ではないので本人は全く気づきません。つまり肘を伸ばした時に、しっかり 伸ばすことができません。 

肘関節で伸展しながら内転できないということは 手首の関節で 伸展外転ができないということを意味しています。  

力の関係を考えればごく自然なことだと思いますが、意外にもそのことに気がついていない人が多く、手首の痛みがあると、手首の周囲しか気にしない人が多いと思います。 


腱鞘炎などで手首に痛みがある場合も、なぜ腱鞘炎が起こったのかを考えないと、その原因にたどり着くことはできません。  

手首に問題があるということは、当然ですが肘にも問題があるということです。そして肘は肩ともつながっているのですから、手首だけとか肘だけが悪くなるということは考えられません。

肘の内側と手首の外側 に問題が出るのは力の関係上当然のことだと思います。そして、手根骨は 屈曲優位の状態になって伸展することができにくくなります。 つまり手を広げることができにくくなるということです。 


そうなっても手根骨に痛みが出る訳でもありませんので、 全く気づくことはありません。 ある関節の内側に問題があれば、隣り合う関節には外側に問題が出るのが普通でしょう。物理的な現象としてごく自然なことだと思うのですが、そのことに注意しないのは、なぜなのかわかりません。 

なので一つの関節に炎症があって変形があったとしても、その変形だけを治せば良いというわけではないということになります。


もちろんそれで痛みが取れるかも分かりませんが、必ずどこかに負担がかかってきますので長期的に考えていかなければなりません。